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大阪府の北部、北摂と呼ばれる地域にある吹田市には、1970年に開催された日本万国博覧会の跡地に造られた万博記念公園という広大な公園があります。約260ヘクタール、甲子園球場の約65個分という敷地の中には、有名な太陽の塔を始め、博物館や庭園など見るべきスポットがたくさんあります。人気イベントも多く開催され、毎年大勢の人々が訪れています。また、梅・桜・あじさい・ひまわり・紅葉など1年をとおして美しい自然を楽しむことができ、写真家にとって大阪では外せない場所になっています。初夏の6月末からは「早朝観蓮会&象鼻杯」ということで、神秘的なハスとスイレンの花を観賞することができます。
毎年開催されている早朝観蓮会ですが、2019年の開催日は、2019年6月28日(金)~6月30日(日)、7月5日(金)~7月7日(日)、7月12日(金)~7月15日(月祝)となっています。
公園の開園は通常9:30ですが、この期間は早朝6:00からはす池のある日本庭園が開園になります。というのも、ハスは早朝から咲き始め、午後になると閉じてしまうので、つぼみから徐々に開いていく様を見るためには朝早くがいちばんの見ごろということになるのです。
ハスの花が咲くはす池は、万博記念公園の日本庭園の中にあります。中央口か日本庭園前ゲートから入場してください。日本庭園正門および東門が6:00に開門します。車でお出掛けの方は、日本庭園前駐車場に停めるのがいちばん近いです。ハスを見るのは無料ですが、日本庭園・自然文化園共通で大人250円・小中学生70円の入園料が必要です。
こちらはハスではなく、スイレン。はす池には26品種1,200株のハスと、7品種1,000株のスイレンがあるそうです。ハスは茎の先に花をつけますが、スイレンは水面に花を浮かべます。
象鼻杯(ぞうびはい)とは、中心に穴を開けて茎と通じさせたハスの葉にお酒を注ぎ、その長い茎から飲むものです。その姿が象の鼻に似ているところから「象鼻杯」の名前がつけられました。
日本酒だけではなく、ペットボトルのお茶も用意されています。車で来られた方やお子様でも体験することができますので、ご安心ください。土・日曜、祝日のみの6:00~先着300名ですのでお早めに。象鼻杯のほかに、日本酒にハスの茎の香りをづけをしたハス酒が、先着100名に限り試飲できます(写真は2018年の象鼻杯の様子です)。
いかがでしたか。初夏の汗ばむ季節も、早朝はまだ気持ちのよい時間帯。たまには早起きして可憐で神聖なハスとスイレンを愛でてみませんか。なお、花の見ごろは、今後の天候によって変動しますので、最新情報を確認して出かけましょう。