
ヴェローナ
Verona
ロマンティックな恋物語が似合う町

緩やかな丘に抱かれ、アディジェ川がゆったりと蛇行するヴェローナ。ガルダ湖からの風が、町を優しく横切る。古代ローマ時代から芸術、文化、農業、商業の中心地として、北イタリアの繁栄の鍵を握っていた町であった。
ローマ時代の名残は、アレーナ、テアトロ・ロマーノ、ボルサーリ門などに見ることができる。中世においては、自治自由都市として神聖ローマ皇帝に対抗した「ロンバルディア同盟」の一員であったが、もともとは皇帝派の都市であった。
その後、野心的なスカラ家を領主としていただく領主制国家(13~14世紀)となり、特にカングランデⅠ世の時代には繁栄を極め、教皇派の町・フィレンツェを追われた、皇帝派のダンテを受け入れた。この時代、聖なる物と世俗的なる物が、バランスよく建築され、サン・ゼーノ・マッジョーレ教会をはじめ、サンタナスターシア教会、カステルヴェッキオ、スカラ家の廟びょうなどが造られた。
その後、ミラノの支配を経て、15世紀からはヴェネツィアの支配下におかれるが、数多の芸術家に活躍の場を提供し、その才能を開花させた町でもあった。ヴェローナ派と呼ばれるピサネッロPisanelloやヴェロネーゼVeroneseなどの画家だけでなく、ヴェローナの主要建築物を手がけたミケーレ・サンミケーリMichele Sanmicheliやコンシリオの回廊を造ったフラ・ジョコンドFrà Giocondoなどがいる。
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