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熱帯気候のため晴れた日の日中は日差しが強く気温も高いマレーシア。
長時間外に出ていると食欲もなくなってくることも。
クアラルンプールでも日本のようにカフェスタイルのかき氷店がオープンしています。
価格もRM20〜(約700円〜)で、ちょっとおしゃれなカフェデザートといった感じです。
マレーシアのひんやりデザートといえば体の熱ととり、滋養によいとされる具材がのったチェンドル(Chendol)。
インドネシア、シンガポールなどでも広く食べられますが、氷が貴重だった時代はアイスなしで提供されていたのだそうです。
気になる味はココナッツミルクと黒糖(グラメラカ)が合わさった味で、どこか南国風な感じがします。
トッピングはお店によりますが、小豆、金時豆、ライチに似たロンガン(Longan)、そしてチェンドルの名前となる緑色の麺のようなチェンドルゼリーは米粉を使ってつくられています。
主に屋台やホーカーなどでもおなじみでだいたい4〜5リンギット(約130〜162円)で販売されています。こちらは専門店なのでドリアンがトッピングされたドリアン・チェンドルも提供されています。
午後早々と営業が終わってしまう店も多いのですが、今回は夜中までやっている屋台(ホーカー)に涼を求めて出かけてきました。
シーフード・レストラン・ファット・ブーン(肥仔文海鮮飯店/Restoran Seafood FAT BOON )はクアラルンプール北部の中華系が多く住むローカルエリアにあります。
看板にはマレー語でケダイ・マカナン・ダン・ミヌマン(Kedai Makanan Dan Minuman)とありますが、これは「食べ物と飲み物の店=飲食店」という意味です。
平日の夜9時ごろ出かけたのですが食事をする人で賑わっていました。
常連客も多いせいか、メニューも見ないで注文している姿も見られます。
この日は夜になっても暑さが抜けませんでした。
チェンドルを注文。
同じようにチェンドルだけを注文する人も多いようで、すぐに持ってきました。
チェンドルゼリーは自店で米粉のタネを茹でて麺状に絞り出すところも多いため、既製品を使っていない店では時間がかかることもあるからです。
基本はかき氷なのでこの暑さでは早く食べないと溶けてしまうと思いがちなのですが……。
実はチェンドルは溶けてきたところが美味しい。
中には提供時にストローをつけてくれる店もあるほどです。
黒糖に似たグラ・メラカ(Gula Melaka)とココナッツミルクがたっぷりかかり、すでに下が溶け始めていて食べごろです。容器の下にはたっぷりとココナッツ・ミルクが。
食べ終わる頃には体も涼しくなり、冷たいものを食べているにもかかわらずあまり負担になった感じがしません。
マレーシアにはマレーシア風かき氷としてアイスカチャン(Ais Kacang)もあります。かき氷の上に豆が乗っているのでエービーシー(ABC=Air Batu Campur=豆の乗った氷)とも呼ばれます。
どちらも似ているのですが、ABCの方がイメージ的には日本のかき氷に近い感じではないでしょうか。
常夏のマレーシア。訪れた際にはデザートにチェンドルを食べてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
(撮影by逗子マリナ)
※店内撮影許可をいただいています。
※写真の無断転載禁止