ロケーションを選べるタイニーハウス(ドイツ、バイエルン州)

公開日 : 2023年01月06日
最終更新 :

コンパクトな生活、というのは悪くないかもしれません。物に固執せず、時間を大切にする。
1日24時間、365日をそのように過ごすことは難しいでしょうが、自然に触れたそんな休暇を過ごす、というのは可能かもしれません。

レーゲンスブルクからほど近いバイエルンの森に、そんな体験をさせてくれるところがある、というのです。

※ バイエルン州観光局が企画した「G7参加国ジャーナリストのためのプレスツアー」に参加して経験したことを元に、書いています。

ここは、チェコとの国境近く、バイエルンの森。とにかくたくさんの自然に囲まれた場所で、ここ40年間観光客を魅了しています。

普通の素敵な宿泊施設(気のぬくもりを感じるシンプルで美しいお部屋です)がある他、酒類、ハムやサラミ、木製の器やまな板、民族衣装など、色々な土産物ショップもあります。オンラインショップ(ドイツ語のみ)は、こちら からどうぞ。

この日は、結婚式のパーティーの支度が整っていました。ステージにはドラムセットがありました。こんな自然に囲まれたところでのパーティーなんて、素敵です!

タイニーハウス

経営者であるトーマスさんは、ここに7年前からタイニーハウスを設置して、観光客に宿泊の新しい場を提供しています。
当時、(前代の)父親のアイディアに従って屠殺場を併設するか、または今後の可能性を秘めたタイニーハウスを設置するか、という対立するアイディアがありました。
今でこそ、ドイツではタイニーハウス、というものの存在は知られるようになっていますし、タイニーハウスに「常時」生活している人もいるくらいですが、当時はまだまだ認知された存在ではありませんでした。

タイニーハウスの大きな魅力は、小さな小屋にタイヤがついたものを用意すれば、移動させる事が出来ることにあります。
夏には、この美しい自然を満喫するために、宿泊客の希望に応じたロケーション(例えば森のそばか、池のそばか)に設置することが出来、需要がない冬は、景観を妨げない場所へ移動させて、次のシーズンまで保管するのです。

小さなタイニーハウスですが、トイレや水道、二つの2段ベッドがあります。実際トーマスさんも寝泊まりした事があるそうですが、なかなか快適だよ、とニコニコ満足そうでした。
お店から食材を購入することも出来ますし、レストラン部門へ食事に足を運ぶことも出来ます。ですから、観光客の望むタイプの旅行をするには十分な選択肢がある、ということなのです。

ご自慢のタイニーハウスは、特注です。トーマスさんの希望を取りまとめ、暖房施設や配管など、色々な業種の職人さんが9人がかりで作り上げました。シンプルですが、森に溶け込んだデザインです。

  • 小さなキッチンスペース。流しの隣にコンロがあります

    小さなキッチンスペース。流しの隣にコンロがあります

  • 台所、食卓部門から奥を見ると2段ベッドがあります

    台所、食卓部門から奥を見ると2段ベッドがあります

  • 入り口には鹿の角が取り付けてあります

    入り口には鹿の角が取り付けてあります

魅力的な森のお散歩

私たちも12月の上旬、雪化粧の森の中をガイドさんと一緒に歩きました。その美しいこと、美しいこと。

  • 道案内の表示

    道案内の表示

  • ご近所さんの家も風景にしっかり溶け込んでいて素敵

    ご近所さんの家も風景にしっかり溶け込んでいて素敵

  • 雪がない風景も

    雪がない風景も

  • 馬にも出会いました

    馬にも出会いました

  • 見張り小屋と1週間ぶりに見た青空

    見張り小屋と1週間ぶりに見た青空

  • もうすぐ到着!という時に、走り去る群れが

    もうすぐ到着!という時に、走り去る群れが

  • 先ほどの写真を拡大すると1頭だけまだ残っていた

    先ほどの写真を拡大すると1頭だけまだ残っていた

  • 見えてきた青空!

    見えてきた青空!

ぬかるんだ道もあるので、滑り止めがあって、防水のしっかりした登山ブーツなどがあるといいですね。
90分ほど歩いて(さっさと歩けば1時間の距離です)、飼い犬や馬、鹿の群れに出会いました。鹿はこの辺りに200頭ほどいるそうです。
実際10頭ちょっとの鹿が群れをなしていたのですが、カメラのレンズが広角のものだったので、肉眼で見送るしかありませんでした。

午前中、まだまだ天気は淀んでいたそうですが、私たちが到着した午前の遅い時間帯、なぜか、空がすっきりしていて雪景色が緑に映える、そんな日でした。
そして、この森のお散歩コースを終える頃には、なんと、青空が!
このツアーで初めて見た青空です。

歩いた後は美味しい食事と音楽を!

これで終わりではありません。
この後、アコーディオンの生演奏付きでランチタイムです。アコーディオン奏者は50年くらい演奏しているというハンスさん。バイエルン音楽はこういう雰囲気にぴったりです。

  • 食事が終わった人が踊り出す!

    食事が終わった人が踊り出す!

ストックブロート、手作り体験!

食事が終わったかと思ったら、今度はストックブロート(直訳すると棒のパン)のお料理教室が始まりました。特製の生地で、レシピこそ教えていただけませんでしたが、普通の小麦粉でなく、ライ麦を使っているとのこと。
すでに準備がされていて、自分で棒にパン生地を巻きつけ、薪で焼く、というものです。

とっても美味しいお手製のグリューワイン(香辛料を入れたホットワイン、クリスマスマーケットでお馴染みですね)も頂きました。ベリー類など自分で採取したものを使っているそうです。ここ経営者の家族は、ものすごい量の自給自足をしていることがわかり、お話を聞いていてびっくりしました。

  • 材料はすでに準備済み

    材料はすでに準備済み

  • 生地は甘いものとベーコン入りのものと2種類

    生地は甘いものとベーコン入りのものと2種類

  • 各国から来たジャーナリストが挑戦!

    各国から来たジャーナリストが挑戦!

バイエルンでは幼稚園からこのストックブロートを作るので慣れていますが、各国からの参加者は初めての体験で楽しそう!私も今まで自己流でやっていましたが、コツを教えてしてもらったので、今後役立ちそうです。

施設情報

バイエルンの森の体験、いかがでしたか?ここに来ればストックブロートが作れる、アコーディオンの生演奏がいつもある、というわけではありませんが、そんな可能性を秘めた場所、バイエルンの良さをあらためて感じさせてくれるそんな体験でした。
それでは、施設情報です。みなさんも、機会があれば、是非どうぞ。

施設名
Wild Berghof Buchet
住所
Buchet 2 94504 Bernried
公式ホームページ
https://www.wildberghof-buchet.de/

筆者

レーゲンスブルク特派員

吉村 美佳

バックパッカー歴11年で約25カ国訪問。2002年12月よりドイツ。レーゲンスブルク公認現地ガイド。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。