ブリスベン旅行で外せない観光地とおすすめエリア 歴史と自然が交錯する街の魅力
亜熱帯に位置するクイーンズランド州の州都ブリスベン。人口250 万を数えるオーストラリア第3の都市で、2032 年夏季オリンピック開催都市としても注目されている。人気のリゾート地ゴールドコースト、サンシャインコーストへのゲートウェイだが、素通りするだけではもったいないほど、街自体に魅力がある。
基本情報（アクセス情報）
- 日本から
- 東京（羽田）からカンタス航空が直行便を就航している。また東京・大阪からはジェットスターを利用し、ケアンズ乗り換えが便利。ほかに東南アジア系航空会社の経由便も多数ある。
- オーストラリア国内から
- 各州都はもちろん、ケアンズ、タウンズビルなどクイーンズランド州沿岸の町にカンタス航空やジェットスター、ヴァージン オーストラリアが多数のフライトを運航。長距離バス、長距離列車はシドニー〜ケアンズ間の乗り換え地点だ。
- 空港⇔市内
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ブリスベン国際空港Brisbane International Airport（BNE）は市中心部から約13kmに位置しており、国際線、国内線のふたつのターミナルがある。両ターミナル間は約2.5km離れており、国際線〜国内線乗り継ぎ客は、各ターミナル到着ホールにある乗り継ぎカウンターでチェックインすれば、ターミナル間連絡バスが利用できる。 - ●エアポートバス
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コニクションCon-X-ionが運行するスカイトランスSkytrans が市内主要ホテル、ブリスベン・トランジットセンターを結んでいる。所要時間は25〜40分。市内から空港へ向かう場合は電話しておけばホテルでのピックアップあり。 - ●電車
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空港と市内を結ぶ最速移動手段がエアトレインAirtrainと呼ばれる電車（シティまで約26分）。シティトレインが空港へ乗り入れているもので、両ターミナル前に駅がある。 - ●タクシー
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シティまでおよそ$40。所要時間は25〜40分。長距離列車はすべてローマ・ストリート駅Roma St.Station が発着場所。長距離バスはローマ・ストリート駅北側に隣接したパークランド・クレセント・ブリスベン・コーチターミナルParkland Crescent Brisbane Coach Terminal に着く。ローマ・ストリート駅から中心部までは歩いても5分ほど。
ブリスベンの歩き方
人どおりが絶えないクイーン・ストリートモール
ブリスベンの中心は、キングジョージ・スクエアKing George Sq. にあるブリスベン・シティホールBrisbane City Hallだ。高さ92mの時計塔が目印のネオクラシックな建物で、1920年代に建てられた。
キングジョージ・スクエアに面したアデレード・ストリートAdelaide St. から1ブロックのクイーン・ストリート
Queen St. は、ショッピングの中心地。ジョージ・ストリートGeorge St. とエドワード・ストリートEdward St. に挟まれたクイーン・ストリートの一画が、町いちばんのにぎわいを見せるモールだ。
クイーン・ストリートモールに面して建つ、クラシックな旧劇場ザ・リージェントがブリスベン・ビジターインフォメーション＆ブッキングセンターBrisbane Visitor Information & Booking Centre となっている。またクイーン・ストリートモールの先、ジョージ・ストリート側には、オーストラリアで最も格調高い雰囲気のカジノとして知られるトレジャリーカジノTreasury Casino がある。旧大蔵省の建物を改築した重厚な雰囲気で、ゲームをしなくても訪れてみる価値が高い。
ブリスベン川沿いは大人気のグルメゾーン
蛇行するブリスベン川に沿って広がる20haのブリスベンシティ・ボタニックガーデンBrisbane City Botanic Gardensは市民の憩いの場。1825年に造園されたガバメントガーデンがもとになっている歴史ある庭園だ。
クイーン・ストリートの東側、ブリスベン川に面した場所には、しゃれたレストランが集まるイーグル・ストリート・ピアEagle St. Pier、リバーサイドセンターRiverside Centreがある。ここから川沿いに遊歩道ががあり散歩コースとして人気だ。この散歩コースの先、ちょうどストーリーブリッジのたもとにはクラフトビール醸造所フェロンズ・ブリューイングFelons Brewingがあり、一帯はフェロンズ経営のパブからブリスベンのトレンドになるようなレストランまでが大集合。ぜひ訪ねてみたい。
緑の多い高台スプリングヒル
市中心部の北西側、長距離バスや長距離列車の発着場所であるブリスベン・トランジットセンターがあるローマ・ストリート駅裏側は16haのローマストリート・パークランドRoma St. Parklandsと呼ばれる広々とした公園。この公園の高台沿いを通るウィッカム・テラスWickham Tce. は暑い日差しを遮る木陰の多い散歩コースとして人気。通りに面して建つオールドウインドミルOld Windmillも見ておきたい。1829年に建てられた当時は、風力を利用した粉ひき所にするはずだったが、うまく動かなかったため囚人が踏み車で作動させていた。懲罰用として使われるときには、14人の囚人が1 日14時間、休みなしで車を回し続けた。その後は観測所Observatoryに変更され、現在の姿となっている。
ブリスベン川の南に集まる観光スポット
クイーン・ストリートモールを南に進み、ブリスベン川に架かるビクトリアブリッジVictoria Bridgeを渡るとサ
ウスバンクSouth Bankに出る。クイーンズランド博物館Queensland Museum、クイーンズランド美術館＆現代
美術館Queensland Art Gallery & Gallery of Modan Art(QAGOMA)、巨大なホールをもつクイーンズランド・パフォーミングアーツセンターQueensland Performing Arts Centre、さらに散策路や人工ビーチをもつサウスバンク・パークランドSouth Bank Parklandsなどシティの見どころが集まっている。サウスバンクの南はバックパッカーズホステルが比較的多く集まるウエストエンドWest Endとなっている。
中華街フォーティチュードバレーと若者に人気のニューファーム
シティの北、チャイナタウンとして知られるのがフォーティチュードバレーFortitude Valley（通称ザ・バレーThe
Valley）。中華はもちろんベトナムやタイなどアジア各国料理のレストランが集まる。中心街はウィッカム・ストリートWickham St. と中華門の建つダンカン・ストリートモールDuncan St. Mall、ブランズウィック・ストリートモールBrunswick St. Mallだ。フォーティチュードバレーの東隣、ブリスベン川に面した一画がニューファームNew Farm で、メインストリートのブランズウィック・ストリート両側には安くて美味なレストランが並び、地元の若者に人気がある。バックパッカーズホステルもあり、バジェット旅行者に人気だ。
コンドミニアムが多いカンガルーポイント
フォーティチュードバレーから長さ1072m、幅24mの巨大なストーリーブリッジStory Bridge（1940年建造）を渡った一画、ちょうど蛇行するブリスベン川に突き出た半島のようになった地区がカンガルーポイントKangaroo Pointだ。手頃な値段のモーテルやコンドミニアムが多く、旅行者に人気のある地区だ。
ストーリーブリッジではブリッジクライム（ストーリーブリッジ・アドベンチャークライムStory Bridge Adventure
Climb）が楽しめる。カンガルーポイントのオフィスから出発し、橋を上り、途中最高地点79ｍを通過して中央で折り返してくるという内容だ。
覚えておきたいそのほかのエリア
まずシティの西パディントンPaddington。トレンディな地区として人気で、ギブン・テラスGiven Tce.、ラトローブ・テラスLatrobe Tce. 沿いにブティック、アンティークショップ、カフェ、レストランなどが並んでいる。シティの南ストーンズコーナーStones Cornerも人気のエリア。おしゃれなカフェやレストランが多く、オーストラリアのカジュアルブランド（スポーツガール、カントリーロードなど）のアウトレットショップもある。
ブリスベン西側にある小高い丘がマウントクーサMt.Coottha。市内を一望できる名所として人気だ。マウントクーサから南に下ると、ブリスベン川に沿って114haもの敷地をもつクイーンズランド大学のあるセントルシアSt Lucia、ローンパイン・コアラサンクチュアリのあるフィグツリーポケットFig Tree Pocketがある。
ブリスベン・ビジターインフォメーション＆ブッキングセンター
- 住所
- The Regent, 167 Queen St. Mall, 4000
- 電話番号
- (07)3006-6290
- 開館時間
- 月〜金9:00 〜16:00、土10:00〜16:00
- 休館日
- 日、グッドフライデー、クリスマスデー
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
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