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祇園祭の17日は前祭りの山鉾巡行です。
16日の朝、長刀鉾に行って来ました。
長刀鉾は、唯一稚児が乗り込む鉾で、山鉾巡行では先頭を行く鉾です。
長刀鉾には、「ちまき」(1200円)を買うと、二階へと上がれ鉾に乗れます。
二階では、長刀鉾の装飾品や稚児の衣装等が展示されています。
懸装品は、前掛・胴掛・見送・があり、それぞれに貴重なる染織懸装品で
飾られます。
こちらは孔雀図の胴掛。
稚児の衣装。
こちらも龍柄。
こちらは、鶴と夏草に流水。
長刀鉾では、提灯やテント、浴衣や手拭いにも「長」の文字が使われています。
この「長」の文字は、かつて織田信長が、長刀鉾町から何かを寄進された時に、
返礼に自筆で書いた文字が、デザインのもととなったといわれています。
また、信長公は左利きであったとも伝えられています。
鉾へは連絡橋を渡って行けますが、長刀鉾は現在でも女人禁制の伝統を守っている
唯一の鉾で見物客も例外ではありません。
連絡橋をわたり、鉾に乗り込みました。
鉾の上の広さは六畳位でしょうか。
そんなには広くないところに、巡行の日は、稚児・禿とその父、稚児係、囃子方など約50人が乗ります。
さらに屋根の上には屋根方。鉾の前方には音頭取りも乗ります。
これだけの人数が乗り込み、動かすのですからすごいですね。
長刀鉾の重量は、約11t。地上から鉾頭までの高さは約25m。
山鉾巡行の日、鉾を引く曳き子は50人。鉾一台に総数は100人以上となります。
鉾の提灯の間から、梅雨空の四条通りが見えました。