炭鉱の歴史を芸術に変えたランス(Lens)の魅力と観光情報

公開日 : 2023年08月23日
最終更新 :

芸術の町として再生したかつての炭鉱の町

ランス(Lens)はかつてヨーロッパで有数の炭鉱町として栄えた町。1970年代に最後の鉱山が閉山してからはさびれる一方だったが、2012年、パリ・ルーヴル美術館の分館ルーヴル・ランス Louvre Lensがオープン。「芸術」という新しい形で活気を取り戻すことになった。

ランス駅前からルーヴル・ランスへはバスも出ているが、木立に囲まれた遊歩道を歩いていっても20分ほどでたどり着く。ガラスとアルミニウムの透明感が印象的な建築は、日本の建築家ユニットSANAAが手がけた。時のギャラリー La Galerie du Tempsと名づけられた全長120mの常設展示室には、ルーヴルの所蔵品のなかから厳選された作品が並ぶ。この常設展のユニークな点は、地域別ではなく、時系列で作品が並べられていること。イタリアルネッサンスの絵画の隣に、同時代のイスラムのタイル画が並ぶなど、ルーヴルの作品をまったく別の視点で鑑賞できるのが大きな魅力だ。

ルーヴル・ランス

展示品は1年ごとに2割弱が差し替えられる
展示品は1年ごとに2割弱が差し替えられる
住所
99, rue Paul Bert
開館時間
10:00〜18:00(入場は17:15まで)
休館日
㊋、1/1、5/1、12/25
料金
無料、企画展€11

ランス(Lens)へのアクセス

列車でのアクセス

リール・フランドル駅からTERで約45分。パリ・北駅からTGVで約1時間10分。

基本情報(ランス(Lens)の観光案内所)

住所
16, pl. Jean Jaurès 62300
電話番号
03.21.67.66.66
開館時間
9:30〜18:00
休館日
㊐㊗

筆者

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