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Gelukkig nieuwjaar! 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
ベルギーの年末年始もクリスマスと新年が中心です。日本との違いは、クリスマスのしめる比重が高く、新年はあっさりと終わる点です。今回はそれぞれにまつわる行事や伝統的な食べ物を紹介します。
ベルギーはキリスト教カソリックが中心の国なので、クリスマスは盛大で2回あります。
特徴的なのは1回目、12月6日の「聖ニコラス(英:Saint Nicolas,蘭:Sinterklaas)の日」。トルコで生まれた300年頃の聖人ニコラスの命日です。聖ニコラスは貧しい子供達を救う活動をしていて、人々から信仰を得ていたことから、12月6日を「聖ニコラスの日」として祝うようになり、今もその風習が残っています。学校や各地でイベントも行われ、良い子は聖ニコラスからプレゼントがもらえます。この時期、聖ニコラスやクリスマスのモチーフを形どったスペキュロス(スパイスクッキー)やチョコレートが出回ります。赤ちゃんだったキリストがおくるみに包まれてる姿を模した伝統的なパン、“Cougnou”もあります。
そして一般的なサンタクロースの来るクリスマスは12月25日です。こちらは、カソリックの国らしく、家族で過ごすのが一般的です。クリスマスの家庭での食事は、やはりローストしたお肉料理が中心です。七面鳥とは限りません。丸焼きのまま供されることもあれば、現代はスライスしてソースでいただく方法も主流です。スイーツは「Kerststronk」、ブッシュドノエルのベルギー版が定番です。
年末年始に合わせて開催されるのが、クリスマスマーケット。毎年、1回目のクリスマス12月6日前後〜新年をはさんで、Epiphany(公現祭)の1月6日前後まで行われます。
マーケットの楽しさを上回るのは、ライトアップされた街の美しさです。とても寒い時期ですが、その澄んだ空気ゆえに映える街並みは目を見張るものがあります。美しい建築物を背景とした光のアートは一見の価値有りです。
クリスマスマーケットは、期間中12時から22時までを基本に開かれます。会場や曜日によって、若干違いがあり、オープニングや年越しは深夜まで営業しています。また、会場によってはライブパフォーマンスが見られることもあるので、アントワープ観光局のサイトで確認することをおすすめします。
新年のお祝いは、元旦のみ近親者と行います。
アントワープ中心部では新年の時報に合わせて、スヘルデ川沿いで花火が打ち上がります。川沿いの広場で見ますが、近隣の道路も大渋滞。0時の時報と共に花火が始まり、同時に車の運転手はクラクションを鳴らし合います。
花火の後、若者を中心に“New Year‘s Party”を夜通し行う人も多く、元旦の朝が明けると、その喧騒が嘘のように街は静まりかえります。
そして翌2日から普通に仕事が始まり、あっけなく通常モードに戻ります。
この後、1月6日にEpiphany(公現祭)があり、ベルギー版ガレット・デ・ロワ、Driekoningentaartを食べます。パイの中身はフランジパンというアーモンドパウダーのフィリングとカスタードクリームを混ぜたものが定番です。
こうして年末年始、一連の行事が終わります。
いかがでしたか?おいしいものと共に1年で最も輝くアントワープ、そしてベルギーを体験してみて下さいね。