ブリエンツへの旅 鉄道や遊覧船でアクセスするスイスのおすすめ観光地
インタラーケン・オスト駅からルツェルン方面に向かう電車は、駅を出てすぐにアーレ川を越える橋を渡る。その後はしばらくの間、進行方向右側には青緑色がかった不思議な色の湖が続く。ベルナーアルプスの氷河の融水が流れ込んでいるためだろうか、天気や時間帯によって湖水の色が違って見えるこの湖は、長さ15km、幅3kmのブリエンツ湖だ。
この湖のほとりにあるブリエンツには、スイスのさまざまな魅力が凝縮されている。この地方独特の趣のある家並み、神秘的な湖、深い森、愛らしい蒸気機関車、アルプスの大パノラマ、スイス各地の古い民家を集めた野外博物館もある。木彫りの町としても知られており、メインストリートには木工芸品店が多く、ウインドーショッピングが楽しい。
ブリエンツへのアクセス
鉄道で
インタラーケン・オストInterlaken Ost駅(東駅)からルツェルン行きのPE(パノラマエクスプレス)で18分、普通列車なら21〜23分。ほぼ30分ごとに、IRと普通列車が交互に出ている。
遊覧船で
時間はかかるが、片道は遊覧船でゆったりとクルージングを楽しむのもいい。インタラーケン・オスト駅のすぐ裏側から約1時間13分。汽船も就航している。ブリエンツの船着場は2ヵ所あり、ホテル街に近いドルフには停船しない便がほとんどなので気をつけたい。終点は鉄道駅の前。運航はおもに5〜10月(11〜3月は減便)インタラーケン発9:00〜16:07、ブリエンツ発10:40〜17:40。1日5便で、週末、夏期は増便される。料金:2等片道CHF32、往復CHF60。スイストラベルパス、ユーレイルグローバルパス有効。
ブリエンツの歩き方
町は湖に沿って細長く開けていて、鉄道駅はその東端。駅を出ると道路の向かい側にロートホルン行きのSLが停まっている。駅の裏側には湖が迫り、遊覧船の船着場になっている。
ZBのブリエンツ駅で降りたら通りを左へ歩こう。観光案内所は駅を出てすぐ右側の建物内にあり、その先左側に郵便局、その先の両側にホテル、レストラン、スーパーマーケット、そしてみやげ物屋が並ぶ。店先に並ぶのは精巧な細工を施した木工芸品。オルゴール、鳩時計、おもちゃなど値段の張る物が多いが、目の肥やしにひやかしてみよう。
ショーウインドーに飾られた見事な大作をのぞきながら1kmほど歩くと、狭い通りがS字にカーブしている所からブルンガッセBrunngasseという通りが延びている。石畳の小路の両側に典型的な古い民家が並び、窓から花があふれて美しい。
小路の突き当たりのOberdorfstr.を左に折れ、静かな住宅街を2ブロック歩くと、右側にバイオリン製作学校Geigenbauschuleがある。その向こう側、木彫細工を凝らしたすばらしい民家を通り過ぎると、尖塔の美しい教会に出る。隣にある木彫学校Schnitzlerschuleは、ヨーロッパでここだけという木彫りの専門学校。何世紀にもわたって受け継がれてきた手彫りの技術を今に伝えている。
教会の階段を下りて湖畔に出よう。ここからは静寂に包まれたブリエンツ湖の眺めがすばらしく、対岸にあるギースバッハの滝もよく見える。帰りは湖沿いの遊歩道を歩いて戻ってもいい。
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。