青い水にドキドキが止まらない!伊豆・河津でキャニオニングを満喫

公開日 : 2024年08月21日
最終更新 :

静岡県・河津で有名な「河津七滝めぐり」をご存知でしょうか?河津川にかかる大滝・出合滝・カニ滝・初景滝・蛇滝・エビ滝・釜滝の7つの滝をめぐるコースですが、遊歩道沿いに滝を愛でるだけでなく、川に入ってキャニオニングで下ることもできるんです。今回は、初景滝・蛇滝・エビ滝・釜滝の4つの滝でキャニオニングを体験してきたのでご紹介します。

釜滝の目の前、落差8mの岩から爽快に飛び込む

  • いざ!キャニオニングへ

    いざ!キャニオニングへ

  • 落差22mの釜滝が目の前に

    落差22mの釜滝が目の前に

  • ここから飛び込みます

    ここから飛び込みます

キャニオニングは一番上流にある「釜滝」からスタートします。「滝」を「たる」と読むのは、平安時代から続いている河津特有の表現。「河津七滝めぐり」も「かわづななたる」と読みますが、まずは穏やかなエリアで体を慣らしながら、装備の説明をしてもらいます。飛び込みやスライダーにもコツがあるので、しっかり耳を傾けましょう。

ガイドさんとの確認を終えたら、いざキャニオニングへ。遊歩道を歩いて「釜滝」へと向かいます。展望台からは、目の前に落差22mの釜滝を見ることができ迫力満点。見るだけでもドキドキしてしましますが、この展望台の下あたりから思い切って落差8mをジャンプします。

「釜滝」から「エビ滝」への間はしばらくゆるゆるモード。川の流れに身を任せてゆっくりと進みます。スーパーマンのポーズでゆっくりと進んだり、岩陰で写真を撮ったり。五感で自然の豊さを感じてみてください。

  • 流れが穏やかな岩場

    流れが穏やかな岩場

  • スーパーマンのポーズ

    スーパーマンのポーズ

少し進むと「エビ滝」が見えてきます。ここは一気にスライダーで下りますが、少しくらい水を飲んでしまっても大丈夫!少しだけ息を吐きながら、スライダー姿勢に入ると鼻に水が入ることもなく気持ちよく滑れますよ。「エビ滝」は垂直にヒュンっと落ちる感じがたまりません。一瞬ふわっと浮いたような感覚になり、そのまま急降下。次の瞬間、気づいたらもう水面にいて、大きな岩の壁とご対面します。

  • 水の青さが魅力です

    水の青さが魅力です

  • 午前中の光がきれい

    午前中の光がきれい

勇気を出して「エビ滝」を下ったあと、ふと周囲を見渡すと水の青さに驚いてしまいました。キャニオニングは午前と午後がありますが、午前の部に参加した人だけが見える「青い水の絶景」が広がります。自分も「青」の真っ只中にいるのですが、吸い込まれそうな透明感。岩や木に光があたると幻想的な風景が広がります。ガイドさんも太鼓判を押す「午前の部」は私もおすすめなので、ぜひ早めの時間を狙って参加してみてください。

さらに進むと、辺りの岩の模様が蛇のうろこのように見えることから名付けられた「蛇滝」に到着します。川の流れに沿ってクネクネと曲線を描きながら、自然と一体になりスライダーで下っていきます。最初はドキドキしたジャンプやスライダーも、ここまで来ると慣れてきてリラックスモード。ただただ気持ちいいという感覚に包まれます。

最後に待ち受けているのは、落差10mの初景滝

クライマックスは、落差10mという大迫力の「初景滝」。上から見ると、その高さに足がすくみ、心臓がバクバクになる人もいるかもしれません。「ここはもう、自然の流れに逆らうことなく、身を任せるのが一番」というガイドさんの言葉を信じて、一気に下ります。

後ろに見えるのが「初景滝」
後ろに見えるのが「初景滝」

下りた先は、河津で一番の観光スポット。川端康成の小説『伊豆の踊子』の銅像がある場所なので、ギャラリーがたくさん集っています。スライダーをして、水面に浮き上がってくると「ブラボー」「ヒュー」と歓声が迎えてくれます。

ここまで来ると、滑りきった達成感と満足感が最高潮に。午前の部は、すべてのコースを終えて水から出ても、寒さを感じることはありません。この夏、キャニオニングに挑戦したい人は、都内からでも日帰りで来れる「河津七滝」はかなりおすすめです。

フィールドアース伊豆

住所
静岡県賀茂郡河津町梨本369-4
電話番号
0278-25-4432
アクセス
河津駅から修善寺行きバスに乗車。約35分で到着する「河津七滝」から徒歩2分

お腹が空いたら、本場の「わさび丼」を召し上がれ

名物「わさび丼」
名物「わさび丼」
  • 本格わさびを思う存分堪能

    本格わさびを思う存分堪能

  • わさびとろろそば

    わさびとろろそば

  • 店舗外観

    店舗外観

キャニオニングで体を動かした後は、河津七滝駐車場にお店を構える「だるま茶屋」へ。天城の豊かな自然に包まれた河津では、わさび田が多くみられますが、「だるま茶屋」では「わさび」を贅沢に使用したメニューが楽しめます。今回、選んだのは「わさびとろろそば + わさび丼」のセット。味の決め手となるのは名水です。お水が美味しい、ここならではのメニューは食べてみる価値あり。

まずは、わさびを練り込んだ「おそば」をいただきます。新鮮なわさびをすりおろして、「追いわさび」をするのもおすすめ。ツルリと喉を通った後に、ツーンとわさびの辛みを感じ、味のコントラストを楽しめます。ちょうど食べ終わったタイミングで、そば湯が運ばれてきました。とろりとした乳白色のゆで汁をつゆに入れて飲むと、思わずため息をつきたくなるおいしさ。

「だるま茶屋」の目の前には無料の河津七滝駐車場があるので、自家用車でお越しの方は、時間を気にすることなく散策やランチを楽しめます。

だるま茶屋

住所
静岡県賀茂郡河津町梨本380-11
電話番号
0558-36-8937
アクセス
河津駅から修善寺行きバスに乗車。約35分で到着する「河津七滝」下車

洞窟風呂とひんやりかき氷を堪能

こんもり盛られた宇治金時
こんもり盛られた宇治金時
  • アイスコーヒー

    アイスコーヒー

  • 溶岩洞窟風呂

    溶岩洞窟風呂

キャニオニングで全身に冷たい水を浴び、爽快な気分で帰るのもいいですが、「せっかく伊豆に来たので温泉に入りたい」という方は、近くに溶岩洞窟風呂があります。七滝巡りの歩道沿いにあり、水着着用で気軽に立ち寄れる温泉です。雰囲気があるので冒険心がくすぐられますよ。

河津七滝のバス停と、溶岩洞窟風呂の間にあるのが「出合茶屋」。かき氷の種類が20種類以上もあり、メニューが豊富。かき氷は、ここ数年見かけること多い、ふわふわな口溶けではなく、シャリシャリとした削りの粗さを感じます。どこか懐かしい感じのするかき氷が、熱った体にじんわりと染み渡ります。

名水も、わさびも、キャニオニングも。すべて欲張って1日遊べる、大人の夏休みにはぴったりな場所。アクティビティがお好きな方は、ぜひ河津七滝エリアを訪れてみてください。

出合茶屋

住所
静岡県賀茂郡河津町梨本382-1
電話番号
0558-35-7604
アクセス
河津駅から修善寺行きバスに乗車。約35分で到着する「河津七滝」から徒歩5分

筆者

神奈川特派員

加藤 朋子

神奈川県を拠点に、年間1/3ほど国内外を行き来しています。これまで100カ国以上、旅をしてきました。 ​ 神奈川県を中心に、各地からおすすめスポットやイベント、美味しい情報をお届け。パラグライダーやスキューバダイビングもするので、空・陸・海の全方位から地球の魅力をご紹介します。

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