ニューヨーク旅行でヤンキー・スタジアムを思いっきり楽しむ方法
ニューヨーク旅行では、ヤンキース観戦が目的のひとつかもしれませんね。野球の最高峰ともいわれるメジャーリーグの中で、抜群の人気を誇るヤンキース。歴史に残る多くの名選手が在籍したエリートチームであり、2024年7月現在では、ドジャースの大谷選手とホームラン記録を争う、2mを超える長身のアーロン・ジャッジ選手や若き強打者フアン・ソト選手などスター選手が在籍しています。
本拠地ヤンキー・スタジアムはニューヨーク市内ブロンクスにあり、マンハッタンのミッドタウンから簡単にアクセスできます。ぜひ、メジャーリーグの一流プレイをニューヨークで観戦してください。
ニューヨーク・ヤンキースとは
ニューヨーク・ヤンキースは、ニューヨーク市のブロンクス区に拠点を置くアメリカのプロ野球チーム。ニューヨーク市に拠点を置くメジャーリーグ(MLB)のひとつであり、もうひとつはナショナルリーグ(NL)のニューヨーク・メッツです。
チームは、1903年にニューヨーク・ハイランダーズとして設立され、1913年にニューヨーク・ヤンキースと改名されました。米国で最も有名な野球チームであるヤンキースは、アメリカンリーグ東地区優勝19回、アメリカンリーグ優勝40回、ワールドシリーズ優勝27回を制覇しており、そのすべてがMLB記録です。
全米野球の超エリート軍団では選手の身だしなみに清潔感が求められ、野球帽からはみ出す長髪や長いヒゲはNG。選手はもちろん監督・コーチを含むチーム全体が、髪の毛や髭は短く刈り込んでいます。チームカラーは紺色で、基本のユニフォームは細めのストライプ柄とシンプル。「N」と「Y」が組み重なった有名なロゴは、1877年ティファニーのチーフデザイナーであったエドワード・C・ムーア氏が名誉勲章メダルをデザインしたものが、のちに採用されたものです。
ベーブ・ルース、ルー・ゲーリック、ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル、ヨギ・ベラ、ホワイティ・フォード、マリアーノ・リベラ、デレク・ジーターを含む44人の選手が全米野球殿堂入りを果たし、背番号の1〜10は永久欠番となっています。
ヤンキー・スタジアムはどこにある?
ヤンキー・スタジアムはマンハッタンを北上したサウスブロンクスにあり、旅行者の場合地下鉄でのアクセスが便利です。最寄りの地下鉄駅は”161 St-Yankee Stadium”で、4(緑のライン)、BまたはD(オレンジのライン)が停車。マンハッタンのミッドタウンから、地下鉄の乗車時間は約20〜30分で到着します。地下鉄の乗車料は、片道2.9ドル(2024年7月現在)です。
ヤンキー・スタジアムのあるサウスブロンクスは、ニューヨーク市の中でも治安の悪いことで知られています。ヤンキース戦がある時は多くの観客が地下鉄に乗っているので問題ありませんが、人の流れから外れないように注意し、ひと気のないところへ行かないようにしましょう。地域の治安が悪いため、ナイターの試合は長引くと皆途中で帰るので、観客が減り出したら観戦を切り上げた方が無難です。
ヤンキースタジアムへの行き方
- 最寄りの地下鉄駅 161 St-Yankee Stadium
- 地下鉄 4(緑のライン)、BまたはD(オレンジのライン)が停車
- 乗車時間 マンハッタンのミッドタウンから約20〜30分
- 乗車料 2.9ドル(片道 2024年7月現在)
ヤンキースに在籍した日本人選手は
ヤンキースでは日本人の選手も活躍したので、チームのファンになった方も多いでしょう。日本人初のワールドシリーズMVPを受賞したゴジラこと松井秀喜氏、自腹チャーター機の渡米でニューヨーカーを驚かせた田中将大氏など。
- 2003〜2009年 松井秀喜氏(愛称 ゴジラ)野手 2009年ワールドシリーズMVP受賞(日本人初)
- 2012〜2014年 鈴木 一朗(イチロー)氏 野手
- 2012〜2014年 黒田博樹氏 投手
- 2014〜2020年 田中将大氏 投手
ヤンキース戦のチケットを購入するには
試合スケジュールを確認する
ヤンキー・スタジアムで行われる試合を確認しましょう。
紺色の日がホーム(ヤンキー・スタジアム)
白色の日はアウェイ(他球場での遠征試合)です。
チケットを購入するには
上記の試合スケジュールで、見たい試合をクリックすると、チケットマスターのオンライン購入の画面にアクセスできます。シート番号をクリックすると、席からの眺めを確認することができますよ。
ヤンキースタジアムで当日券の販売もあり、思わぬいい席が入手できる場合もあるようですが、人気の試合は席が残っていないことが多いのでリスクは高そうです。どうしても見たい試合は、オンラインでの事前購入がおすすめです。
観戦席の種類
ヤンキース観戦も「憧れのヤンキース戦をじっくり見たい」、「贔屓の選手をよく見たい」、「皆で盛り上がる雰囲気を味わいたい」、「球場グルメを制覇したい」、「ヤンキースを相手に戦う、ドジャースの大谷選手が見たい」などそれぞれ目的が異なることでしょう。ご自分の目的と予算に合わせて、観戦席を選びたいものです。
- プレミアムシート(Premium Seating) TVにも映る最前列など(約400ドル〜1800ドル)
- 一般席(General Seating) 前方から最後方席まで(約12ドル〜400ドル)
- ピンストライプ・パス(Pinstripe Pass) 入場券のみで指定席なし 約350mlの米産ビール付き(約23ドル)
23ドルの入場券だけでお得に楽しめるヤンキー・スタジアム
筆者が注目するのはお得な「ピンストライプ・パス(Pinstripe Pass)」で、入場券のみで指定席は付いていませんが、約350mlのビール1本付きで約23ドルとお得です。基本は立ち見席ですが、球場グルメを楽しんだり、バーエリアでドリンクを楽しんだり、空席があれば(誰も座っていない様子なら)座ってもOK。夏のカンカン照りの時に、長時間座って観戦するのは気が重いというあなたは、ピンストライプ・パスで自由に動き回ってヤンキー・スタジアムを楽しむ方法もあります。
ピンストライプ・パスの入場券さえあれば、入場できる場所がいろいろあります。涼しいバーエリアをはしごしながらビールを片手に観戦するのも、すてきな夏の過ごし方です。子連れにも優しく、子供の遊び場はもちろん、おむつ交換台や授乳可能なプライベートスペースも設置されています。各エリアで試合のモニターが設置されているので、もちろん観戦が可能です。利用客の意見を取り入れた施設を、ありがたく有効利用したいですね。
エリア名 | 様子 | 位置 | 一言コメント |
---|---|---|---|
ミケロブ・ウルトラ・クラブハウス | https://www.mlb.com/yankees/tickets/group-tickets/hospitality-areas/clubhouse | 右フィールドのセクション207と208 | ビール会社ミケロブがスポンサーのビールを楽しみながら語り合い、試合を眺められるスペース |
ステラ・アルトワ・ランディング | https://www.mlb.com/yankees/tickets/group-tickets/hospitality-areas/stella-artois-landing | レフトフィールドのセクション232Aと232B | ビール会社ステラがスポンサーのビールを楽しみながら語り合い、試合を眺められるスペース |
LG OLEDスポーツラウンジ | https://www.mlb.com/yankees/tickets/group-tickets/hospitality-areas/sports-lounge | セクション231-234近く | TVメーカーLG OLEDがスポンサーのクラフトビールとカクテルを含むフルバー。大画面テレビで、試合観戦も可能。携帯電話やタブレットの充電可能 |
バドワイザー・パーティーデッキ | https://www.mlb.com/yankees/tickets/group-tickets/hospitality-areas/budweiser-party-decks | セクション311とセクション328近く | バドワイザーがスポンサーのビールや食べ物を提供するスポーツバー。冷たいビールでリフレッシュできる |
フレッシュダイレクトテラス&トヨタテラス | https://www.mlb.com/yankees/tickets/group-tickets/hospitality-areas/terrace | ブルペン近く | フレッシュダイレクトとトヨタがスポンサーの特製カクテル、クラフトビール、食べ物を提供する屋外エリア。電源/USBコンセントあり |
マスターカード・バッターズ・アイデッキ | https://www.mlb.com/yankees/tickets/group-tickets/hospitality-areas/batters-eye-deck | - | マスターカードがスポンサーのスタジアムの全景を眺めることができ、クラフトビールや食べ物を提供する屋外デッキ |
キッズクラブハウス | - | ライトフィールドの300レベル | 子連れもOKな、子供が飽きないよう遊具などが設置されたエリア。おむつ交換台付きの家族用トイレ、ラウンジチェア、親が観戦できるテレビ、電源コンセントなど、授乳中の母親のためのプライベートスペースもあり |
詳細は右記リンクをご参照ください https://www.mlb.com/yankees/ballpark/enhancements
ヤンキースのウェアはどこで手に入る?
ヤンキース・ファンなら、贔屓の選手の背番号がついたユニフォームやTシャツ、野球帽を身につけて応援したいですよね。ヤンキー・スタジアム内のショップ、あるいはマンハッタンの「ヤンキース・クラブハウス・ショップ(Yankees Clubhouse Shops)」で入手が可能です。ウェアを身につけて応援すれば、気分が盛り上がること間違いなし。
ヤンキース・チームストア
- Great Hall Store ヤンキース・スタジアム店
-
1 E 161st St, Bronx, NY 10451(ゲート 6)
(646)977-8777 - Yankees Clubhouse Shop 59丁目店
-
110 East 59th Street (between Lexington and Park avenues)
New York, NY 10022
(212) 758-7844
- Yankees Clubhouse Shop 49丁目店
-
745 Seventh Ave. (at 49th Street)
New York, NY 10020
(212) 391-0360
- Yankees Clubhouse Shop タイムズスクエア店
-
245 West 42nd Street
(between Seventh and Eighth avenues)
New York, NY 10036
(212) 768-9779
- Yankees Clubhouse Shop ヘラルドスクエア店
-
393 5th Avenue (between 36th and 37th streets)
New York, NY 10016
(212) 686-1070
プロモーションデーで、ヤンキース・グッズを手に入れよう
ヤンキースの試合では、ファンサービスとして「プロモーションデー」という限定グッズ(先着順で限定数)がもらえる日があります。2024年7〜9月では、ヤンキースベアのイラストのマグカップ、選手の首振り人形(アメリカでは人気)、ヤンキースとハリーポッターのコラボ野球帽、Tシャツ、パーカーなどファンでなくても欲しくなるものばかり。独立記念日前夜(2024年7月3日)には、花火が上がるサービスもありました。
ヤンキースファンは、プロモーションデーに合わせて旅程を組んでもよいかもしれませんね。記念になるおみやげになりそうです。
球場グルメを楽しもう
球場グルメも、ヤンキー・スタジアム内で楽しみのひとつ。チームロゴのカップやベースボールキャップに入ったスナックなど、球場内でしか購入できないものがあります。
お値段はやはり高く、缶ビール25オンス(約740ml)が1本約18ドルもします。いずれのハンバーガーやホットドッグも通常店舗の2倍ほどしますので、出費は覚悟でお出かけください。100ドルがあっという間に消えてしまいそうです。
こちらの「2024 ヤンキー・スタジアムフードツアー球場グルメ」の動画をチェックして、何を食べるか予定を立てておいてもいいですね。
球場グルメはハンバーガーやホットドッグ、フライドチキン、サンドイッチ、寿司、アイスクリーム、ソーダ、ビールなどよりどりみどり。店舗や所在地については下記のリンクからご参照ください。
- 英語名
- Yankee Stadium
- 住所
- 1 E 161st St, Bronx, NY 10451
- エリア
- ニューヨーク市ブロンクス区
- 入場時間
-
試合によって異なりますので、下記でご確認ください
https://www.mlb.com/yankees/ballpark/information/know-before-you-go#gate-openings
まとめ
ニューヨーク旅行にいらしたら、ぜひヤンキー・スタジアムに足を運んでみてくださいね。記憶に残る選手のプレイや球場での一体感、歓声を上げた後に喉を潤したビールなど、忘れられない思い出ができるはずです。
ニューヨークでお待ちしています!
TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO:Hideyuki Tatebayashi
*Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方
※掲載情報は2024年7月時点の情報です。価格や商品構成などは変更になる場合がありますので、事前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
※2024年8月現在、1ドル:約147円です。
筆者
アメリカ・ニューヨーク特派員
青山 沙羅
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
【記載内容について】
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