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¡Hola! コロンビア特派員の、Saeです。
みなさん、「エル・ニーニョ現象」って知っていますか?
私は、小学生か中学生の時に
理科だか社会科だかの授業で習った記憶があります。
遠い国の話のことだと思っていたことが、
実は今それを目の当たりにしている状態。
今日は、コロンビア付近で起こっている「エル・ニーニョ現象」と、
それに伴う、大規模な断水計画についてお話します。
エル・ニーニョ現象はスペイン語で、
"El Fenómeno del Niño (エル・フェノメノ・デル・ニーニョ)"
といいます。
太平洋の南米沿岸あたりにかけて、
海水温が高くなる現象です。
一方で海水温が低くなるのが、「ラ・ニーニャ現象」。
ちなみに、もともとエル・ニーニョとは、英語のthe boyつまり少年、
ラ・ニーニャは、the girlで少女という意味です。
海水温が上がると、その付近の空気が乾燥し、気温も上がります。
そのため、ここ最近のコロンビアは、
雨があまり降らず毎日暑くて、乾燥しています。
雨が降らないため、エル・ニーニョになると水不足が懸念されるのですが、
今年はより一層深刻なようです。
ボゴタやその周辺の市や町では、
Chingazaというところのダムの水を使用しています。
が、このエルニーニョにより、4月10日時点での貯水率はなんと、
約16%。
このままでは大変なことになる、ということで、
4月11日より、市を9つのグループに分け、
該当の日はまる1日、24時間水を使えなくするという
大規模な断水が行われています。町
自分の町がどのグループに属しているのかを調べ、
そしてそのグループが何日に断水になるのかを調べます。
前日に、バケツ、大きなお鍋などに水を汲んでおき、
足りなければミネラルウォーターを購入しておきます。
なにせ、トイレも流せないわけなので、
このような準備は必須。
また、シャワーはまる1日我慢です。
すでにこの計画断水、9つのグループのうち、
これを書いている現在16日で、6つ目のグループが実施されているのですが、
まあまた、コロンビアらしい、トラブルが起こっております。
この、「24時間の断水」は、
どのエリアも朝8時から翌日の朝8時までとなっているのですが、
その「翌日の朝8時」になっても、
水が戻らないところが多発。
「状況によっては数分、または数時間の誤差があります」
なんて言うものの、
24時間水なし でかなり大変なのに、
さらに2時間も3時間も延長されては、正直
たまったものではありません。
ちなみに私のエリアもそうでした。
コロンビアに住んでいると、
8時と言われたのに結局9時だった
みたいなことがしょっちゅうあるので、
まあ9時くらいまでは戻らないかもね
なんて思っていましたが、
実際、きちんと出るようになったのは午後でした。
X(旧Twitter)では、"相変わらずのimpuntualidad(時間に不正確なこと)だ!"
なんてクレームが多発。
ボゴタ市民はかんかんでした。
今回は計画的な断水でしたが、
コロンビアでは、急なトラブルによる断水や
水は出るものの水圧がものすごく弱い、
といったことが頻繁に起こります。
そのため、多くの家やアパートには
写真のような水のタンクがあり、いざというときには
ここから水を使えるようになっています。
ただ、場所によっては備えていないところもありますので、
旅行などでは一度確認しておいたほうがいいかも知れませんね。
それでは。
¡Chao!