ウエストコースト
West Coast

タスマン海に面した南島の西海岸は、ニュージーランドの“僻地”といった印象が強い。断崖の続く切り立った海岸線と、そのすぐ近くまで迫る山並みのために交通事情が悪く、大きな町が発展することはなかったからだ。国内有数の降水量をもつ地域でもあり、豊かな水量に育まれた深い森が一帯を覆う。
この地は、古くからニュージーランドヒスイの産地であった。この宝石をマオリの人々は「ポウナム」と呼び、霊力の宿るものとして装飾品あるいは武器の材料として珍重していた。
その後ヨーロッパ人の入植とともに発達した産業は、19世紀末に始まった石炭と金の採掘だ。ウエストポートの北側で1878年に始まった石炭採掘は1910年代に産出量のピークを迎え、現在でも採掘は続いている。金が発見されたのはグレイマウスからホキティカにかけての一帯で、1865年のこと。しかし埋蔵量はさほど多くなく、幸運を手に入れた者はごくわずかだったという。
基本情報
- ウエストコーストへのアクセス
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ニュージーランド航空がクライストチャーチからホキティカまで1日2便運航。所要約45分。
長距離バスはインターシティがネルソン~フォックス氷河間を1日1便運行、グレイマウスで乗り換え、フランツ・ジョセフ氷河を経由する。イースト・ウエスト・コーチスはクライストチャーチ~ウエストポートを1日1便運行、グレイマウスを経由する。
また、鉄道ならクライストチャーチからアーサーズ・パス国立公園を経てグレイマウスまでを走るキーウィ・レイルのトランツ・アルパイン号を利用することもできる。 - ウエストコーストの観光情報
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