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クロアチアのイストラ半島は、逆2等辺三角形のような形をしており、東側のつけ根の辺りには“アドリア海の真珠”とも呼ばれる「オパティヤ(Opatija)」という町があります。
プーラ(関連記事)からバスで2時間、さすがはクロアチア人も憧れる高級リゾート地。小型船舶が停泊するマリーナや、色とりどりのヴィラホテル群が現れました。
これはぜひとも、この海を眺めながらゆっくりしたい、と着くなりさっそく海沿いレストランを探しました。
選んだのは、ホテル・サヴォイの「ルンゴマーレ(Lungomare)」。12kmとクロアチアでもっとも長い、オパティヤの海岸遊歩道にちなんだ名前です。
テラス席に座りましたが、ガラス張りの屋内テーブルもあるので、これからの寒い季節でも、クヴァルネル湾を眺めながら食事できます。
望みどおりのシーフード三昧で、タコのマリネサラダとトリュフのブルスケッタはもちろんのこと、魚介のエキスがギュッと濃縮されたビスクは、クロアチア滞在中ピカイチの逸品でした!
◼️ルンゴマーレ(Lungomare)
住所 :M. Tita 129, Opatija, Hrvatska クロアチア
営業時間:12:00〜22:00
URL:http://hotel-savoy.hr/en/restaurant%20.html
腹ごしらえしたら、ロヴラン(Lovran)という町まで続く、実際のルンゴマーレ歩道沿いを歩いて、オパティヤの市街へ。
1956年に建てられた町のシンボル、「少女とカモメの像」や、観光業の火つけ役となり、多数の著名人を迎えてきた1884年創業のオパティヤ最古、そして東アドリア海沿岸部でも初の高級ホテル「クヴァルネル」など。
主要な見どころスポットが次々に現れて、飽きません。クロアチア語で大修道院を意味するオパティヤは、もともとオーストリア=ハンガリー帝国時代、上流階級に親しまれた避暑地。
通りを往き交う観光客の年齢層は高めで、落ち着いた雰囲気の町です。
120世帯ほどが暮らす小さな漁村だったオパティヤが、クロアチアの歴史ある観光地として生まれ変わったのは、19世紀半ばのこと。
近隣の町、リエカの豪商イギニオ・スカルパは、1844年に男爵の屋敷を改築し、亡き妻の名前を冠して「ヴィラ・アンジョリーナ(Villa Angiolina)」と名づけました。
その後、王侯貴族や各界の著名人が訪れ、避暑地としてにぎわったことが、現在の保養リゾート地としての発展に繋がったのです。現在は観光博物館として、オパティヤの歴史を写真などで紹介しています。
また、世界各地から集められた、150種ほどの植物が育つヴィラ周辺の庭園も見逃せません。その温暖な気候から、遠くアジアから持ち込まれたものもあり、なんと、日本でもおなじみの椿がオパティヤの象徴なんだそうです。
◼️ヴィラ・アンジョリーナ(Villa Angiolina)
住所 :Park Angiolina 1, 51410, Opatija クロアチア
URL:https://www.hrmt.hr/en/contacts-tickets/
平均気温が夏は21.9度、秋まで半袖で過ごせ、冬は最高気温が10度を越す日もたまにあるというオパティヤは、1年を通して快適に観光を楽しめます。