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今年の大阪の桜の見頃は短かったです。全国的にかもしれませんが、自宅前のソメイヨシノは満開だと思った3日後には散り始めていました。そんな大阪の桜の見納めとして、関西でも代表的な桜の名所である造幣局の桜の通り抜けの紹介です。
大阪市にある貨幣を製造している造幣局では、毎年桜の開花時の1週間だけ構内の全長約560mの通路を一般に開放しています。
大阪の桜といえば造幣局の桜の通り抜けがまず挙がるといってもいいぐらいの有名な場所で、八重桜がメインなのでソメイヨシノの開花から1週間程度遅れての開花となります。
写真は2024年4月10日に撮影したもので、2024年度は4月11日で終了しています。
以前は桜を見ようと訪れた人たちで大混雑でしたがコロナ禍以降申込制となり、入場人数を制限することによりゆっくり見ることができるようになりました。
インターネットから先着順で日時指定の事前申込制ではありますが、入場人数が多いので平日はかなり空きがありました。
2024年は桜の開花が遅かったために開催期間最初の方はあまり咲いていなかったようで、筆者が訪れた最終日前日でも満開の木が7~8割という感じでした。
つぼみが多いかなとも思いましたが、丸いつぼみもそれはそれでかわいらしい。
早めに行って前の方で開場を待つことができると、まだ誰も入っていないこんな写真を撮ることができます。
見どころスポットとしては、中間地点にある朱色が美しいめがね橋。
明治期には船着き場と淀川を結ぶ入江に架けられていましたが、その後入江は埋め立てられ、現在は改築された欄干が残っています。
めがね橋から少し進むと西洋風建物の造幣博物館が見えてきます。
赤茶色のノスタルジックな壁は桜と合わせて撮ると美しいです。
個人での見学は入館料無料、予約なしで入ることができます。
写真左端に写っている国指定史跡である旧正門と詰所も見どころスポットです。
八角形のレトロな建物です。
桜の通り抜けは南門から北門へ抜ける一方通行になっており、出口の北門手前にあるミントショップでお土産を買うことができます。
貨幣セットや造幣せんべいが人気でしょうか。
1円硬貨の形をしたポーチと、100円硬貨が桜色で印刷されている手ぬぐいがかわいかったです。
141品種340本の桜が植えられており、品種によって花の形がさまざまなので、写真に撮ってあとからじっくり見るのも楽しいです。
毎年1種類「今年の花」が選ばれるのですが、今年の花は昨年の来場者による人気投票で選ばれた「大手毬(おおてまり)」です。
多数の花が密生して咲いて大きな手毬のようになるところから名づけられました。
16品種が来年の「今年の花」の投票対象になっており、スマートフォンから投票することができました。
気になった桜たちをご紹介。
松前薄重染井(まつまえうすがさねそめい)は今年新しく植えられた新品種です。
鬱金(うこん)は珍しい黄緑色の花びらです。
今年行けなかった方、来年も3月頃に申し込みが始まるのではないかと予想されますのでぜひお出かけください。