フランス中南部オーヴェルニュの名所を巡る 火山と温泉が魅力の秘境の旅
オーヴェルニュとは、フランスの中南部に広がる4つの県(アリエ県、ピュイドドーム県、カンタル県、オートロワール県)を総括した地方のこと。
マシフ・サントラル(中央山塊)という、ピュイ・ド・ドーム山を中心とした火山群があり、火山の噴火でせき止められた川は、あちこちに大小の湖を造り、赤茶けた火成岩と相まって、独特の美しさを醸し出している。火山群はまた、この地方に温泉や鉱泉の恩恵をもたらした。豊かな水に恵まれたこの地方は、フランス屈指のミネラルウオーターの産地だ。ヴォルヴィックやヴィシーの水は世界中で愛飲されている。
またオーヴェルニュ地方には「サンティアゴ・デ・コンポステーラ街道」の出発点のひとつ、ル・ピュイ・アン・ヴレがある。巡礼路の道筋には、とんがり帽子を頂いたロマネスク教会が点在し、さまざまな「美」を見せてくれる。山の多い地方だけに、交通の便はあまりいいとはいえないが、教会建築や中世美術に関心のある人なら、時間を割いて訪ねる価値は十分にある。
オーヴェルニュの観光のヒント
[気候]
昼夜の寒暖の差が大きい。冬は底冷えが厳しく、雪が降ることもある。
[特色]
火山帯特有の赤い岩と渓谷の風景美が楽しめる。古くからの巡礼路にも当たることから、11〜12世紀に建てられたロマネスクの教会が点在する。
[周遊のヒント]
この地方にはTGVは通っていない。中心都市のクレルモン・フェランへはパリから列車で約3時間40分。ここから主要都市への鉄道の便はいい。ロマネスク教会のある小さな町を訪れるには、レンタカーの利用がおすすめ。
オーヴェルニュのおもな祭りとイベント
1月
国際短編映画祭(クレルモン・フェラン/1月下旬〜2月初旬):世界最大規模の短編映画祭
8月
聖母被昇天の祭り(ル・ピュイ・アン・ヴレ/15日):ノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂の宗教行列
9月
鳥の王の祭り(ル・ピュイ・アン・ヴレ/中旬):ルネッサンス期を再現する時代祭り
オーヴェルニュの名産品と料理
雄大な山脈と牧草地が連なる地帯で、酪農、特にチーズ作りが盛ん。最古のチーズといわれるカンタルなどがあり、料理にもチーズが頻繁に加えられる。手工芸品では、ル・ピュイ・アン・ヴレのレースが有名。
基本情報
筆者
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