スチュワート島へのアクセスから観光スポットまで 旅行前に知っておきたいポイント

公開日 : 2023年08月11日
最終更新 :

スチュワート島は、人が定住する島としてはニュージーランド最南端の島。南島最南端の町であるブラフBluffからフォーボー海峡FoveauxStraitを隔てて南西約32kmに位置する。面積は約1680km2、新潟県佐渡島の2倍ほどだ。マオリの人々は古くからこの島を光り輝く空という意味の“ラキウラRakiura”と呼んで定住していたが、1770年のジェームス・クックによる探検以後はヨーロッパの捕鯨業者らが基地として利用するようになった。19世紀後半に金や錫が発見されたが、ゴールドラッシュを招くほどではなく、現在も手つかずの豊かな自然環境が残っている。2002年には総面積の約85%が世界最南端の国立公園に指定された。
ハーフムーン・ベイHalfmoon Bayに面したスチュワート島の唯一の町であるオーバン Obanには、ホテルやレストランなどの主要施設も集約されており、オーバン以外の島の大半は、人家も道路もほとんどない自然のままの姿を保っている。また、数少ないキーウィの生息地としても知られており、ほかにもカカやウェカ、カカポなどニュージーランド固有種の鳥が数多くすんでいる。

スチュワート島の歩き方
島で唯一の町はオーバンOban。フェリーや飛行機の発着所があり、当然ここが唯一の観光の拠点となる。島内にある道路はオーバンの町から20kmほどしか延びておらず、それ以外の地域へ行くには、トレッキングルートを歩くよりほかに方法はない。旅行者はツアーに参加したり、本格的なトレッキングに挑戦するのが一般的だ。観光案内所はフェリー埠頭のすぐ近く。ほかに、メイン・ロードMain Rd. 沿いにはDOCのビジターセンターがある。島の自然に関する展示もあるので見ておきたい。また、雑貨・食料品店、カフェ、郵便局など、旅行者に必要な機能はオーバンにひととおり揃っている。ただし銀行はない。スーパーマーケットにATMがあるほか、主要ホテル、ショップなどではクレジットカードが通用するのでさほど不便ではないが、外貨の両替が必要であれば島に渡る前に済ませておこう。町に見どころは少ないが、展望のよいレストランや宿泊施設からの眺めを楽しめるほか、周辺には徒歩約10分で行ける小さなビーチや、約1時間で歩けるウオーキングトラックなどがある。

  • 何隻もの船がゆらゆらと停泊するハーフムーン・ベイ

    何隻もの船がゆらゆらと停泊するハーフムーン・ベイ

  • ジャングルのような森が広がる

    ジャングルのような森が広がる

基本情報

スチュワート島へのアクセス
インバーカーギルからスチュワート・アイランド・フライトStewart Island Flightsの小型機が、毎日3便運航、所要約20分。発着に合わせて空港〜市内間の接続シャトルバスも運行する。
フェリー利用の場合、拠点となるのはブラフ。ブラフとスチュワート島のオーバンとの間をリアル・ニュージー社が運営するスチュワート・アイランド・エクスペリエンスの高速フェリーが毎日2〜3便運航、所要約1時間。インバーカーギルからブラフまでは、同社がフェリーの出発1時間前に合わせてシャトルバスを運行している。

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。