ロンドン北西部の町ワトフォードで見つけた、心温かいレストラングループ「バラクダ」
ロンドン北西部に位置するワトフォード(Watford)という町に寄る機会がありました。
時刻は夕方18時、ワトフォードにはプロサッカークラブの「ワトフォードFC」があるせいか、これから町に繰り出す血気盛んそうな若者や、着飾った女の子たちが目につきました。メイン通りに入るとすぐに池があり、子供たちがこの池の周辺を散々走り回り大喜びでした。
夕飯の店を探すべく歩き始めましたが、メイン通りによくありがちな、通りのなかほどにある地場のショッピングセンターを中心に、飲食店はチェーン店が多かったです。
途中、通り沿いに立派な教会が現れたのは、さすがイギリスです。
その先を行くと、事前にインターネットで見つけたメキシコ料理店があったので勇んで入店しましたが、予約なしでは無理だと断られガッカリ。一見空いているようだったのはすべて予約席で、まだこれからお客さんが来るようでした。
仕方がないのでまた通りに戻りあたりを見回すと、チェーン店でも、というよりむしろチェーン店こそ行列ができていてどこも満席のよう。週末の夜に予約なし、というのは厳しかったのかもしれません。
これはもう、空いていそうなところにターゲットを絞るしかない、と店探しに本腰を入れ始めた頃、「バラクダ(Barracuda)」というレストランが目に入りました。比較的空いていそうなので、ダメもとで聞いてみるとOKのうれしい反応が!
看板には地中海料理と出ていましたが、メニューを開くとハンバーガーありのパスタにリゾットありので......どちらかというと洋食全般、といった感じでした。うっかり頼んでしまったスパゲッティやラザニアは、完全に「イギリス式(茹ですぎ)」でしたが、店員がとにかく明るく気さくで、予約なしで入れてくれたことも相まって、余計に気持ちよく過ごすことができました。
子供が頼んだデザートはメニューをもらう前に口頭で注文したもので、その際子供が「チョコレートアイスをカップで」と言ったせいか、出てきたのは本当に普通のグラスに入ったものでした。
そのときは「やけにシンプルだな」としか思いませんでしたが、あとで見たデザートメニューには「アイスクリーム・セレクション3スクープセット」とあり、わが子に出してくれたのはメニューにない特別仕様だったようです。
値段も3スクープ分なかったせいか、本来£4.9のところを£1.9としっかり割り引いてくれていました。「バラクダ」はこのような機転の効いたサービスとフレンドリーな接客で、わが家のワトフォード初訪問を楽しい想い出にしてくれました。ただし、サービス精神が旺盛すぎたのか、残念ながらこちらの店舗は2022年12月現在閉店しています。
それでも、同じ「バラクダ」ブランドでほかに2店舗がワトフォード市内にあるので、こちらも気軽に入れて接客にも期待ができそうです。
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- (BARRACUDA)
筆者
イギリス特派員
パーリーメイ
2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。
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