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イスラム教を国教とするマレーシア。
宗教施設ですが、一般公開を許可しているモスク(Mosque/Masjid)も多くあり、観光スポットとしても人気となっています。
クアラルンプール近郊にも、その姿の美しさや荘厳さから多くの人が訪れるモスクが数多くあります。
今回はクアラルンプール中心部から南へ約70km、ヌグリ・スンビラン州(Negeri Sembilan)にある、ヌグリ・スンビラン州立モスク(Negeri Sembilan State Mosque/Masjid Negeri Seremban)についてお伝えします。
1967年に竣工したヌグリ・スンビラン州立モスク(Negeri Sembilan State Mosque/Masjid Negeri Seremban)は、現代建築の要素と尖塔屋根が特徴的なマレーシア伝統的なミナンカバウ(Minangkabau)が融合したデザインで話題となったそうです。現在の収容人数は3000人。急速な人口増加に対応するために新たに建築されたモスクです。
特に夜ライトアップされると、とても美しいとのこと。
モスクは俯瞰で撮影された写真を見ると、確かに9本の柱があることがわかります。これはかつてヌグリ・スンビラン州(Negeri Sembilan)内に9つの行政区があったことからともいわれています。実はこの9本の柱もミナレット(Minaret)としてみなされています。
残念ながら上から見ることはできなかったのですが、周囲を歩くとその形状から想像ができました。
礼拝の始まりを伝える拡声器のつけられたミナレット(Minaret)は敷地内ですがモスクから独立したところにあります。
9本の柱と柱の間にはポーチ(バルコニー)のようになっていました。
また礼拝室と外を隔てる壁はガラスと木壁からなっています。
このようにヌグリ・スンビラン州立モスク(Negeri Sembilan State Mosque/Masjid Negeri Seremban)は通常の球形のドームを備えたモスクとはまた趣が異なるのが印象的でした。
こちらのモスクは一般見学を受け付けています。
なお見学をする場合、他のモスクの見学と同様に体を全体を覆うローブを貸してもらうことになります。
モスク敷地内の駐車場に警備員の方がいるので、その旨を伝えるとモスク内から見学者用のローブを持ってきてくださいました。また、どこのモスクでもそうですが、礼拝時間はムスリム以外は中に入れません。事前に時間を調べていくようにしてくださいね。
クアラルンプールおよび近郊の礼拝時間はこちらで調べることができます。
https://www.islamicfinder.org/world/malaysia/1735161/kuala-lumpur-prayer-times/
ヌグリ・スンビラン州立モスク(Negeri Sembilan State Mosque/Masjid Negeri Seremban)前の道路をはさみ隣接するのは緑あふれるスレンバン・レイク・パーク(Seremban Lake Park/Taman Tasik Seremban)です。
人造湖ですが小さな湖が中央に位置し、緑あふれる美しい公園がモスクの敷地内からものぞめるのが印象的でした。
(撮影by逗子マリナ)
※撮影許可をいただいています。
※写真の無断転載禁止