ワシントンDCと合わせて行きたい、メリーランド州の観光スポット3選

公開日 : 2023年03月02日
最終更新 :

ワシントンDCには多くの博物館や美術館、動物・植物庭園、ショッピングセンター、劇場があるため、旅行中ずっといても飽きることがありません。しかし、ワシントンDCだけで観光を終わらせてしまっては少しもったいないのです。電車やレンタカーでちょっと足を延ばせば、ワシントンDC近郊の穴場スポットを巡ることができます。今回は、筆者のおすすめ観光スポットとして、隣のメリーランド州から3ヵ所厳選して情報をお届けします。

ワシントンDCに初めて行く方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

1. アメリカで最も古い港湾都市として栄えたメリーランド州・ボルチモア 

ボルチモアのフェデラルヒルから眺めるインナーハーバー
ボルチモアのフェデラルヒルから眺めるインナーハーバー

ボルチモアといえば、アメリカ国歌発祥の地。観光都市でもあり、ショッピングや食事が楽しめるのはもちろん、ナショナル水族館やメリーランド科学センターがあるインナーハーバーや、歴史的な家並みが見られるフェルズポイントなどのスポットが人気です。しかしそれ以外にも、ボルチモアには穴場スポットが多いのをご存じですか?

メソジスト教会、ワシントンモニュメント、ピーボディ音楽学校、ボルチモア芸術学校、ウォルターズ美術館、エノック・プラット・フリー図書館などが建つマウントバーノン・プレイス界隈、レストラン、カフェが立ち並ぶチャールズ通りなどなど。まだそこまで観光客には有名ではありませんが、筆者おすすめの観光スポットで、特に桜が咲く時期の散歩には最適です。これらのスポットのうち、いくつかをピックアップしてその見どころをお伝えします。

マウントバーノン・プレイス・ユナイテッドメソジスト教会
マウントバーノン・プレイス・ユナイテッドメソジスト教会

ビクトリア朝のゴシック建築のマウントバーノン・プレイス・ユナイテッド・メソジスト教会は、およそ150年前、1872年 11月12 日に完成した歴史ある建物です。設計段階では、尖塔がワシントンモニュメントよりも高くなる予定だったのですが、市の役人はジョージ・ワシントンよりも高い建物を望まなかったので、建築家に計画を変更させたとか。

教会は、アメリカの国歌「星条旗」を作詞したフランシス・スコット・キーの娘、エリザベス・フィービー・キーと結婚したチャールズ・ハワードの邸宅の跡地に建てられ、後に国家歴史登録財になりました。土地、建物、調度品を含む建造物の費用は、1872 年には 40万ドル以上、現在の価値に換算するとなんと700万ドル(約9億円)もかかったそうです。

4月のマウントバーノン界隈は桜並木が美しいことで有名
4月のマウントバーノン界隈は桜並木が美しいことで有名

建物のメインのテーマは「神の創造の栄光」。ステンドグラスや彫刻は自然をテーマにしています。アメリカンウォールナットの長椅子は手彫りの作業を完了するまでに7年かかりました。祭壇の後ろにはステンドグラスのクロスがあります。

建物はボルチモア郡のフォールズ・ロード・エリアから運ばれた緑色の蛇紋岩の変玄武岩、赤い砂岩などの6種類の石でできています。ぜひこれらの経緯と合わせて建物全体を眺めてみてください。

Mount Vernon Place United Methodist Church(マウントバーノン・プレイス・ユーナイテッド・メソジスト教会)

住所
10 East Mt. Vernon Place, Baltimore, MD 21202
日曜日
大人のためのバイブル・スタディ :9:30
礼拝
10:30
※状況によりオンラインで行われることがあります。事前に公式サイトでチェックしてみてください。
サンデー・スクール
10:30
公式サイト
https://mvp-umc.org/

ワシントンモニュメント

ボルチモアのマウントバーノン・プレイスのメソジスト教会とワシントンモニュメント
ボルチモアのマウントバーノン・プレイスのメソジスト教会とワシントンモニュメント

ワシントンモニュメントは、のちに DC のワシントン記念塔を設計したアメリカの建築家ロバート・ミルズによって設計され、1829 年に完成しました。高さが約54mあるにも関わらず、近代的な建設機械なしで建築が完了しました。

塔の上部にはバルコニーがあり、塔内には 227 段の階段があります。頂上からはチャームシティ(ボルチモアの愛称)の景色がパノラマで楽しめます。デザインはローマ建築から着想を得たそうですが、台座、柱、彫像のすべてが、ボルチモアの 3ヵ所の採石場で採れた大理石でできています。

内部には、約4.2m のジョージ・ワシントン像があります。また、モニュメントの外観、内観をバーチャルで見ることができるタッチ式のスクリーンや、歴史や修復時の動画を見られるエリアもあります。

ワシントンモニュメント(Washington Monument)

住所
699 N Charles St., Baltimore, MD 21201
ギャラリーとデジタル展示エリアの営業時間
月・火曜日休み、水~土曜日 10:00 – 17:00
入場料
無料(塔を登るには大人6ドル、13歳までの子供4ドル)

ボルチモア美術館

ボルチモア美術館の外観 
©iStock ボルチモア美術館の外観 

ボルチモア市内のマウントバーノン・エリアからチャールズ・ストリートを約3.5km北上したところにボルチモア美術館があります。

1914 年に 設立されたボルチモア美術館には、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ、アジアの芸術作品が、古代から現代まで幅広く約9万5000 点収蔵されています。

19 世紀、近現代美術が特に充実していますが、なかでもフランスの画家、アンリ・マチスのコレクションは500点以上収蔵されていて、世界最大といわれています。マチスのほか、ルノワール、ピカソ、セザンヌ、ゴッホなどの作品も常設展示されています。

美術館の2階には、マチスの後援者であったエッタ・コーンが遺贈したマチスの絵画の数々が「コーンコレクション」として収蔵されています。

美術館のウェブサイトによれば、主な所蔵品は以下の通りです。

  • 中国の陶磁器を中心に、日本、インド、チベット、東南アジア、近東の 1,000 点以上の作品
  • ボルチモアのクラリベルとエッタ・コーン姉妹によるコーンコレクション。( 20 世紀初めごろ、ボルチモアのコーン姉妹はアンリ・マチスとパブロ・ピカソのパリのスタジオを訪れ、アパートに展示されていたマチスの 600 点以上の作品を含む約 3,000 点の作品を収集し始めた。)
  • 西暦 526 年と 528 年の地震によって破壊される前の古代都市アンティオキアの 28 のモザイク作品
  • メソアメリカのアステカとマヤ、南アメリカのアンデスのナスカとモチェ、コスタリカのニコヤと大西洋岸流域を含む、古代アメリカの 56 の伝統的代表作
  • 北アメリカ先住民の平原のビーズ細工、北極の彫刻が施された象牙、ナバホ族の織物、ワショー族、 ピマ族、アパッチ族、ポモ族の世界的に有名な繊維芸術など、1,000 点を超えるコレクション
  • 植民地時代の肖像画、ボルチモアで塗装された家具、ルイ・コンフォート・ティファニーのステンドグラス、モダニズム絵画、20世紀デザインを特徴とするアメリカ絵画、彫刻、銀細工、装飾美術品
  • コプト族の織物、ボルチモア・アルバム・キルト、18 ~ 20 世紀のテキスタイルプリント
  • 中世・ルネサンスの作品を含む15~19世紀のヨーロッパ美術(北欧とフランス)の名作コレクション。
  • 英国のスポーツ・アートのウッドワードコレクション(馬とレースシーンを描いた 52 点の絵画と、銀と金のレーストロフィーなどのコレクション)

<参照:ボルチモア美術館>

などなど、たくさんの収蔵品があります。美術好きの方もそうでない方も、ぜひ訪れてほしいスポットです。

美術館内のレストラン「ゲートルーズ(Gertrudes)」

おすすめはエッグ・ベネディクト。牡蠣フライも最高!
おすすめはエッグ・ベネディクト。牡蠣フライも最高!

ボルチモア美術館を訪れたら、隣接しているゲートルーズというレストランに立ち寄ってみませんか。ここでは、ボルチモアの素材を使った南部風の料理を楽しむことができ、地元の人たちにも人気が高いです。

特におすすめなのは日曜日のブランチ。チェサピーク湾で捕れたカニ料理、エッグ・ベネディクトがとても人気です。筆者のお気に入りはクラブケーキとメリーランド風のクリーミーなカニのスープ。ぜひ味わってみてほしいメニューです。エッグ・ベネディクトは、卵の黄身、バターとレモン仕立てのオランデーズソースが抜群においしいと評判で、スキレットでこんがり焼いたホームフライドポテトが添えられています。

チェサピーク湾で採れたてのカニのスープ(手前)や生牡蠣、ムール貝などのシーフードも大人気
チェサピーク湾で採れたてのカニのスープ(手前)や生牡蠣、ムール貝などのシーフードも大人気

また、こちらにはビーガンのための料理もあります。
メニュー例:フェタチーズ、カラマタオリーブ、ぶどうの葉の詰め物、きゅうり、ピタチーズ添え

ビーガンのためのアペタイザーのフムスのプレート
ビーガンのためのアペタイザーのフムスのプレート

ボルチモア美術館(The Baltimore Museum of Art, BMA)

住所
10 Art Museum Drive, Baltimore, MD 21218
電話番号
443-573-1700
開館時間
月・火曜日 定休日
水~日曜日 10:00 – 1700、(木曜日 - 21:00)
入場料: 無料(特別展を除く)

ゲートルーズ(Gertrudes)

住所
10 Art Museum Drive, Baltimore MD 21218
電話番号
410-889-3399(予約をおすすめします)
営業時間
定休日 月・火曜日
水~金曜日 11:30 - 20:00
土曜日ブランチ11:30 - 15:00、ディナー17:00 - 20:00
日曜日ブランチ10:00 - 15:00、ディナー17:00 - 19:00
テイクアウトラストオーダー19:30
最終ピックアップ20:00

2. 議会議事堂と海軍兵学校がシンボルのメリーランド州・アナポリス

メリーランド州の都市といえばボルチモアが有名なので、ボルチモアが州都と思っている方が多いかもしれませんが、実はメリーランド州の州都はワシントンDCから50km東に位置するアナポリスです。都市といっても、2021年7月1日の国勢調査によれば人口は約4万人。アナランデル郡のウェブサイトでは、アナポリスを「約18.6平方kmの土地を持つコンパクトな都市」と紹介しています。

石畳の道路の目の前にそびえるアンネ聖公会
石畳の道路の目の前にそびえるアンネ聖公会

そんなこぢんまりとしたアナポリスは、ヨーロッパのような石畳、レンガ造りの町並み、マリーナに停めてあるヨット……どこか懐かしい、穏やかな時間が流れる美しい町です。

アナポリスのおすすめ観光スポットは、植民地時代の1704年に建てられ、当時は州の教会だったセントアンズ教会、1784年に創設されアメリカ国内で3番目に古い、リベラルアーツに重きを置くセントジョンズ・カレッジ、メリーランド州議事堂など。特に観光客に人気の高い観光スポットは海軍兵学校だそうです。

海軍兵学校(USNA)

海軍兵学校のメインゲート
海軍兵学校のメインゲート

アナポリスの海軍兵学校は、1845年に創立されたアメリカ海軍のエリート養成校。ここでは、将来海軍士官になるための最先端の学術的および専門的な訓練を士官候補生に提供しています。学生は 4 年間この学校に通い、卒業後は、海軍または海兵隊の少尉として少なくとも 5 年間勤務します。

海軍兵学校の歴史

海軍兵学校の歴史を少し振り返ってみましょう。

1845 年 10 月 10 日、アナポリス・フォート・セバーンエリア内にあった10 エーカー(約0.04平方km)の陸軍駐屯地に、海軍兵学校の前身である海軍学校が設立されました。当時のカリキュラムには、数学と航海術、砲術と蒸気、化学、英語、自然哲学、フランス語が含まれていました。

1850 年に、この海軍学校は海軍兵学校になりました。新しいカリキュラムが実施され、士官候補生は4 年間勉強し、夏には毎年船上での訓練を受けていたそうです。

米海軍が成長するにつれて、学校も拡大し、10 エーカーだった土地は338 エーカーに増加、その変化にともない学生数も増加しました。1933 年には、科学の学士号が取得できるようになりました。

1976 年にはアメリカ議会がすべての海軍兵学校への女性入学を承認したのを機に、初めて女性を海軍兵学校生として受け入れました。現在では、女性は 新入生のうち 20% 以上を占めており、男性と同じ学問的および専門的な訓練を受けています。

ビジターセンター

さまざまな展示エリアやギフトショップがある海軍兵学校のビジターセンター
さまざまな展示エリアやギフトショップがある海軍兵学校のビジターセンター

敷地内のビジター センターでは、15 分ごとに繰り返される 13 分間のショートフィルム “The Call to Serve”を見ることができます。この展示エリアは小さな博物館であり、敷地内の情報やロケーションマップなどを確認できます。また、ここでは士官学校の学生の入学、学業、学生生活からキャリアの選択肢、卒業生のキャリアパスなどを知ることができるビデオや写真も見ることができます。

ギフトショップも併設されているので、見学の記念にUSNAグッズを購入するのもよいでしょう。筆者は、バスローブをおみやげに購入しました。

ちなみに、食事ができるかどうかをビジターセンターのスタッフに聞いたところ、飲み物や軽いスナック類が購入できるコーヒーショップがあるそうです。しっかり落ち着いて料理を食べたい場合は、町へ出てレストランで食事をしたほうがよさそうです。

チャペル

チャペルの外観
チャペルの外観

このチャペルは、ニューヨーク・ブルックリン出身のアーネスト・フラッグによって設計され、1908 年5月に完成しました。

祭壇に面したステンドグラスの窓とドームのデザインが印象的なチャペル
祭壇に面したステンドグラスの窓とドームのデザインが印象的なチャペル

礼拝堂内の窓はすべてステンドグラス。特に、祭壇に面したふたつのステンドグラスは圧巻です。これらの窓は、ティファニー・アンド・ゴーハム・スタジオ(Tiffany and Gorham Studios )がデザインしました。チャペルは敷地内のより高い場所に位置しているので、チャペルの外の石段の上からはセヴァーン川を一望できます。

ホリデーシーズンらしい雰囲気で飾られた敷地内のガゼボ
ホリデーシーズンらしい雰囲気で飾られた敷地内のガゼボ

メキシコ系アメリカ人戦争記念碑

最も古い記念碑、メキシコ系アメリカ人戦争記念碑
最も古い記念碑、メキシコ系アメリカ人戦争記念碑

1848 年に海軍兵学校生から贈られたメキシコ系アメリカ人戦争記念碑は、戦没した 4 人の士官候補生を追悼するために建てられました。この記念碑はクレムソン・モニュメントとも呼ばれ、海軍兵学校の敷地内で最も長い歴史があります。記念碑を包囲する大砲 4 基が特徴です。

こちらの記念碑含め、敷地内は自分のペースで見学することもできますが、有料のツアーに参加することもできます。

ツアー

ヒストリカルウォーキングツアー

最も人気のあるヒストリカルウォーキングツアーでは、すべての記念碑、重要な建物、施設を歩いて回ります。また、海軍兵学校生の生活や経験について学ぶこともできます。

ツアー所要時間
90 分
利用可能日
毎日 (祝日を除く)
注意
事前予約は必要ありませんが、オンラインでチケットを購入することができ、ビジター センター内のインフォメーションデスクで同日購入することもできます。
大人
14ドル
子供(幼稚園から高校生まで):12ドル
シニア(62歳以上):13ドル
その他のチケット情報
https://navalacademytourism.com/tours

ライド・ザ・ヤード:GEMカーツアー

こちらのツアーでは、5人乗りの電気自動車でスポットを回ることができます。事前予約が必要で、チケットはオンラインで購入できます。

メリーランド州法により、身長約1m45cm以下の0 ~ 7 歳の子供は、チャイルドシートに座る必要があります。これに該当する子供と一緒にツアーに参加する場合は、チャイルドシートを持参するようにしましょう。

ツアー所要時間
75 分
利用可能日
毎日 (祝日を除く)
すべての参加者
35ドル
そのほか、ミュージックツアー、団体ツアーなどを提供しています

海軍兵学校(United States Naval Academy)/ビジターセンター(Armel-Leftwich Visitor Center)

住所
52 King George Street, Annapolis, MD 21402
電話番号
410-293-8687
メールアドレス
tourinfo@usna.edu
アメリカ海軍アカデミーUSNAツアーの時間
1月~2月
月~金曜日9:00 - 16:00
土・日曜日9:00 - 17:00
USNA ギフトショップ17:00まで

3~12月
月~日曜日9:00 - 17:00
USNA ギフトショップ17:00まで
12月24日、12月26日、12月31日9:00 - 16:00
休業日
サンクスギビングデー(11月最後の木曜日)、クリスマス、元日、 イースターの12:00まで(12:00以降営業)

日本からの旅行者アカデミーの敷地へのアクセスやセキュリティ制限などの注意事項

・レンタカーなどでアカデミーを訪れる場合、関係者以外敷地内には駐車できません。敷地外に駐車したあとは、ゲート 1 から入る必要があります。
・18 歳以上のすべての訪問者は、有効な写真付き ID を持っている必要があります (日本から入国した旅行者の場合、パスポートが有効です)。

ウエストフィールド・モール

さて、海軍兵学校の見学を終え、近くのアナポリス・シティドックを散歩したり、食事やアフタヌーンティーなどを楽しんだりしたあとは、ウェストフィールド・モールでのショッピングはいかがでしょうか?

アメリカのモールでは、どこへ行ってもポピュラーな商品を扱っている店舗が多いのですが、このモールにはメリーランドならではのおみやげを売っているメリーランド・ギフトというユニークなお店が入っています。

マネキンの右手に置いてあるのはメリーランド州の旗
マネキンの右手に置いてあるのはメリーランド州の旗

筆者も初めて見たときには度肝を抜かれたのですが、メリーランド州の旗をモチーフにした、派手で大胆なデザインのTシャツやショートパンツが売られています。なかなか日常生活で身につけるのは難しいかもしれませんが、おみやげに1枚買うのもよさそうです。ほかにも、帽子や靴下、たくさんの小物雑貨も取り扱っているので、ぜひ訪れてみてください。

メリーランド州の旗をデザインに取り入れた衣類や小物雑貨が豊富
メリーランド州の旗をデザインに取り入れた衣類や小物雑貨が豊富

ウェストフィールド・アナポリスモール(Westfield Annapolis Mall)

住所
2002 Annapolis Mall, Annapolis, MD 21401
営業時間
日曜日11:00 - 19:00
月~木曜日10:00 - 20:00
金・土曜日 10:00 - 21:00
アクセス
海軍兵学校からは車で10分。およそ3.9マイル離れたところにあります。

3.ワシントンの市街地から近いウォーターフロントのリゾートとして有名なメリーランド州・ナショナルハーバー

ナショナルハーバー
ナショナルハーバー

年間60~80万人が訪れるといわれているナショナルハーバーは、ワシントンDCの南東18kmほど、ちょうどDCとメリーランド州の堺にあるコミュニティ。150軒以上の店舗でのショッピングに、レストラン&カフェでの食事が楽しめ、またアウトドアスクリーンでの映画鑑賞、大人も子供も楽しめる四季折々の各種豪華なイベント、無料のアート鑑賞など、さまざまな体験ができる人気のスポットです。

ナショナルハーバーの中心にあるウォーターフロントのホテルに宿泊する場合は、ここを拠点に、水上タクシー、ウーバー(Uber)などを利用してワシントンDCや隣接する各州まで移動することができ、便利です。

キャピタル・ホイール

ナショナルハーバーの人気アトラクションの大観覧車
ナショナルハーバーの人気アトラクションの大観覧車

キャピタル・ホイール(The Capital Wheel)は、ウォーターフロントにある全長54.9mの大きさを誇る大観覧車で、人気アトラクションのひとつです。ゴンドラからはアメリカ議会議事堂、ワシントン記念塔のあるモールのエリア、ペンタゴン、アーリントン墓地、海軍造船所、アナコスティア・ボーリング統合基地などのワシントンのランドマークだけでなく、メリーランド州とバージニア州の風景も眺めることができます。

大観覧車が1周する時間は12~15分で、料金は12~60歳未満は15ドル、3~11歳未満は11.25ドル、60歳以上と米軍関係者は13.50ドル。ガラス張りの床、革製の椅子が用意された特別なゴンドラに乗れるVIPチケットは、1名につきプラス50ドルです。車椅子の方の利用も可能です。アルコール飲料を除く飲食物の持ち込みはOKですがペットの乗り込みはできません。

目覚めよ、大地の巨人

写真スポットとしても人気
写真スポットとしても人気

ナショナルハーバーの川沿いには、ニュージャージー生まれの彫刻家J.スワード・ジョンソンが1980年にデザインし、2008年2月にDCの東ポトマック公園からナショナルハーバーに移設された巨大なアルミ製の彫刻作品『目覚め(The Awakening;the-awakening-sculpture)』があります。

巨人が地面に埋まっているかのように設置されたこの作品はユーモラスで写真を撮る観光客でにぎわっています。また、子供たちがかくれんぼをしたりよじ登ったりできるアトラクションとしても人気です。

アメリカンウェイ・アット・ナショナルハーバー

アメリカン・ウェイの歓迎ゲート
アメリカン・ウェイの歓迎ゲート

アメリカンウェイ・アット・ナショナルハーバーは、ナショナルハーバーの中心部を東西に走る 約900mの直線的な大通りです。バルセロナの有名なショッピング街であるランブラス通りを参考にデザインされたそうです。ハーバーの近くに住む住民も観光客もこの大通りを散策したり、買い物したりでき、公園のようなスペースとなっています。

屋外のアートギャラリーのようなこの通りには、アメリカの歴史上の人物の彫像が設置されているので、観光客が握手したり肩を並べて写真撮影したりする光景がよく見られ、体験型遊歩道として存在感のある人気スポットになっています。

アメリカン・ウェイのアートギャラリー 誰の彫像かわかるかな?
アメリカン・ウェイのアートギャラリー 誰の彫像かわかるかな?

また、この通りではアーティストによる路上パフォーマンスも披露され、常ににぎわっているおすすめのスポットです。

星条旗の前に立つアメリカ軍兵士の彫像
星条旗の前に立つアメリカ軍兵士の彫像

ナショナルハーバー(National Harbor)

住所
165 Waterfront St., National Harbor, MD 20745
TEL
1-877-628-5427
メールアドレス
info@NationalHarbor.com

まとめ

アメリカ東部には、建国以前に建てられ、国家歴史登録財として残されている建造物が多い都市が多くあります。今回紹介したアナポリスは、特に17世紀から18世紀に建てられた古い建物がそのまま並んでいるので、当時の街の雰囲気をそのまま味わうことができます。また、ボルチモアでは、有名なインナーハーバーからちょっと移動しただけで、マウントバーノンのような歴史ある町並みを歩いてノスタルジックな気分に浸ることもできます。また、ナショナルハーバーの観覧車や水上タクシーに乗って景色を楽しんだあとは、ゆっくりと食事やショッピングを楽しめます。

今回の3ヵ所の都市はいずれもワシントンから100㎞程度の場所にあります。ワシントン旅行で少し時間が空いた、という際にはぜひ出かけてみてくださいね。

<参考>
国勢調査によるアナポリスの人口:https://www.census.gov/quickfacts/fact/table/
アナランデル郡のアナポリスの紹介:https://www.aaedc.org/

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。

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