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奄美大島のビーチ おすすめ穴場 透明度抜群「土盛海岸」

阿部 美寿穂

阿部 美寿穂

イタリア特派員

更新日
2024年9月5日
公開日
2024年9月5日
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鹿児島からこんにちは!皆さまは、奄美大島を訪れたことはありますか?今回は、あまみんちゅ(奄美の人)からも愛される穴場スポットの土盛海岸をご紹介します。こちらのビーチは、奄美空港からすぐ近くで、とてもアクセスしやすいことが魅力のひとつですが、透明度の高い海と美しい砂浜が素晴らしいビーチです。特にその”エンジェルブルー”と称される透き通るような海の色は圧巻です。この記事では、土盛海岸への行き方や特徴、美しい海の様子をご紹介します。奄美大島を訪れる際には、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

鹿児島に住む筆者が訪れたのは9月1日。台風10号が直撃したすぐあとに奄美大島へ向かう。前日から、鹿児島の谷山港から出発の奄美大島に食糧や生活物資を運ぶ定期船の運航が再開したばかりだった。土盛海岸にじりじりと暑い日差しが照りつける。こんなにきれいな海を目の前にしては、誰もが入らずにはいられないだろう。

「エンジェルブルー」と呼ばれる美しいブルーの海

この日の土盛海岸の午前中の海水浴客は15人くらいいた。奄美大島の正午のチャイムが鳴ると、地元っ子たちは海から上がり、家に昼食を食べに帰っていった。

奄美大島の美しいビーチのランキングでも上位にランクインする土盛海岸(ともりかいがん)。
土盛海岸は、奄美大島北部の笠利町にあり、奄美空港から一番近いビーチとして知られています。車でゆっくり走っても10分ほどで到着します。

土盛海岸の海水は、海の中で立つと足の爪まで見えるくらい透き通る美しさです。
同行した筆者の友人はまったく泳げないため、はじめ海に入るのをとても怖がっていたのですが、入ってみると水中がよく見えるため、怖く感じないとのことでした。海に来たのも、もう何十年ぶりかとのことです。
今まで、プールでも海でも水に顔をつけることさえ怖くてできなかったのですが、隣で泳いでいた子供連れの奄美のお母さんが、友人の足元に白ダイやエンゼルフィッシュなどのかわいいお魚が何匹か泳いでいるよと教えてくれたため、興味を持ったようでした。

筆者の水中メガネを貸してあげたところ、今まで水が怖くて顔をつけたことが一度もなかった友人が、水中メガネをつけて海の中に潜ってお魚を見ていました。これには筆者もびっくりしました。
水から顔を出すと、思わず「海、大丈夫なの?」と聞いてしまいましたが、「こんな大きなシロダイが2匹いたよ!」と、とても嬉しそうだったため、ホッとしました。
そのあと友人は、おへそと胸の間くらいの深さの場所で歩いたり、泳ぐまねをしたり、水中のお魚を見たりしていました。海水浴を終えると「ここの海はとてもきれいで気持ちがよかった!」とのことでした。一点の濁りもない美しい海は、恐怖の心を取り去り、誰もを笑顔にしてしまうようです。
筆者は泳げるため、浅瀬で横の方向に泳いだり、サンゴの周りにいるお魚を見たりしていました。
潮の満ち干によって当然海の深さは変わってきますが、この日は波打ち際から5メートルくらいの地点で110~120センチメートルくらいの深さがありました。

このビーチはとても美しく、本当にずっといたくなってしまいます。
あんなに海を怖がっていた友人も、顔を水につけて海の中をのぞいたりと、楽しんでいます。
海水をなめてみると、日本のほかの地方の海よりも塩分が濃く感じました。海の塩気ですが、例えば、イタリアの海は地中海でほぼ閉じているような状態のため、塩味が濃く感じる海です。そのため、イタリア料理で使用される魚介類は、天然のミネラルがたっぷりの塩味が染み込んでいておいしいのです。

写真の水中に見える黒っぽい影が、サンゴなどの岩がある場所です。砂浜に降りてきたあたりを中心とすると、ちょうど左右のエリアに多くかたまってあります。お魚などを見たい場合は、水中メガネで見るか、シュノーケリングをされてください。また波打ち際では、かわいい貝殻を見つけたりと、ビーチコーミングも楽しいです。

土盛海岸の海は大変美しいですが、ひとつ気をつけていただきたいことがあります。
このビーチでは離岸流が多く発生するため、決して沖などの遠くの方に行かれないようにしてください。意図していなくても、シュノーケリングで海中のお魚やウミガメを見ているうちに、気づくと砂浜からかなり遠くまで来ていたということがあるかもしれません。
あまみんちゅ(奄美の人)に聞くと、かなり泳ぎが得意な人でも、ここの離岸流で流されてしまったら戻れません。砂浜の近くの浅瀬でも、近くのサンゴや岩場でお魚を見ることができ、半日でも一日でも楽しめます。下のような看板も設置されています。ときどき自分の位置や周りを確認しながら遊ぶようにするとよいでしょう。

土盛海岸への行き方と駐車場

土盛海岸へは、この画像を見ている人の背中の方向にあるアスファルトの道から入ってくる。ここからはもう海岸が近いため、道の舗装はされていない。こちらは、最初に現れる駐車場。この先まだ進んだ奥にも車を停める小さなスペースは2つあるが、海に近い方から停められていることが多い。この場所がまだ空いているのであれば、迷わずここに駐車してしまった方がよい。

土盛海岸へのアクセスの仕方は、奄美空港から「あやまる岬」へ向かう方向で車を走らせます。
今では、カーナビやGoogle Mapのナビなどに「土盛海岸」と入れると、目的地までの行き方が表示されます。空港から土盛海岸まで行く道は、ほぼひとパターンしかないため簡単です。ずっと走っていると、道路標識に土盛海岸と書かれたものが出てくるため、それに従い細い道を入っていきます。

土盛海岸で遊ぶのに車を停める場所は、厳密にいうと3カ所あります。まず最初に土盛海岸への細い道を入っていくと、正面に少し下る砂の道(舗装されていない土地)があります。これを入ると右側のスペースに7台くらいは駐車することができます。上の写真がその最初に現れる駐車スペースです。こちらの駐車場で車を停めると、砂浜までは歩いて100メートルくらいです。

上記の最初の駐車場を通り過ぎて細い砂利道をさらに進むと、下のような小さなスペースも現れます。
こちらの左手側に2台くらいは停めることができます。さらに奥へ進みます。

2つめに現れる小さな駐車スペース。車の大きさによるが、左側に2台くらい停めることが可能。

上の2つめの駐車スペースを過ぎると、下の画像のトイレ前の駐車ができる場所が出てきます。こちらが、砂浜に一番近い駐車場です。

最後の3つめの駐車場。こちらには、8台くらいは停めることができる。画像中央に見えるのはトイレ。砂浜へは、向かって右奥から右側へ歩いていく。

土盛海岸のシャワー、トイレなどの施設について

土盛海岸には、上の画像の中央に写っているトイレがひとつあります。
シャワーの設備はありませんが、このトイレのすぐ横の右側に水飲み・手洗い場があり、そちらの蛇口にホースがつけられています。そのホースの水で、海水浴をしたあとの水着についた砂や海水を流すことができます。奄美大島の白い砂は、さらさらとしていて、乾けば手で払い落とせます。土盛海岸には、ロッカーや更衣室などもないため、着替えは車の中や車の影でするようにします。

12時30分ごろには、多くの海水浴客が昼食のために家に帰っていった。美しい海を数人で味わい尽くす。
ただ見ているだけでも気分が上がるエンジェルブルーの海。時間帯によっては、泳いでいる人よりも砂浜に座って海を見ている人の方が多いときがある。

奄美大島のビーチでは、知る人ぞ知る美しさランキングNo.1

今回は、奄美大島の美しいビーチ、土盛海岸についてご紹介しました。この穴場スポットは、透明度の高い海と美しい白い砂浜が魅力で、特に"エンジェルブルー"と呼ばれる海の色は見逃せません。海好きの間では、沖縄の離島でも、なかなかこんなにきれいな海にあうことはないといわれるスペシャルな海です。
奄美大島を訪れる際には、ぜひ観光の途中で土盛海岸を訪れてみてはいかがでしょうか。奄美の自然の美しさを感じながら、心豊かな時間を過ごすことができること間違いありません!

土盛海岸の基本情報

名称
土盛海岸(ともりかいがん)
住所
鹿児島県奄美市笠利町土盛
電話
笠利総合支所産業振興課0997-63-1111
URL(奄美市)
https://www.city.amami.lg.jp/ksangyo/kanko/kasari.html
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