韓国浦項で味わう海の町の魅力 レトロな街並み&海鮮グルメ
韓国最東部に位置する浦項(ポハン)は、もともと小さな漁村だった町。1970年代に浦項製鉄所が開設されると経済成長の後押しもあり、急速に発展した。今ではアジアを代表する製鉄会社となり、この町も「鉄の町」として知られるようになった。浦項製鉄所はPOSCOと社名変更、Pは浦項PohangのPだ。また、韓国で最も早く太陽が昇るところとしても有名で、正月の初日の出には虎尾串日の出公園に数万の人が訪れる。
浦項の歩き方
浦項駅は町の北側
ソウル、大テグ邱方面からのKTXが発着する浦項駅は、2018年には北に延びる路線も開業。2020年以降には新シンキョンジュ慶州や、現在は海列車のみが走っている三サムチョク陟〜江カンヌン陵への路線も順次開業する予定で、工事が完了すれば東海岸を代表する大ターミナル駅に変貌することになる。市内へは107番、500番バスが市内へ行く。このほか210番バスが市内を経由して九クリョンポ龍浦へ向かうが、1日9便と便は少ない。
町の中心は竹島市場周辺
町の中心は兄ヒョンサンガン山江からバスターミナル、竹チュクト島市場にいたるエリア。兄山江の河口から浦項運河と呼ばれるおしゃれなエリアが北に延びている。さらに北へ進むと鬱ウルルンド陵島へのフェリーターミナルや、さまざまなイベントが行われる迎ヨンイルデ日台海水浴場がある。
アクセス
出発地 | 手段 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|---|
ソウル駅➡浦項駅 | KTX | 約2時間30分 | W5万3600 |
釜山総合➡浦項市外 | 市外バス | 約1時間30分 | W9200(一般) |
東大邱駅➡浦項駅 | KTX | 約35分 | W1万900 |
みどころ
刺身やクァメギも味わえる魚市場
浦項の名物はなんといっても豊富な海の幸。なかでもズワイガニは名物で、竹島市場や九龍浦にはカニ料理のお店が並ぶ。港町、浦項の台所、竹島市場では200あまりの刺身店が並び、ムルフェ(刺身)やアワビ粥、ズワイガニ、浦項名物のクァメギ(干物)などが味わえる。
韓国の鉄鋼産業と浦項の発展をたどる〈POSCO 歴史館〉
まるで昭和のひなびた港町〈九龍浦近代文化歴史通り〉
九龍浦(クリョンポ)は浦項から日の出公園に行く途中にある地区。100年前の日本家屋が並ぶ町並みが再現されている。日本家屋街では韓服レンタルならぬ和服レンタルの店もある。あまりになじみすぎて違和感を感じられないほど。
浦項市内から200番バスで「九龍浦近代ファ通り(구룡포근대화거리)」などで下車。
浦項名物の冬の風物詩、クァメギをテーマにした〈クァメギ文化館〉
クァメギ(干物)の語源から歴史、加工法、種類などを紹介しているのが「クァメギ文化館」。海洋体験館では魚と触れ合えるタッチプールが子どもに大人気。また野外展望台からは、九浦項と美しい海が一望できる。
クァメギをはじめとして、さまざまな海の幸をおみやげにできる浦項。特に魚をかたどったクァメギパンが人気。
筆者
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