世界遺産の熱帯雨林ウールーヌーラン国立公園とイニスフェイルの旅行ガイド
イタリア系移民の多いイニスフェイル
ケアンズの南約90km にあるのがイニスフェイル。アサートンテーブルランド南部への入口、さらにラフティングで有名なタリーTully やダンク島への船が出るミッションビーチへの起点となる町だ。人口約7500 人とさほど大きな町ではないが、近郊には宮崎アニメファンに人気の古城パロネラパークがあり、訪れる観光客は少なくない。
イニスフェイルの町は、ヨーロッパが戦火に見舞われた第1 次世界大戦から第2 次世界大戦にかけて多くのイタリア系移民が住み着き、その礎が築かれた。今もその名残で、町で見かける人の多くはイタリア系で、町には美味なイタリア料理店も何軒かある。
人気の世界遺産の森ウールーヌーラン国立公園
ケアンズの南部からイニスフェイルにかけての大分水嶺がウールーヌーラン国立公園となっている。その広さは実に798km²で、東京23区をひと回り大きくしたほどの面積だ。クイーンズランド州の2大高山であるマウント・バートルフレアMt.Bartle Frere(1622m)、マウント・ベレンデンカーMt.Bellenden Ker(1592m)も、この国立公園内にある。一帯は世界遺産に登録されている熱帯雨林の森だ。 観光客に人気のスポットはおもに3ヵ所。ケアンズ市民が休日にピクニックにやってくる場所として知られるバビンダ・ボールダーズBabinda Boulders(バビンダとは先住民の言葉で「滝」を意味する)。熱帯雨林に囲まれた美しい湖とそこから流れ出す川。川には巨石が転がり急流を造り出している。湖の透明度はひじょうに高く、スイミングスポットとして人気が高い。
ウールーヌーラン国立公園の自然観光スポットとして人気なのが、ジョセフィン・フォールズJosephine Falls。美しい熱帯雨林散策路をもち、その先にはジョセフィン・フォールズがある。階段状になった岩の上からウオータースライダー気分で滑り降りることができる。
またイニスフェイルからミラミラへ向かうパルマーストン・ハイウェイ沿いにある熱帯雨林観察用施設マムー・トロピカル・スカイウオークMamu Tropical Skywalkもぜひ訪れたい。ウールーヌーラン国立公園南部の熱帯雨林内にウオーキングトレイルとツリートップウオーク(エレベイテッド・ウオークウェイ)を張り巡らせており、普段なかなか目にすることができない、森の林冠部分を観察できるようになっている。またツリートップウオークの最後の折り返し地点には高さ37m のタワーがあり、ジョンストン渓谷のすばらしい景観を堪能できる。
基本情報
- アクセス
- ケアンズ市中から、公共の交通機関はないのでレンタカーもしくはツアー利用となる。
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。