スペイン・バルセロナで絶対に食べたいグルメ5選とおすすめレストラン&バル

公開日 : 2024年08月12日
最終更新 :

美食の国スペインのなかでも、海と山の豊富な食材に恵まれ、食の都として知られるバルセロナ。この街を訪れたら食べずには帰れない料理5選と、おすすめのレストラン&バルをご紹介しましょう。

1. まずは定番、パエリアとフィデウア

魚介のパエリア(手前)と麺料理のフィデウア(左奥)
魚介のパエリア(手前)と麺料理のフィデウア(左奥)

スペイン料理といえば、まず名前があがるのがパエリア(スペイン語では一般的にパエージャと発音)。発祥はスペイン東部のバレンシア地方で、今ではミックスパエリアやイカ墨のパエリアなどさまざまな種類がありますが、地中海に面したバルセロナではエビやイカ、ムール貝など新鮮な魚介を使ったシーフードパエリアが人気です。

またフィデウアは、米の代わりにフィデオというショートパスタを、魚介のうま味たっぷりのスープで炊いたもの。スペインの夏の定番料理で、ここバルセロナではアリオリと呼ばれるニンニク風味のマヨネーズをつけながら食べます。

パエリアやフィデウアの注文は2人前からというレストランがほとんどですが、バルセロナ港に面した「カル・ピンチョ」では1人前でも注文でき、ひとり旅の方にもおすすめ。シーフード料理には定評があり、特にフィデウアは絶品です。

大勢なら3つの味を楽しめるトリオ・デ・パエリアがおすすめ
大勢なら3つの味を楽しめるトリオ・デ・パエリアがおすすめ

カル・ピンチョ(Cal Pinxo)

住所
Plaça de Pau Vila, 1
アクセス
地下鉄4号線バルセロネータ駅から徒歩6分

2. いろんな味を楽しめる小皿料理タパス

居酒屋感覚で楽しみたいタパス料理
居酒屋感覚で楽しみたいタパス料理

日本でもスペインバルの流行とともにおなじみとなったタパス。生ハムやチーズなど簡単なものから本格的な料理まで、小皿に盛られたものはすべてタパスと呼ばれます。ビールやワインを飲みながらつまみや前菜として、さまざまな料理をちょっとずつ味わえるのがうれしいですね。

サングリアメーカーが経営する「カサ・ロレア」では、伝統的なタパスをはじめ、パンにさまざまな具材をのせたモンタディート、スペイン人が大好きなパタタス・ブラバス(素揚げしたジャガイモにピリ辛トマトソースをかけたもの)など、シェアできる料理がたくさん揃っています。サングリアは赤、白、ロゼなど数種類あり、飲み比べも楽しめます。

おしゃれな店内。人気があるので予約がおすすめ
おしゃれな店内。人気があるので予約がおすすめ

カサ・ロレア(Casa Lolea)

住所
Sant Pere Més Alt, 49
アクセス
地下鉄1・4号線ウルキナオナ駅から徒歩6分

3. 本場ならでは!絶品の生ハム

スペインは生ハムの生産量・消費量において世界一
スペインは生ハムの生産量・消費量において世界一

バルセロナを訪れたら、ぜひ本場の生ハムを味わってみましょう。塩漬けした豚肉を乾燥・熟成させた生ハムは、スペインではハモン・セラーノ(山のハム)と呼ばれます。またイベリコ豚で作られるものはハモン・イベリコ、さらにコルク樫の原生林でドングリを食べて育った最高級品はハモン・イベリコ・ベジョータと呼ばれ、とろけるような味わいが特徴です。

生ハムはほとんどのバルやレストランで注文できますが、せっかくなら専門店を訪れてみては。「アンドレウ」は、1930年創業のハム・ソーセージ店が経営するショップ&レストラン。注文するとその場で原木からカットしてくれる生ハムをはじめ、サンドイッチやコロッケなど生ハムを使った料理を気軽に味わうことができます。

生ハムやソーセージを量り売りで購入できる
生ハムやソーセージを量り売りで購入できる

アンドレウ(Andreu)

住所
Rambla de Catalunya, 125
アクセス
地下鉄3・5号線ディアゴナル駅から徒歩3分

4. 手軽につまめるピンチョス

バルセロナでは爪楊枝を刺したカナッペをピンチョスと呼ぶ
バルセロナでは爪楊枝を刺したカナッペをピンチョスと呼ぶ

スペイン語で串を意味するピンチョ(複数形はピンチョス)は、バスク地方発祥のフィンガーフード。もともとは酢漬けにしたトウガラシや小タマネギ、オリーブなどを串刺しにしたシンプルなものですが、今ではひと口で手軽に食べられるおつまみやタパスのような小皿料理もピンチョと呼ばれます。

カウンターにずらりと並ぶピンチョス
カウンターにずらりと並ぶピンチョス

バルセロナで楽しむなら、別名ピンチョス通りとも呼ばれるブライ通りへ。500mほどの通りに十数軒のバルが軒を連ね、それぞれに趣向を凝らしたピンチョスを提供しています。なかでも「ラ・タスケータ・デ・ブライ」は、いつも地元の人でにぎわっている人気店。食事どきは次々とできたてのピンチョスがカウンターに並び、どれにしようか迷ってしまうほどです。

ラ・タスケータ・デ・ブライ(La Tasqueta de Blai)

住所
Blai, 17
アクセス
地下鉄2・3号線パラレル駅から徒歩4分

5. 冬の風物詩カルソッツ

焼きネギのカルソッツ(手前)とパン・コン・トマテ(奥)
焼きネギのカルソッツ(手前)とパン・コン・トマテ(奥)

バルセロナを州都とするカタルーニャで、冬によく食べられるのがカルソッツという長ネギ(実際はタマネギの一種)。丸ごと網に載せ、炭火で外側が真っ黒になるまで焼き上げます。黒く焦げた外皮をむき、とろけるように甘いネギに、パプリカやナッツなどをすり潰して作るロメスコソースをつけて食べるのが定番。旬は12~3月頃で、カルソッツ発祥の地タラゴナ県バイスの町では1月最終日曜にカルソッツ祭りが開催されます。

こちらが焼く前のカルソッツ
こちらが焼く前のカルソッツ

カタルーニャでは家族や友人が集まり、前菜にカルソッツを焼き、同じ網でバーベキューを楽しむことをカルソターダといいます。自宅の庭や郊外のレストランで楽しむのが一般的ですが、バルセロナでカルソターダを提供するレストランのひとつが「マウール」。ボリューム満点なので、日本人なら2人でシェアして食べるとちょうどいい量です。

焼いた肉やソーセージに白インゲン豆が添えられる
焼いた肉やソーセージに白インゲン豆が添えられる

マウール(Maur)

住所
Comte d'Urgell, 9
アクセス
地下鉄2号線サン・アントニ駅から徒歩2分

まとめ

バルセロナで食べたいグルメ5選とおすすめのレストラン&バルをご紹介しました。多彩な食材に恵まれ、ハイレベルな店が集まるバルセロナには、このほかにもおいしいものが盛りだくさん。観光と合わせて、ぜひ食も楽しんでください!

TEXT:中田瑞穂(シエスタ)
PHOTO:有賀正博

地球の歩き方 バルセロナ&近郊の町 イビサ島/マヨルカ島

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筆者

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