【北欧】オーロラを見る確率を上げるためにできる4つのこと

公開日 : 2024年08月12日
最終更新 :
筆者 : たってぃ

8月1日、今シーズン初めてのオーロラがスウェーデンでも観測されました。およそ11年周期のピーク時と考えられている昨今では、5月にはヨーロッパほぼ全土で、また最近は北海道でも赤い低緯度が観測されたりと見やすいと思われているオーロラです。ただし、毎日見れるわけではないですし、たとえオーロラ予報が良かったとしても空が雲で覆われてるとそのチャンスを逃してしまいます。
ではどうやったらオーロラを見ることができる確率を少しでも上げられることができるかアイディアを記していきます。

可能な限り北へ

オーロラは強ければ強いほど北から南へと下りてきます。それでも一生に一度かもしれないチャンスを逃さない、そしてより美しくダイナミックなオーロラを見るためにも、やはりできる限り北へ行ったほうがその遭遇率を上げることができます。赤色の低緯度が見れる北海道よりも北に位置するストックホルムでもオーロラを見れるチャンスはあります。ですが、さらに北にあるルーレオ、そしてキルナやアビスコのほうがより迫力のある色とりどりのオーロラを眺められる可能性が高いのです。
またオーロラウォッチングをする際はまずは北方向を向きましょう。ほとんどの場合、北方向で見え始めます。その後オーロラは、強ければ強いほどうねうねと動き始めるため、北から頭上、そしてあらゆる方向で見ることができるようになります。
余談ですが、さらに北にあるノルウェーのスバールバル諸島では面白いことに、オーロラは南から北へ移動しているように見えます。これはオーロラが帯状にスバールバル諸島のある位置よりも下方を東から西へと移動していて、強く成長するにつれて、オーロラは横に広がっていくためです。

南の空から現れはじめるオーロラ(ノルウェー・スバールバル諸島ロングイェールビーン)
南の空から現れはじめるオーロラ(ノルウェー・スバールバル諸島ロングイェールビーン)

見晴らしの良い暗い場所

周りに遮るものがなく明かりが少ないところでオーロラ観察をしましょう。北方の空を遠くまで望めるところが良いです。
もしストックホルムの町中で見るのであれば、下記の過去記事で紹介しているとおり、高台であるMonteliusvägen(モンテリウスヴェーゲン)が特におすすめです。
オーロラが見れると、ストックホルム市庁舎やガムラスタンなどストックホルムの町並みと共に写真に収めることができます。

アプリのダウンロード

天候、そしてオーロラが見れるといった条件が揃っていればオーロラに遭遇できる確率をさらに高めてくれ、気楽にしてくれるのがオーロラ予報アプリ「My Aurora Forecast & Alerts」です。
まるで降水確率のように将来におけるオーロラの強さを色と共に表してくれています。また天気図のように、現在オーロラがどこまで南下してきているかリアルタイムで表示してくれます。いずれの場合も緑色から黄色、そして赤色になるにつれて、より強いオーロラが出現するという意味、つまりより南下してくる可能性も高いということです。また、ほかのアプリ利用者が現在地でオーロラを観測できている場合にはピンを差して教えてくれる機能もあります。北スウェーデン地域などのライブカメラ映像も併せて提供されていて、オーロラが現在出ているかどうかの目安となります。そのため、オーロラが出てくるまでずっと外で待っている必要はなく、基本的にはアプリとにらめっこしていれば良いのです。
もちろん予報なので外れる時もありますが、無料で数多くの機能を使えるので、オーロラ観測の予定がある場合は予めダウンロードしておくことをおすすめします。

夜フライトの利用

アプリでもオーロラが見れるという予報が出ている、それで北に向かう予定なのに、肝心の天気が悪くて見えそうにないという状況に陥ることもあるでしょう。そのような場合に備えて、夜発着のフライトを利用することをおすすめします。飛行機はフライト中雲の合間を抜けて、快晴の、さらには開けた空を見せてくれます。強いオーロラが現れれば、機長が気を利かせてくれて機内の灯りを消してくれることもあるかもしれません。そのため、たとえ地上ではオーロラが見えにくい状況でも上空ならその問題を解決してくれ、フライトオーロラというなかなかできない特別な体験を提供してくれるかもしれません。
これまでに自身もスカンジナビア航空で、サンフランシスコからコペンハーゲンまでのフライト、ルレオとストックホルム間のフライトで計3回オーロラを見たことがあります。オーロラをより近くに感じることができます。
オーロラシーズンにフライトを利用する場合は、できる限り夜間フライトを選んで予約してみましょう。

筆者

スウェーデン特派員

たってぃ

2017年スウェーデンに移住。皆さんに読み込んでいただけるようなブログを目指してストックホルムの旬や”瞬”をお届けしていきます。

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