力強い赤ワインとサンティアゴ巡礼路で知られるフランスのカオールを探訪
力強い赤ワインを産する中世の都
ポリフェノールがたっぷり入った赤ワイン、ヴァン・ノワールの名産地。大きく蛇行するロット川沿いに造られたこの町は、中世にはフランスで最も大きな都市のひとつだった。現在もロット県の県庁所在地として小規模ながら商業、文化の要となっている。また、カオールはサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼路の通過点でもある。学生やビジネスマンでにぎわう大通りのカフェで、杖を手にした巡礼者が静かにひと休みする姿を見かけるのも、この町ならでは。
町の中心は、12世紀建造のサンテティエンヌ大聖堂 Cathédrale St-Etienne。直径18m、高さ32mというフランス最大のドームが特徴で、片方にはフレスコ画が描かれている。大聖堂の北側に広がる旧市街は、中世の面影がよく残っている。
14世紀に造られた町の象徴、ヴァラントレ橋 Pont Valentréにも寄ってみたい。要塞化された橋のなかではヨーロッパで最も美しいものといわれる。ゴシック様式の6つのアーチと3つの塔をもつ橋が川に影を落とす姿は、一幅の絵のようだ。
カオールへのアクセス
トゥールーズからTERで約1時間20分、Intercités(要予約)で約1時間10分。
基本情報(カオールの観光案内所)
- 住所
- Pl. François-Mitterrand
- 電話番号
- 05.65.53.20.65
- 開館時間
-
6〜9月㊊〜㊏9:00〜19:00 ㊐㊗10:00〜18:00
4・5・10月㊊〜㊏9:00〜12:30 13:30〜18:30
11〜3月㊊〜㊏9:30〜12:30 13:30〜17:30 - 休館日
- 10〜5月の㊐㊗
筆者
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