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備中国分寺のほど近く、江崎古墳の裾野にたたずむ「オステリア ezaki」に行ってきました。古民家を改装したイタリアンレストランです。お料理はイタリアのナポリ生まれのアンナさんが作られていて、これぞ”イタリアのマンマの料理”なんだろうと思いました。
中はお座敷に上がり、テーブルに座るスタイルです。インテリアが素敵で、古い日本家屋をモダンな感覚でまとめてありました。中でも障子にステンドグラスを嵌めこんであるのに目を惹きました。梁の陰になって、見にくいのですが伊万里などの和皿がいくつも壁面に並べて飾ってあります。ヨーロッパなどでよくある装飾の仕方ですね。
最初に出てきたのが、レモンドレッシングのサラダです。酢漬けのオリーブが特大で、この種を持って帰って植えてみようか?と、話していたらサラダを運んできてくれたオーナーが「種まで酢が染みこんでいるから芽はでないでしょう~。」と教えてくださいました。残念!
アンティパストはズッキーニ尽くしで、どれも初めていただくものしたが、美味しく味わいました。
珍しい花ズッキーニ(ZUCCHINI IN FLORE)の中には、ポテトが入っていてバルサミコソースと一緒にいただきます。バルサミコソースは酸味をあまり感じなく、濃厚で我が家で使っているものとは別物のような風味でした。
下のズッキーニのチーズロールは、わが家でも作れそうな感じでした。
パスタはチンギャーレラグー・ヴェスヴィオ(Pasta al ragu` di cinghiale)といい”ヴェスヴィオ火山の石”という意味で、ヒラヒラした三角の山のような形の珍しいショートパスタでした。トマトソースをまとったひき肉状の猪のお肉も美味です。猪と聞くと抵抗があるかもしれませんが、もっちりとした歯ごたえのパスタとの相性も良い御馳走でした。♪
二皿目のパスタは、ネラノ風(南イタリア)ズッキーニのパスタ(Casarecce alla”tipo Nerano”)です。濃厚な猪のパスタから一転して、こちらはシンプルな味付けです。
パスタも二皿目となると途中からお腹いっぱいです。パスタは一皿でいいからスープがあるといいですね。ちなみに夫は、丁度いい量だったと言っていました。お隣の席のご婦人は食べきれずお持ち帰りにしていました。
最後はドルチェとブラッドオレンジジュースです。ドルチェはスフォリアテッラ(Sfogliatella)と天然ハーブミントのジェラート(Gelato ALLA Menta Fresca)から選べたので、せっかくなので普段は口にすることのできないスフォリアテッラを選びました。貝殻をかたどって何層もあるパイ状の生地はパリパリで、中にはリコッタチーズ、オレンジピール、アーモンドクリーム等が入った リッチなドルチェです。
アマルフィ地方の修道院が発祥だとオーナーから教えてもらいました。オーナーは気さくなお話し好きの方で、お料理やパスタに関することを色々と教えてくださいました。特に最初の30分ほどは私たち夫婦だけだったので、イタリア料理に関するお話をたっぷりと聞かせていただけました。♡
入り口にはショートパスタが種類ごとに並べられていました。知らない名前のパスタのほうが多いのです。日本のイタリア料理店ではロングパスタがほとんどですが、ソースが絡まりやすいショートパスタも侮れませんね。家ではショートパスタというとサラダにしか使ったことがありません。
オーナーのお話しによると、イタリアではパスタの種類は約600種もあるそうです。それを聞いた夫は「日本のコメの銘柄と一緒だな。」と言っていましたが、調べてみれば日本のお米の銘柄は約800種もあるそうです。