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行楽、芸術、収穫の秋! そんな秋を心行くまで楽しむイタリア・ローマのおすすめスポット5選!

田澤 龍太郎

田澤 龍太郎

イタリア特派員

更新日
2018年10月13日
公開日
2018年10月13日
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収穫の秋はイタリア・ローマで過ごしたい!

イタリア・ローマでも色鮮やかな紅葉の季節が到来! 暑い夏が過ぎ去り、過ごしやすくなるこの季節は、行楽の秋、芸術の秋、そして収穫の秋を楽しみたいもの。日本でも馴染みのあるオリーブオイルやワイン、世界三大きのこであるポルチーニやトリュフは、秋ならではの食材です。そんな紅葉が色づくの季節に、観光、芸術、そしてグルメが楽しめるイタリア・ローマの過ごし方を紹介します。

秋の行楽地!ローマ郊外にある丘の町ティボリを訪れる

中世の丘の上の町ティボリ(Tivoli)

ローマを州都とするラツィオ州の大部分は、ローマ帝国として広範囲にわたり栄えていました。ただ、ローマ中心街がそのすべてという訳ではなく、富裕層は、古代から郊外に豪華な邸宅を建てていました。ローマ郊外の町々は、ローマ貴族の支配地として発展してきた歴史を持っています。大抵、多くの観光客は素通りしてしまうローマ郊外の町々ですが、実は驚くほど美しい地域が多いのです。

エステ荘が誇る百の噴水

ラツィオ州にある、秋に出かけたくなるローマ郊外の町は、ティボリ(Tivoli)です。ローマから東へ約30キロメートル先に位置する町です。棚田式庭園と華麗な噴水で知られるエステ荘(Villa d’este)と大きな屋敷というよりも小さな町というのがしっくりするハドリアヌス帝のヴィラ(Villa Adriana)が有名です。

これらふたつの史跡は世界遺産に登録されており、丘の上にある小さな町は、世界各国から訪れる多くの観光客でにぎわいます。また、ティボリは、古代よりローマの保養地として知られ、羽をのばしてのんびりと過ごしながら、地元産の新鮮な山の幸を中心に味わうことができます。

ハドリアヌス帝のヴィラにある海の劇場

ローマ市内からティボリまでは、地下鉄B線のポンテ・マンモロ(Ponte Mammolo)駅よりCotral社の中長距離バスを利用すれば約45分でアクセスが可能です(天候、交通事情による)。

紅葉狩りならふたつの火山湖があるカステッリ・ロマーニ地方

カステッリ・ロマーニ地方の火山湖で大きい方のアルバーノ湖

ローマから南へ20キロメートル先にある緑豊かなアルバーニ丘陵(Colli Albani)一帯に広がる15の町を持つカステッリ・ロマーニ(Castelli Romani)地方は、古代からローマ市民にとっての保養地として発展してきました。秋になれば紅葉狩りと美しいふたつの湖が楽しめます。

女神ディアナの伝説が残るネミの町から眺める神秘的なネミ湖

特に、カステッリ・ロマーニ地方の火山湖のひとつ、小さな方のネミ湖(Lago di Nemi)がおすすめです。年中、苺が楽しめる町で知られるネミ(Nemi)やジェンツァーノ(Genzano di Roma)からネミ湖を眺めると、日ごろの雑音がなくなり心穏やかな気持ちになります。

苺の町ネミで味わう苺のタルトはおすすめ

ローマの中心となるテルミニ駅(Termini)から訪れる時は、カステル・ガンドルフォ(Castel Gandolfo)駅やアルバーノ・ラツィアーレ(Albano Laziale)駅、フラスカーティ(Frascati)駅を利用するとよいでしょう。ローマとカステッリ・ロマーニ地方を、イタリア鉄道のトレニタリアが結んでいます。そこからそれぞれの町へはバスでアクセスします。

きのこの王様ポルチーニを味わうならヴィテルボで!?

きのこの王様ポルチーニとヴィテルボ産のじゃがいも

きのこの王様ともいわれるポルチーニ茸(Funghi Porcini)は、ラツィオ州内のそれぞれの町で味わうことができます。なかでも、ローマから北へ約70キロメートル先にあるヴィテルボ(Viterbo)がおすすめです。

ヴィテルボは、美味しいジャガイモの産地としても知られています。ヴィテルボ産のジャガイモを使用したパスタの一種であるニョッキ(Gnocchi)と共に食べるポルチーニ茸は絶品です。削ったトリュフをのせたニョッキをはじめ、特産の栗をふんだんに使ったバラエティ豊かな秋の料理が味わえます。

迷路のようなヴィテルボのサン・ペレグリーノ広場

ヴィテルボは、第二次世界大戦で激しい空襲を受けたにも関わらず、保存状態がよい中世の町としても知られています。まるで迷路のような歴史的な町並みを、ゆっくり歩くのもおすすめです。

保存状態のよい中世の町並みヴィテルボ

ローマ・オスティエンセ(Roma Ostiense)駅からヴィテルボ・ポルタ・ロマーナ(Viterbo Porta Romana)駅までイタリア鉄道のトレニタリアにて約2時間です。ローマ・トラステヴェレ駅(Roma Trastevere)、ローマ・サンパオロ駅(Roma San Paolo)、ヴァレ・アウレリア駅(Valle Aurelia)からでも乗車が可能です。

秋の夜長には神秘的な古代ローマ歴史地区を訪れてみる

夜もまた美しいコロッセオ

紅葉が色づく季節、古代ローマ歴史地区は、夜がおすすめです。秋の夜長に相応しい、昼間とは違って神秘的で雰囲気のあるコロッセオ(Colosseo)のナイトツアーに参加しましょう。悠久の歴史をもち、ローマのシンボルそのものであるコロッセオの夜の姿は、きっと忘れられない旅の思い出になるでしょう。

夜のコロッセオ観光にも多くの人が訪れます

2019年1月6日(日)まで夜間入場ができるコロッセオは、19:00~23:00(最終入場は21:30)の間でガイド付きツアーが実施されています。オンラインによる事前予約制で、英語、またはイタリア語のみのガイドツアーとなります。たとえ言葉がわからなくとも、古代ローマの歴史そのものが詰まっているコロッセオの夜を体験できるという貴重な時間となること間違いなしです。

芸術の秋に相応しい!夜のヴァチカン美術館

ヴァチカン美術館から眺めるサンピエトロ大聖堂

永遠の都と呼ばれるだけあり、街の至るところに見どころの多いこのローマの街は、滞在中の限られた時間の中でいかにして観光するか悩むことでしょう。秋のヴァチカン美術館(Musei Vaticani)は、毎年10月末まで、毎週金曜限定で19:00~23:00(最終入場は21:30)の間も開放されます。

タイミングよく10月の金曜にローマに滞在しているのであれば、日中は日中だけしか見られない観光スポットを中心に見学し、夜にヴァチカン美術館を楽しみましょう。時間を有効に使った効率的なローマ観光ができます。

ヴァチカン美術館内にある松笠の中庭

夜の美術館と聞くだけでも何だか胸騒ぎがしそうですが、昼間と違って人混みが少なく、落ち着いて写真が撮れます。広大なヴァチカン美術館を夜にゆっくりと鑑賞するのも、ローマで楽しむ芸術の秋のひとつです。

いかがでしたでしょうか。今回は、秋の季節に相応しいローマでの過ごし方を5つ紹介しました。これらのスポットを参考に、観光、芸術、そしてグルメと、あなただけのローマを心行くまで楽しんでください。

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