• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【インドネシア・スラウェシ】世界的にも珍しいトラジャ族の葬式に潜入

川ちゃん

川ちゃん

インドネシア特派員

更新日
2025年3月5日
公開日
2025年3月5日

クレイジージャーニーでも紹介された世界一豪華ともいわれるスラウェシ島トラジャ族のお葬式 Rambu Solo’
死ぬために生きる民族「トラジャ族」のにとって葬式は人生で最大のイベントであり、集落で暮らす世帯年収(月収4万円程度)の約30倍以上もかかるといわれています。
また世界一開放的な葬式として有名で、親族でなくても誰でも参加することができます。
本日は、そんな神秘的なトラジャ族の葬式を徹底レポートします!

AD

生贄の水牛はなんと100万円以上

死ぬために生きる民族「トラジャ族」のにとって人生最大のイベントとなる葬式で用意される水牛は約100万円~といわれています。また白黒の斑点模様やピンク色など希少なものになると400万以上になる場合も!

トラジャ集落の個人の平均月収は約4万円ほどといわれており、葬儀にかかる費用はなんと年収の30倍以上!葬儀費用が貯まるまで何年も何十年も家などで亡くなった方を安置しておくのだとか。

世界一開放的な葬式

トラジャ族の葬式は世界一開放的ともいわれ、親族でなくても誰でも気軽に参加することができます。

トラジャ族はインドネシアでも珍しいキリスト教で棺桶には十字架が

会場に足を踏み入れるやいなや「こっちにおいで」と手招きされ、参列者の宴会に参加させてもらうことに。「どこから来たの?」「これ食べる?」など、トラジャ料理をご馳走になり、歓談を楽しみながらセレモニーの時間まで待つことに。

  • Tuakという酸味のある椰子のお酒。消費期限が24時間なのでここに来ないと飲めないらしい
  • Pa'piong(竹で豚肉を蒸した伝統料理)や水牛料理などがふるまわれる

お祭りのような衝撃的な儀式

12時を過ぎると、雰囲気がガラリと変わり会場内に緊張感が走りはじめます。
いよいよ生贄の屠殺の時間、皆が息を飲むなか、ひとりの男性が水牛の首へ鉈を振り下ろします。

この日は葬式の初日だったため、水牛1頭のみの生贄でしたが、メインの日には何頭(ときには何十頭も)生贄にされることがあるそうです。
その後は親族や若者が棺桶を担ぎ上げると、掛け声に合わせ、まるで祭りの御神輿のように上下に揺らしながら、そこそこ早いスピードで会場内を闊歩します。

日本とは全く異なる風習のトラジャの葬式。とても衝撃的でショッキングな光景でもありましたが、命の大切さを身に染みて感じることのできるとても貴重な体験となりました。

葬式に参加するためには

手配編

1.スケジュールを確認

トラジャ観光局の公式インスタグラム(@visittorajautara)にて毎週スケジュールを確認することができます。あくまで一般家庭の個人葬儀の為、直前に決まることがほとんどですが、乾季(4~10月)はほぼ毎週行われております。1~2週間前にはインスタグラムにて発表されるので、行く前に確認して予定を立てましょう。
また葬儀の規模にもよりますが平均4日前後続くので、記載のない場合でも諦めずガイドや現地の人に相談してみてもいいかもしれません。

  • ©︎トラジャ観光局公式インスタグラム@visittorajautara 一般的なトラジャの葬式 Rambu Solo'
  • ©︎トラジャ観光局公式インスタグラム@visittorajautara 墓を開きミイラの服を着せ替える Ma' Nene'

2.予約は不要

予約は不要で飛び込み参加で大丈夫。ガイドやドライバーさんに葬儀に参加したい旨を伝えて連れて行ってもらいましょう。

マナー編

1.なるべく黒色の服装で

誰でも歓迎ではありますが、お葬式なので服装は黒色がベター。
黒であればTシャツでもデニムでも何でもOKですが、
持っていない場合は露出を控えた暗めな色の服でも大丈夫です。
列席者もTシャツに赤キャップなど、とてもカジュアルな格好で参列していました。

2.手ぶらでOK

特に用意するものはありません。
会場に入ると「Silakan (こっちにおいで)」と呼ばれ、まるで宴会のようにお菓子やトラジャコーヒー、料理をもてなしてくれます。
遠慮する必要はありません、ありがたく頂きましょう!

3.写真は好きなだけ

インドネシアのオープンな国民性も相まって、セレモニーが始まると「写真撮りな!」と最前線へ連れていかれるほど。
ただし、中心エリア(遺影が飾られている近辺)は親族エリアなので、ご配慮を忘れずに。

いかがでしょうか。スラウェシ島の神秘的なトラジャのお葬式。

それではまた、次回も楽しみに!Sampai jumpa lagi !

インドネシアのバリから1時間半のスラウェシ島
♦まだ誰も訪れたことのない秘境好き
♦未知なる獲物をハントしたいダイバー
♦ローカル感が大好物なバックパッカー
Ayo ke Sulawesi Selatan!

★その他、スラウェシ島に関する観光情報はこちらから!

トップ画像の4名へは掲載許諾をとっています。

 

トップへ戻る

TOP