パリオリンピック開会式に登場した10体の女性像がフランス国会で一般にお披露目
パリオリンピックの開会式で登場した黄金色の10体の女性像を覚えていますか。フランスの歴史に影響を与えた10人の女性たちで、2024年9月23日から10月5日まで、その偉人たちが国民議会(フランスの国会)の中庭に展示され、一般見学ができるようになっています。
像に選ばれた10人の女性とは誰か?
選ばれた10人は、中世の詩人から現代の政治家まで、さまざまです。女性が男性と同等の権利を獲得しようとしていく道のりには、それぞれの年代において、女性たちによる多大な努力と苦労があったことがわかります。
- クリスティーヌ・ド・ピザン(1364~1430年):詩人、ヨーロッパ初の女性職業作家
- ジャンヌ・バレ(1740~1807年):世界一周航海をした初の女性
- オランプ・ド・グージュ(1748~1793年):劇作家、俳優、フェミニズム運動先駆者
- ルイーズ・ミシェル(1830~1905年):教育者、世界初の労働者の自治政権パリ・コミューンに参加
- アリス・ギイ(1873~1968年):映画史上初の女性監督、世界初とされる劇映画を制作
- アリス・ミリア(1884~1957年):国際女子スポーツ連盟(FSFI)創設者
- ポーレット・ナルダル(1896~1985年):マルティニック出身の作家、フランスの植民地支配に抵抗
- シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908~1986年):哲学者・作家、人工妊娠中絶合法化など女性解放運動を牽引
- ジゼル・アリミ(1927~2020年):チュニジア出身の弁護士、中絶禁止の法律は不当であると主張
- シモーヌ・ヴェイユ(1927~2017年):政治家、人工妊娠中絶合法化(ヴェイユ法)で女性解放を推進
予約と当日の参加方法は?
予約はウェブを通しておこないます。日時を選び、名前など必要事項などを記入して登録するとEメールでチケットが送られてきますので、それを携行して予約日時に国民議会へ行きます。
当日の入口は、国民議会の南側から。扉を入ると荷物検査の後に受付があり、そこで身分証(パスポートまたは滞在許可証)を提示します。見学時間になると引率の係員が来ますので、案内してもらい国民議会の中庭へ進みます。中庭では15分くらいの時間が与えられ、その間は自由に見学ができます。写真撮影も可能です。
中庭部分の左右には、各政党の部屋が、そして中央は首相が国民議会に入るための車寄せにもなっており、フランスの政治の空気を間近に感じることができます。
- 名称
- 国民議会(Assemblée nationale)
- 住所
- 126 Rue de l'Université 75007
- 期間
- 2024年9月23日〜同10月5日(Dix femmes en or à l'Assemblée nationale)
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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