【スウェーデン・ストックホルム】北欧最大規模のプライドパレードに参加
ストックホルム・プライドパレードは3日(土)13:00から開催されました。パレードには200もの企業や団体、さらには政党などが登録、のべ約5万人が参加、そして50万人もの観客が沿道で声援などを送っていたと報道されています。今回初めて参加したパレードの様子をレポートします。
今年のテーマは「Stronger together」
7月29日〜8月4日までの期間開催されたストックホルムプライドの今年のテーマは「Starkare tillsammans」(=Stronger together)。公式ウェブサイトによると、近年はLGBTQ+の権利が疑問視され攻撃の対象となることもあり、そのようななか、沈黙、犠牲、孤独や抑圧に苦しむ人々のために声を上げ、ともに強くなろうというメッセージが込められています。すべての人の平等な価値、ありのままの自分でいる権利、望む人を愛する権利といった、スウェーデンの民主主義を支える基本原則を再認識させるものでもあるようです。
雨にも負けず進み続ける
当日は朝から準備が行われ、警察もパトロールなどしてコースに異常がないか常に確認していました。
参加企業・団体によってはプレイベントとして、近くのレストランや道沿いでパレード用メイクアップなどをしているところもありました。
パレードのコースについては、ストックホルム市庁舎近くのNorr Mälarstrandを出発し、プライドのメイン会場となってるÖstermalms IPを目指す全長約4.5kmの道のりとなっています。途中、ストックホルムのシンボルであるストックホルム市庁舎前、セントラル駅前のVasagatanやKungsgatanといったメインストリートを通り、ストックホルムの銀座ことÖstermalmエリアを越えて、最終目的地に向かいます。
3日の天候は日差しも強く晴れていたものの、一時的に突然の土砂降りの雨に見舞われてずぶ濡れになったりもしました。また前が詰まって立ち止まることも多々ありましたが、おおむね2時間程度ゆっくりと歩きました。途中抜けたり、また沿道からいつでもどこでも途中参加することも可能です。そのため、徐々にパレードの規模は膨れ上がっていきます。
参加するために肝心なのは歩きやすい靴ですが、それ以外にも、活力を与えてくれる水分、そして急な雨に備えた傘など持ち合わせいてよかったと思いました。
みんなのイベント
パレードに参加するだけでなく、沿道観客が50万人という数値が示すとおり、パレードを見ているだけでももちろん楽しめます。それぞれの参加グループがどんな趣向を凝らして練り歩いているのか眺めたり、また一緒になって歌ったり踊ったりといったこともできます。航空会社はバゲージトラック、バス会社はバスを走らせたり、また放水作業車もいて大量の水を撒き散らしていました。
また町中はレインボーカラーであふれていました。たくさんのすれ違う人が色とりどりのモノを身につけていたり、カフェによってはレインボー特別メニューを提供しているところもありました。
これを楽しみにスウェーデン全国だけでなく他国からもやってくる方、また偶然にもパレードにめぐり会った観光客など、老若男女問わず誰もが楽しめるイベントだと体感しました。こうやって自分は何者かとふと考えたり、他者に対する理解が自然と浸透していくのかもしれません。
例年8月1週目の土曜日にプライドパレードは開催されてるので、気になる方は来年要チェックです。
筆者
スウェーデン特派員
たってぃ
2017年スウェーデンに移住。皆さんに読み込んでいただけるようなブログを目指してストックホルムの旬や”瞬”をお届けしていきます。
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