サン・ダニエレ

イタリアの東端、スロヴェニアと国境を接するフリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州。その中ほどに位置しているサン・ダニエレ・デル・フリウリ。生ハムで有名なパルマと双璧をなす、イタリア有数の生ハムの産地だ。
ヴェネツィアからウーディネまで列車で約2時間、さらにプルマンバスで約1時間の道のりだ。ウーディネからのバスの正面には屏風のように高き峰々が続き、北イタリアらしい尖塔を頂く教会、オリーブ林などゆったりとした田園風景がどこまでも広がる。終点間近、ひときわ高い丘の上に見えるのがサン・ダニエレの町だ。
生産量のほとんどがイタリア国内で消費されるサン・ダニエレの生ハム。町なかには切りたての生ハムを食べさせるプロシュッテリアProsciutteriaがいくつもあり、熟成中の生ハムが壁一面に下がる店内で味わえるのも旅の醍醐味だ。町の周囲には多くの生ハム工場があり、試食込みの有料で見学（要予約）も可能だ。観光案内所でも紹介してくれるし、URL www.prosciuttosandaniele.itからも予約可能だ。
また、生ハム祭Aria di San Daniele=La Festa del Prosciutto a San daniele（毎年6月下旬の週末、2019年は6/19～6/23の予定）には、生ハムの屋台が広場にズラリと並び町はまさに生ハム一色のお祭りとなる。この期間は多くの工場が見学でき、セミナーなども開催されるので、旅程を合わせて訪ねるのも楽しい。