安東の世界遺産と伝統文化を楽しむ 見逃せない観光スポットとアクセスガイド

公開日 : 2023年02月01日
最終更新 :

安東は朝鮮王朝時代の支配階級である両班文化が色濃く残る町。とくに儒学の基礎を築いた李退渓、儒学者柳成龍を排出した儒学の里でもある。近郊の安東河回村は、そんな儒学者の村として継承されてきたところ。今でも子孫が暮らしているという。そのほか、安東は高麗時代から続く仮面劇でも有名。安東焼酎、安東韓紙、安東布など伝統の特産物も多い。

安東の歩き方

歩き始めは安東駅から
歩き始めは安東駅から

町の中心は安東駅。主要市内バスもここに発着する。北にある雄ウンブ府公園までのエリアはモーテル街になっており、西に向かって商店街が広がる。安東旧市場の先は、名物チムタク通りだ。

安東は見どころが広範囲に散らばる。バスがあるが、本数は多くない。最新のスケジュールを駅やバスターミナルで必ず確認しよう。

アクセス

出発地 手段 所要時間 料金
ソウル清凉里駅➡安東駅 KORAIL 約3時間30分 W1万5400
釜山総合➡安東 市外バス 約2時間40分 W1万4700(一般)
東大邱➡安東 市外バス 約1時間10分 W8500(一般)

みどころ

安東民俗村

近くの月映橋
近くの月映橋

安東ダムの建設によって水没された地域の伝統家屋などの民俗文化財を保存するために1976年に造成された。安東出身の詩人・李陸史の詩碑や、茅葺きの家、土蔵の家、水車など、昔の人々の生活ぶりがうかがえる建造物が多く見られる。また近くの安東市立民俗博物館では、地域の歴史や冠婚葬祭の風習などに関する資料を展示している。

  • 民俗村の安東班家でコチュジャンづくり体験

    民俗村の安東班家でコチュジャンづくり体験

  • たっぷり500g。本格韓国料理を日本でも

    たっぷり500g。本格韓国料理を日本でも

住所
Minsokchon-gil Andong-si
電話番号
( 054)856-3013
営業時間
9:00〜18:00※最終入場17:30
休業日
無休
料金
無料
アクセス
市内バス3番「安東民俗博物館(안동민속박물관)」

【世界遺産】屏山書院

屏山の対岸にある
屏山の対岸にある

【世界遺産】陶山書院

気品のあるたたずまい
気品のあるたたずまい

1561年に李滉(李退渓とも)によって開かれた書院。李滉は朱子学の大家として朝鮮王朝時代の儒学を代表する存在。朝鮮王朝に仕えたのち、生まれ育った場所であるこの地で隠遁生活を始めた。門人の育成に注力して朱子学の発展の中心地となる。彼の没後この書院は儒学研究の一大拠点となった。ソンビ(儒学者)の生活を追体験できるイベントなども行われている。

住所
154,Dosanseowon-gil Dosan-myeon,Andong-si
電話番号
( 054)856-1073
営業時間
3〜10月9:00〜18:00 11〜2月9:00〜17:00
休業日
無休
料金
W1500
アクセス
安東駅前から市内バス567番で約40分

【世界遺産】安東河回村

仮面劇でも有名な伝統家屋の集落
仮面劇でも有名な伝統家屋の集落

韓国の重要無形文化財第069号である安東の仮面劇は河回村で伝統を絶やすことなく続けられてきた。現在でも毎週末に行われているほか、毎年安東国際仮面舞フェスティバルが開かれている。

仮面劇の内容は支配層や僧侶などを揶揄し、人間の本質を描いた民衆の娯楽劇。言葉がなくてもわかりやすいが、スクリーンに日本語の解説も流れる。
仮面劇の内容は支配層や僧侶などを揶揄し、人間の本質を描いた民衆の娯楽劇。言葉がなくてもわかりやすいが、スクリーンに日本語の解説も流れる。
安東の仮面は河回村のいろいろなところで売られている。それぞれ表情や精巧さが違うので、おみやげにするならよく吟味を。
安東の仮面は河回村のいろいろなところで売られている。それぞれ表情や精巧さが違うので、おみやげにするならよく吟味を。

安東グルメといえばチムタク

大人数で食べたい安東チムタク
大人数で食べたい安東チムタク

安東といえばなんといっても鶏の甘辛煮込み料理チムタクが有名。市内の市場にはチムタク通りがあり、小さなお店がひしめきあうように軒を連ねている。

筆者

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