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クリスマスまであと1ヶ月になりました。パリ市内では各所でクリスマスの飾り付けが進んでいます。この時期、特に話題になるのがオペラ座(オペラ・ガルニエ)近くにある二大デパート、プランタン・オスマン本店とギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店のクリスマス装飾です。
今回はそれら2店のうち、先陣を切ってオープニングセレモニーが行われたプランタン・オスマン本店の様子と、この時期のプランタンでしか買えないおすすめグッズ、館内グルメを紹介します。
毎年、プランタン・オスマン本店のショーウインドーのオープニングセレモニーには、著名人が隣席して開かれます。11月7日に行われた2017年のセレモニーには、女優ニコール・キッドマンさんが招待されました。
イベントはプランタン・オスマン本店の正面ショーウインドー前にてスタート。混乱を避けるため、会場には囲いと目隠しが設けられ行われたのですが、それでも周囲にはニコール・キッドマンさんを一目見ようと多くの人だかりが。その混雑した雰囲気もセレモニーに花を添えました。
ショーウインドーも毎年テーマが変わるのですが、今年はフェンディをメーンに、MCM、シトロエン、タリス、イージージェット、レユニオン島観光局をパートナーに迎えた11のショーウィンドウが展開されています。
じつは、これらショーウインドーには、フランスを代表する職人技が使われています。ウインドー内で飾り付けに合わせて動く多数のマリオネットは、マリオネットを専門とする職人ジャン・クロード・ドゥイックスさんの手によって、毎年作られているのです。
ドゥイックスさんは、フランスで唯一といっていいマリオネット師。熟達した技で、年末年始に飾られる各ショーウインドーと膨大なメンテナンスを、一手に引き受けています。この時期のフランスには、なくてはならない存在です。
ショーウインドーを見学したら館内に入ってみましょう。今年のプランタンのクリスマスで注目すべきブランドはフェンディ。館内中央にある特設スペース「フェンディのアトリウム」は、プランタンでしか買えないフェンディの商品が並びます。
特にTシャツ、タートルニット、レザーバッグ、レザーポーチ、バッグチャームは、プランタンのエクスクルーシブがあります。フェンディの他には、MCMでもクラッチバッグ、チャーム、バッグにプランタン限定品が並びます。
ショッピングをしていると、知らない間に案外歩いているもの。お腹が空いたら本館6階にあるレストラン「ラ・ブラッスリー(La Brasserie)」へ行ってみましょう。ステンドグラスが組み込まれた大きなクーポール(丸天井)の下で食事を楽しめます。
今年プランタン・オスマン本店は、メンズ館とメゾン館がリニューアルし、雰囲気も一新されました。さらに来年1月にはグルメフロアもオープン予定。クリスマス時期、化粧品から服までパリで探したいものは何でもそろうプランタンは、プレゼント探しにチェック必須です!
ここにはめ込まれている膨大な数のステンドグラスは、第二次大戦時は戦災を逃れるため、すべて外されたのだとか。プランタン・オスマン本店によると、その際に印をつけたチョーク跡が、今でもステンドグラスに残っているそうです。
食事もオニオングラタンスープ、牛の煮込みといったような、フランスらしい料理を味わえます。前菜と主菜または主菜とデザートの2品で25ユーロ、もしくは前菜、主菜、デザートの3品で29.50ユーロ、と周辺にある通常のレストランより値段が少しお手頃です。月〜金曜までは日替わりメニューもあり、飽きさせません。12歳未満の子どもを対象にした、お子さまメニューも14ユーロであります。