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今年7月26日に開幕するパリ・オリンピック。開会式がオリンピック史上初、競技場の外で行われ、その場所がセーヌ川になるということで注目が集まっています。開会式当日はどのような交通規制が張られるのか、まとめてみました。
開会式当日の規制で、もっとも大きな制限がされるのが自動車です。制限区域はセーヌ川に沿って大きく3つに分かれます。
まずは下記のマップを参照してください。図1がオリンピック開会式数日前から規制が張られる場所、図2が開会式当日の規制場所です。青が自動車の通行に制限がかけられるエリア、赤が自動車の乗り入れが禁止になるエリア、グレーが競技会の会場です。
ふたつを見比べてみると、開会式当日はほとんどの場所が赤に変わっていることが分かります。
青と赤の部分は、どのような立場にある自動車かによって、制限が変わります。
たとえばタクシーの場合、青のエリアは乗り入れOKですが、赤のエリアは許可された人またはチケットを持っている人を運ぶ場合以外は、乗り入れができません。
VTC(Uberなど)や市バス、観光バスは、青のエリアはOKですが、赤はどのような場合でも入れません。ホテル宿泊客用の車は、青と赤のエリアに入れます。
記者の場合はどうでしょうか? オリンピックの取材登録がされている記者は、青のエリアに自動車で入れますが、赤のエリアは自動車の許可証の提示がないと入れません。オリンピックの取材登録がされていない記者は、青のエリアについては記者証の提示をすれば自動車での乗り入れができます。
ちなみにフランスの場合、記者とは自己申告性ではなく、国内のジャーナリスト団体または公的機関が記者証を発行しており、それをもって証明としています。
徒歩および自転車を使う場合は、青と赤のエリアはいずれも立ち入り可能です。
ただし、地図上に表記のあるSILTと呼ばれる規制線(濃い青の太線)より内側は、自転車および自動車の立ち入りは禁止となります。徒歩の場合はSILTの内側に入ることができますが、検問があります。
SILTの範囲を見ると、セーヌ川に沿ってずっと続いていることが分かります。つまり、開会式当日にセーヌ川に近づくためには、当日の混雑に加えてSILTの検問を通過する必要があるため、移動に時間をかなり取られる可能性が高いです。時間にとても余裕を持った行動をおすすめします。
なお、自動車を使う場合のさらなる個別ケースは、パリ市の公式サイトに細かく記載があります。今後、規制エリアの変更もありえますし、詳しくは上記サイトと照らし合わせることをおすすめします。