【スコットランド】スコットランドのミニチュア版⁈アラン島
アラン島(Isle of Arran)はスコットランド本土とキンタイア半島の間にある、そら豆のような形の島です。スコットランドには大小様々な700以上の島があるのですが、その中でアラン島は人口が約5000人の大きめの島です。
実はアラン島はスコットランドのミニチュア版と呼ばれているんです。そう、ここに来れば海、山、滝、放牧地、城、ゴルフ、ウイスキーなど、「スコットランドといえば」というものを全て体験することができます。
スコットランド本土の西側にあるアードロッサンという町からフェリーで1時間と行きやすいこともあり、アラン島は人気のホリデー地となっています。
今回私はアラン島で3泊4日のホリデーを過ごしてきましたので、その様子を伝えていきたいと思います。
交通
今回私はアラン島まで車で行くことにしました。家族3人でゴルフがメインだったので荷物が多く、島での移動が便利というのが車を選んだ理由です。もしも車を利用しない場合は、グラスゴーから飛行機で直接アラン島までフライト、そしてアードロッサン(グラスゴーから約30分の港町)からのフェリーで、島に渡ることができます。島の中ではタクシーやバスなどの交通も充実していますし、自転車を持っていけば自力で島内を移動することも可能です。
エジンバラからフェリー乗り場があるアードロッサンまでは約2時間。そしてフェリーは1時間ほどで島に着きます。
カーフェリーは1日5往復運航していますが、特に夏場は事前に予約しておくことをお勧めします。フェリーの運航は天候によって変更になることもあるので、常に運行状況をチェックする必要があります。価格は2024年7月の時点で車1台と乗客3名で往復60ポンドほどでした。
私たちは乗船時間の30分ほど前にチェックインしました。フェリーは車が70台ほど乗れるかなり大きなフェリーで、あまり揺れることもなく、車の乗り降りもスムーズでした。
1時間ほどの乗船中は車から降りて船内で過ごさないといけません。船内では軽食やスナックを購入することができ、飲食できるスペースもあるのですが、とにかく船内でのスペースが少ないのが難点でした。私たちは夏の天気のいい日だったのでラッキーでしたが、雨や寒い日など甲板ベンチで1時間を過ごすのは、とても寒いと思います。常にコートや雨合羽を持っていた方が賢明だと思いました。
アラン島の楽しみ方
アラン島では様々な楽しみ方ができます。家族連れで数週間滞在し、自然の中でゆっくりとした時間を過ごしたり、週末にカップルで訪れてリゾート気分を満喫したり、あるいは日帰りで訪れて自転車で島を一周したり、ゴルフのラウンドをしたり、と過ごし方は様々です。
どんな風に楽しむかは人それぞれですが、都会の忙しい現実から離れて、ゆっくりと時間が流れる島の自然を簡単に楽しめるのが、この島のホリデーが人気である理由だと思います。
島は車であれば1時間ほどで周れる距離です。自転車では4時間ほどだそうです。その中に村、ホテル、パブ、レストラン、ショップ、ビーチ、城、山、滝、洞窟、巨石、ウイスキー製造所、ゴルフ場、テニスコートがぎゅっと詰まっていて、どこに行っても、どの方向を見ても楽しい。そういう場所です。
今回私たちが訪れた場所を紹介します。
城
このロックランザ城の他に、フェリーが発着するブローディックにあるブローディック城もあります。ブローディック城は現在も人が住んでいる城で有料。手入れの行き届いた庭と、景色が素晴らしい城です。
ウイスキー製造所
島には本格的シングルモルトを製造するウイスキー製造所が2か所あります。
伝統あるロックランザ製造所でつくられるアランウイスキーは、スムースで飲みやすいシングルモルトです。一方スコットランドで最も新しいウイスキー製造所でつくられるラグウイスキーは、ピート(泥炭)を使ったスモーキーな香りが特徴のシングルモルト。それぞれの製造所ではレストランがあり、テイスティングやツアーも可能です。
ゴルフコース
アラン島にはゴルフコースが大小含めて7つあります。18ホールコースが3つ、12ホールコースが1つ、そして9ホールとピッチアンドパットが3つです。
今回私たちがアラン島へ向かったのは、ここにある12ホールコース「シスキンゴルフコース」に行ってみたかったからです。このゴルフコースについては別記事に詳しく記載したいと思っていますが、とにかく壮大な自然のなかにある、素晴らしいコースでした。
海・山・巨石
島の名産
- アラン島へのカーフェリー| www.calmac.co.uk
- 城| Brodick Castle www.nts.org.uk
- ウイスキー| www.arranwhisky.com
- アラン島ガイド| www.visitarran.com
おわりに
今回初めてアラン島を訪れて、アラン島がスコットランドのミニチュア版と呼ばれていることに納得しました。
こんな小さな島なのに自然のスケールが大きく、ここに来るだけで「スコットランドといえば」というものをほぼ体験することができるからです。島には比較的簡単に、短時間で行くことができるのも魅力の一つです。
私たちは今回ゴルフを主な目的としてこの島を訪れましたが、次回はもう少し長く滞在してハイキングや観光をしたり、島特産の美味しいものを食べたりしてみたいな、と思いました。
筆者
イギリス特派員
ベイトマン明子
2023年に引っ越してきたばかりのスコットランドのあちこちを訪れ、皆様に報告できることを楽しみにしています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。