バンコクから日帰りで楽しむ世界遺産アユタヤーの遺跡巡りと名物グルメ

公開日 : 2022年10月24日
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バンコクから北へおよそ80km、チャオプラヤー川とその支流に囲まれた中州にアユタヤー(アユッタヤー)の町はある。1351年から417年間にわたり、35代の王がこの地でアユタヤー王国の歴史を築いた。17世紀には遠くペルシアやヨーロッパ諸国とも外交関係を結び、「ロンドンのように見事」とたたえられたほどの国際都市。しかし、たび重なるビルマとの戦いを経て、1767年にアユタヤーは陥落する。ビルマ軍の手によって建造物の多くは徹底的に破壊された。顔のない仏像、途中から崩れ落ちているチェーディー(仏塔)、土台だけが残された寺院……。アユタヤーの遺跡は、今も静かに時を止めたままだ。

アユタヤーの歩き方

気軽に利用できる渡し船
気軽に利用できる渡し船

アユタヤーは川に囲まれた島の町

 アユタヤーは周囲を川に囲まれた中州になっており、東西約4km、南北約3km の大きさがある。町の中心はウートーン通りとナレースワン通りが交差するチャオプロム市場周辺。鉄道駅から町の中心へは陸路だと大きく迂回することになるので、駅から真っすぐパーサック川まで出て渡し船を利用すると便利。渡し船は2路線あり、左右が交差する形で対岸に着く。駅を背に左側の乗り場からは向かって右側のチャオプロム市場近くに着き、右側からは対岸の正面に到着する。料金はどちらも5B。
 主要な寺院、王宮跡、市場などは中州の北半分に集中している。見どころの遺跡はいずれも、チャオプロム市場からトゥクトゥクなどで10〜15分の距離。レンタサイクルもある。

町の中心にあるチャオプロム市場
町の中心にあるチャオプロム市場

アユタヤー観光は自転車やバイクで

アユタヤー観光には欠かせないレンタサイクル
アユタヤー観光には欠かせないレンタサイクル

レンタサイクル
アユタヤーの町は起伏が少なく、自転車で回るのにちょうどいい広さ。ウートーン通りU-Thong Rd. とパマプロー通りPa Ma Phraw Rd. の交差点周辺にある店などで借りられる。1日30〜50B。

サームロー
人力三輪車。必ず乗る前に料金交渉をすること。英語はあまり通じないし長距離の移動にも向かないが、ゆっくり町並みを眺めながら移動できる。1回50Bくらい。

モーターサイ(オートバイタクシー)
バンコク市内に比べて交通量も少なく安心。1回の利用で50B〜、チャーターする場合は1 時間150〜200B 程度。

トゥクトゥク
オート三輪。ふっかけてくることが多いのでしっかり交渉しよう。チャーターする場合は時間や回る場所を細かく決めておかないと、不愉快な思いをすることが多い。

おもな見どころ

アユタヤーの名物グルメ

手長エビのグリル
©iStock 手長エビのグリル

アユタヤーの名物は川で取れる手長エビ。レストランではこのエビのグリルが食べられる。夜になると何十軒もの店が現れるナワン・ナイトマーケット(フアロー市場)も楽しい。

アユタヤーへの行き方

列車待ちの人が集まるアユタヤー駅のホーム
列車待ちの人が集まるアユタヤー駅のホーム

バンコクから日帰り観光できる

バンコクから日帰りする場合は、北バスターミナルから出るロットゥー(ミニバス)が便利。所要時間もバスより短い。ただし車内は狭いので、荷物が大きな人はバスを利用しよう。

バンコクでタクシーをチャーターして日帰り観光する方法もある。流しているタクシーと直接交渉すれば、2000B程度で1日チャーターが可能。アユタヤーでトゥクトゥクを探し、観光客ズレした運転手と値段交渉をする手間を考えると、効率よく回れて楽。数人で利用すれば割安で、しかもエアコン付き。

バス
バンコクの北バスターミナルから4:30〜19:30の間、30分〜1時間おきに2等エアコンバスが出発。所要1時間30分〜2時間、70B。北バスターミナルとサーイ・タイ・ピンクラオ(旧南バスターミナル)からも20〜30分おきにロットゥー(ミニバス)が出る。北バスターミナルから70B。サーイ・タイ・ピンクラオから80B。

鉄道
バンコクのクルンテープ駅から4:20〜22:45の間に32本、所要1時間30分〜2時間、列車により2等65〜185B、3等15〜45B、ディーゼル特急、急行は175〜345B。

観光情報はアユタヤ―観光センターで

筆者

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