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「ビワイチ」ってご存知ですか。日本最大の湖「琵琶湖」の周囲約200㎞を自転車で一周するというチャレンジのことです。ただし、200㎞という距離は、車でも1日がかりのドライブになってしまう距離で、初心者にはなかなかハードルが高い・・・。琵琶湖周遊では、「ショートカット」することも難しいため、一度出発したら何があっても帰ってこないといけない・・・。でも、「ビワイチ“ブ”」という救世主がいるので、体力に合わせたビワイチが楽しめるのだといいます。ビワイチの楽しみ方を紹介します。
琵琶湖一周はどこからスタートしてもOKですが、瀬田の唐橋を渡るコースがビワイチのコンプリートコースということで「フルイチ」と呼ばれています。その距離約200㎞!
平均速度20㎞/hで走っても10時間かかり、初心者だと日帰りで一周することは難しい距離になってしまいます。さすが日本最大の湖だけあってスケールが違いますよね!
しかし、なにも琵琶湖に来たからといってフルイチしないといけないわけではありません。守山市と大津市の堅田に架かっている琵琶湖大橋によって、琵琶湖は「北湖」と「南湖」に分かれているのです。つまり北湖約160㎞、南湖約40㎞と体力に応じてビワイチを部分的に楽しむことができます。
それが、「ビワイチ“ブ”」なのです!
実はビワイチとして最もメジャーとなっているのが、北湖を一周する約160㎞のコース。
琵琶湖大橋の東詰には、守山市があり、「ジャイアントストアやマリオットホテル」や2019年にオープンしたばかりの日帰り温泉「水春」といった施設が充実しています。守山市は滋賀県のなかでももっとも自転車活用政策に力を入れている自治体。ビワイチの聖地碑も守山市のなぎさ公園にあります。
このコースはフルイチよりも距離を短縮しながらも、ビワイチの主要な見所をほぼ満喫できるものとなっています。まずはビワイチするなら、このコースからチャレンジしてみるのが良いです。
北湖が大自然の雄大さなら、南湖は1300年の近江の歴史を感じることができるコースです。
南湖周辺には浮御堂や日吉大社、三井寺、琵琶湖疏水といった風光明媚なスポットが数多くあり、季節ごとの彩ある風景を楽しめます。もちろん琵琶湖の一番南、瀬田の唐橋を通過できるのは南湖コースだけです。
まずは南湖40㎞で観光チックなサイクリングにチャレンジ。自転車の行動範囲や、気軽にさまざまなスポットに寄り道できる機動力などを体験し、まずは自転車の楽しさを知るところから始めましょう。
また、南湖コースは、大津市・草津市といった滋賀でも一番の市街地でもあるため、買い物や食事に困ることはなく、初心者の方でも気軽にサイクリングできます。
よく地図を見ると、琵琶湖の周囲は道路も鉄道も一周しているのがわかると思います。つまり電車でもビワイチは楽しめるのです。
もちろん電車で巡るも良しではありますが、今回「ビワイチ“ブ”」をおすすめしている理由は、この電車と自転車を組み合わせた「輪行サイクリング」にあります。
輪行には専用の「輪行バッグ」という道具が必要ですが、これを使えば自転車を収納して電車に乗せることができます。琵琶湖の周囲はJRの各路線が一周しており、どこからでも電車を利用することができます。
たとえば、米原駅までは新幹線で来県し、サイクリングスタート。長浜の黒壁スクエアの観光や奥琵琶湖の風景を楽しみながら高島市を目指し、メタセコイヤや生水の郷・針江の集落、また白髭神社の鳥居などを巡ることができます。近江舞子あたりからは再び電車に乗って米原から帰るもよし、または京都まで行くことだって可能です。
滋賀県では、ほかにも近江鉄道の路線が湖東地域を走っており、こちらではサイクルトレインが運行されています。ビワイチの寄り道として、滋賀の内陸部を自転車をそのまま電車に乗せて移動することができます!
ビワイチのコース上には、さまざまな宿泊施設が充実しています。大型のホテルや、旅館に民宿、あとキャンプ場なんかも多くあります。好みの宿泊先を目的地にして、そこまで走って帰ってくるなんてこともビワイチ“ブ”だったらあり!
あの景色を見るために、あえて自転車で走るのがビワイチ“ブ”の楽しみ方!
きっと、ただ車や電車で訪れるのとは違う、そこへ至るまでの風景や空気の匂いといったものによって、その景色はさらに感動を与えてくれるはずです。そんないいとこどり体験が、まさにビワイチ“ブ”なのです。
いかがでしたか。2019年のGWは10連休! 自転車が気持ちのいい季節がやってきます。「ビワイチ“ブ”」でプチ冒険な体験を気軽に楽しんでみてはいかがですか。