パリオリンピック開会式に登場した10体の女性像がフランス国会で一般にお披露目

公開日 : 2024年09月24日
最終更新 :

パリオリンピックの開会式で登場した黄金色の10体の女性像を覚えていますか。フランスの歴史に影響を与えた10人の女性たちで、2024年9月23日から10月5日まで、その偉人たちが国民議会(フランスの国会)の中庭に展示され、一般見学ができるようになっています。

像に選ばれた10人の女性とは誰か?

選ばれた10人は、中世の詩人から現代の政治家まで、さまざまです。女性が男性と同等の権利を獲得しようとしていく道のりには、それぞれの年代において、女性たちによる多大な努力と苦労があったことがわかります。

  • クリスティーヌ・ド・ピザン(1364~1430年):詩人、ヨーロッパ初の女性職業作家
  • ジャンヌ・バレ(1740~1807年):世界一周航海をした初の女性
  • オランプ・ド・グージュ(1748~1793年):劇作家、俳優、フェミニズム運動先駆者
  • ルイーズ・ミシェル(1830~1905年):教育者、世界初の労働者の自治政権パリ・コミューンに参加
  • アリス・ギイ(1873~1968年):映画史上初の女性監督、世界初とされる劇映画を制作
  • アリス・ミリア(1884~1957年):国際女子スポーツ連盟(FSFI)創設者
  • ポーレット・ナルダル(1896~1985年):マルティニック出身の作家、フランスの植民地支配に抵抗
  • シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908~1986年):哲学者・作家、人工妊娠中絶合法化など女性解放運動を牽引
  • ジゼル・アリミ(1927~2020年):チュニジア出身の弁護士、中絶禁止の法律は不当であると主張
  • シモーヌ・ヴェイユ(1927~2017年):政治家、人工妊娠中絶合法化(ヴェイユ法)で女性解放を推進

予約と当日の参加方法は?

予約はウェブを通しておこないます。日時を選び、名前など必要事項などを記入して登録するとEメールでチケットが送られてきますので、それを携行して予約日時に国民議会へ行きます。

当日の入口は、国民議会の南側から。扉を入ると荷物検査の後に受付があり、そこで身分証(パスポートまたは滞在許可証)を提示します。見学時間になると引率の係員が来ますので、案内してもらい国民議会の中庭へ進みます。中庭では15分くらいの時間が与えられ、その間は自由に見学ができます。写真撮影も可能です。

中庭部分の左右には、各政党の部屋が、そして中央は首相が国民議会に入るための車寄せにもなっており、フランスの政治の空気を間近に感じることができます。

名称
国民議会(Assemblée nationale)
住所
126 Rue de l'Université 75007
期間
2024年9月23日〜同10月5日(Dix femmes en or à l'Assemblée nationale)

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。