
【クアラルンプール】2023年ハリラヤの風景
2023年は3月22日からイスラム教の断食月であるラマダン(Ramadan)がスタートしました。
これから約1ヶ月の間、ムスリム(イスラム教徒)は日没前と日没後以外は飲食が禁じられる「行」を行います。
ラマダン明けはハリラヤ・アイディルフィトリ(Hari Raya Aidilfitri)となり、盛大なお祝いとなります。
クアラルンプール市内の商業施設など各所では、すでにハリラヤに向けた飾り付けが行われています。

ここ数年の飾り付けのトレンドとして多いのは、飾り付けだけではなくSNS映えを意識したフォトスポットを兼ねたもの。
ベンチがあったり、デコレーションの中に入って撮影できたりといったものが多くあります。
SNSで写真をアップするのが定着している今、自撮りをする人たちの間で、このようなデコレーションは定番になりつつあります。

ハリラヤの祝善に欠かせないカトゥパ(Katupat)。
米をヤシの葉で編み込んだ入れ物の中に入れ、ココナッツミルクで蒸した、マレーシア風ちまきのようなものです。
飾り付けの定番アイテムとして登場します。

チャイイーズニューイヤー、ディーパバリ、クリスマスなどに欠かせないのがハンパー(Hamper)と呼ばれるギフトセット。
色使いや中に詰めるギフトにハリラヤらしさが感じられます。
中身はチョコレート、ナッツ、デーツ(Dates=ナツメヤシの実でマレーシアでもよく見かけるドライフルーツ)、ハチミツなどが入ってるのをよく見かけます。

ハリラヤは特に自然のモチーフが多く南国らしい鮮やかです。
花の蝶をあしらったこのデコレーションは、自然いあふれたマレーシアらしさが出ています。


イスラム教のシンボルである月、星もハリラヤ・アイディルフィトリ(Hari Raya Aidilfitri)の重要なモチーフです。
イベントのたびに大掛かりなデコレーションが話題を呼びフォトスポットとなるのがパビリオンKL(Pavilion KL)。
内部はもちろん、噴水前も期間中は撮影をする人であふれています。
日中はもちろん夜になると美しく幻想的にライトアップされ、南国の夜を美しく彩ります。

この期間は日中飲食店が休みだったり、帰省で道路が渋滞したりしますが、それもマレーシアの風物詩の一つ。マレーシアを訪れることがありましたら、随所で見られるデコレーションを楽しんでくださいね
(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止
※一部画像はPavilion KL広報より提供された素材を使用

筆者
マレーシア特派員
逗子マリナ
2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。
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