「哲学の道」から「法然院」へと歩く
《哲学の道の歴史》
10月27日、左京区の哲学の道から法然院へと歩きました。
哲学の道の歴史ですが、1890年(明治23年)に琵琶湖疏水が完成した際に、管理用道路として設置された道でした。
当初は、芝生が植えられている程度の小路でしたが、この小路を散策する人が徐々に増えて来ました。
その後、このエリアには文人が多く住むようになり、その文人の方達の散策の道にもなり
「文人の道」とも呼ばれていたそうです。
京都大学の哲学者・西田幾多郎や田辺元らが好んで散策したことから「哲学の小径」といわれたり
「散策の道」「思索の道」「疏水の小径」などと呼ばれました。
時を経た、1972年(昭和47年)地元住民が保存運動を進める際に、この小路の名称を「哲学の道」と決め、
その後は多くの方に親しまれ現在に至っています。
哲学の道の距離は、若王子橋から銀閣寺橋までの約1.5km区間です。
哲学の道は、春には桜、秋には紅葉が楽しめる散歩道で
水面に映る、桜や紅葉も美しいです。
哲学の道周辺の紅葉ですが、ほんの一部に紅葉が見られるものの
まだ殆どに緑色が多くこれからと言う感じです。
ウェザーニューズの通り、11月半ば頃からが彩りの季節かと思います。
当初の哲学の道は、砂利道の散策路でしたが、1987年(昭和53年)には廃止された市電の軌道敷石を転用して、
歩行者が歩きやすいように敷石が並べられました。
また、哲学の道の付近には神社仏閣が多数点在していて、これらを巡る散策路にも利用されています。
南には、南禅寺や永観堂。若王寺橋の付近に熊野若王子神社があり、
北には、光雲寺、大豊神社、霊鑑寺、安楽寺、法然院、銀閣寺があり
ウォーキングを好む外国人観光客にも人気の道です。
《哲学の道》へのアクセス
〇京都駅から哲学の道までのアクセスは、バスが一番かと思います。
(京都駅から、市バス5、17系統または100系統)
電車で行くには最寄り駅からが離れているので、あまりお勧め出来ません。
また、車でのアクセスですが、哲学の道付近には駐車場は幾つかありますが、
紅葉観光の季節には、直ぐに満車となります。
哲学の道から法然院へと入りました。
法然院は、法然上人が弟子の住連と安楽と共に六時礼讃を唱えて、念仏三昧の別行を修められた草庵の旧跡です。
趣きのある茅葺屋根の山門です。
山門をくぐり、石段下りて書院へ続く参道からの写真です。
参道の左右には、心身を清めて浄域に入ることを意味する白砂壇があります。
縦7m横3mの白砂壇には、季節の模様が、お坊様によって定期的に描かれています。
砂紋模様は、水紋 波 渦 葉 花・・・など
10月27日の白砂壇模様は、「もみじ」。
まさしくフォトジェニックな世界。
法然院は散策自由で、朝の6時から夕方4時まで拝観出来ます。
以上、哲学の道から法然院へと歩いた日でした。
≪法然院≫
○所 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
○散策自由(伽藍内特別公開の期間中、伽藍内の拝観は有料)
○時間 6:00~16:00
○交通アクセス 市バス「錦林車庫前」下車、徒歩10分
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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