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滋賀随一の桜の名所「海津大崎」~奥琵琶湖の澄んだ湖面に映える800本に酔いしれる

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2018年3月22日
公開日
2018年3月22日
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海津浜から大崎の桜を望む

琵琶湖のもっとも北のエリア、奥琵琶湖にあるのが海津大崎(かいづおおさき)です。海津大崎は、琵琶湖八景「暁霧(ぎょうむ)・海津大崎の岩礁」で知られる景勝地です。この場所には、近畿圏でも遅咲きと言われるソメイヨシノ800本が約4キロメートルにわたって桜のトンネルを作り出します。琵琶湖ならではの景観が広がる、滋賀随一の春の絶景ポイント、海津大崎の桜について紹介します。

琵琶湖八景「暁霧・海津大崎の岩礁」

海津大崎を空から見る

琵琶湖を地図で見ると、北端部分にリアス海岸のように浸食された湾と2つの突き出した半島が並びます。その半島のひとつ、海津大崎は山の斜面がそのまま湖面に向かって落ち込む断崖となっています。その荒々しくも勇壮な地形が作り出す景観は、琵琶湖八景「暁霧(ぎょうむ)・海津大崎の岩礁」のひとつとなっています。

「日本のさくら名所100選」に選ばれている海津大崎の桜

桜並木が続く海津大崎の湖岸

海津大崎では、近畿圏としては遅咲きとなる4月10日頃から、ソメイヨシノ約800本が約4キロメートルにわたって見頃を迎えます。桜並木が続く海津大崎の湖岸は、「日本のさくら名所100選」に選ばれるほどで、毎年約11万人もの人々が花見に訪れます。

海津大崎の桜のトンネル

この桜並木は、1936(昭和11)年6月に「大崎トンネル」が完成したのを記念してマキノ町の前身である海津村が植樹したのが始まりです。樹齢80年を越えるソメイヨシノを含む桜のトンネルは、画家も思わず筆を止めてしまうといわれるほどの美しさです。

桜の向こうに竹生島を望む

海津大崎から南に向かって目を向けると、琵琶湖の雄大さを感じることができます。目の前には琵琶湖のもっとも大きなエリアが広がり、真ん中に神宿る島「竹生島」が浮かびます。日の出前に、人の疎らな海津から桜の向こう側を眺めれば、幻想的な色に満ちた琵琶湖を見ることができるかもしれません。

海津大崎ならではの桜の楽しみ方と周辺情報

海津の桜ならではのお花見船

海津大崎のほぼ先端あたりには、「大崎寺」という真言宗の寺があります。湖岸沿いの道から一段上がった高台にあり、展望台から見る琵琶湖の眺めはさらに迫力を増すでしょう。この寺は、豊臣秀吉が安土城落城の際に血塗りとなった廃材を使って修復したと伝えられており、「安土の血天井」として知られています。

海津大崎は、県内随一のお花見スポットだけに、毎年かなり混み合います。特に車は注意が必要です。駐車場が付近にはなく、桜のトンネルとなる県道も土日は片側通行となります。また昨年の大雨による崖崩れの補修工事が続いており、相当な渋滞が予想されます。可能な限り公共交通機関の利用をおすすめします。

その代わりに、琵琶湖ならではの楽しみ方があります。海津大崎の断崖と湖水、そして湖面に移る桜を満喫するのに一番便利なのが「お花見船」です。すぐ近くのマキノ高木浜や今津港、ほかには対岸の長浜から出航する船もあります。これなら渋滞知らずで、ゆったりと絶景を味わえます。

カヌーという琵琶湖ならではの楽しみ方も…

アウトドア王国・琵琶湖ならではの楽しみ方に、カヌーやカヤックといった小型の手漕ぎボートがあります。陸上の雑踏や時間を気にすることなく、静かな湖面から心おきなく桜を堪能できます。

海津大崎へのアクセス

“自転車”も海津大崎の桜を楽しむベストアイテム!

海津大崎へは、車でのアクセスが可能ですが(駐車場はJR湖西線マキノ駅にあります)、かなりの渋滞となりますのでできるだけ公共交通機関の利用が望ましいです。JR湖西線マキノ駅にはレンタサイクルもありますので、それらを利用するのもよいでしょう(2時間300円)。

最近、自転車での琵琶湖一周(通称ビワイチ)が流行してます。桜が開花するこの時期に「ビワイチ」を行えば、絶景を見ながらの冒険となるでしょう。 ただし、土日は車が多いので避けた方がよいかもしれません。

もちろん、電車で自転車を運ぶ“輪行”で、最寄りのマキノ駅や近江塩津駅まで来てサイクリングするのもおすすめです。滋賀県は、琵琶湖の周りをグルっとJRの路線が通っていますので、どこへでもアクセスすることができます。

また、先ほど紹介した長浜発着の「お花見船」を利用する場合は、JR北陸線長浜駅(京都から約1時間15分、大阪から約1時間50分)から長浜港へ行きましょう。長浜駅から長浜港へは、徒歩約10分です(天候、交通事情による)。

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