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マレーシアの空の玄関といえば、1998年に開港したクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)。クアラルンプール市内から南へ約50キロメートルに位置し、略して「ケーエルアイエー(KLIA)」と呼ばれることも。マレーシア航空などレガシーキャリアが発着するKLIAと、LCCのエアアジアXのハブとなるKLIA2がひとつになっています。今回は、渋滞がなければ通常約50分〜1時間30分で市内中心までアクセスできるタクシー、空港バスの利用方法を紹介します。
まず、利用する航空会社が、KLIAかKLIA2かどちらのターミナルへ着陸するのかを確認します。クアラルンプール国際空港でタクシーや空港バスの利用するには、基本的にはチケット制となっているので、どちらもチケットカウンターへと向かうことになります。
KLIAの到着ゲートは、レベル3(Level 3)です。エレベーター、エスカレーターを利用して、チケットカウンターへのあるレベル1(Level 1)へと向かいましょう。
KLIA2の到着ゲートは、レベル2(Level 2)です。ターミナルビルとつながっているゲートウェイ@klia2(gateway@klia2)のレベル1(Level 1)にチケットカウンターがあります(トランスポーテンション・ハブ(Transportation Hub)にもなっている)。
クアラルンプール国際空港内は、ピクトグラム(絵文字)や案内板なども多いので、迷うことはないでしょう。
クアラルンプール国際空港(KLIA、KLIA2)のタクシーは、2種類あります。メーター制とタクシーチケット制。安心なのは、目的地、乗車人数、荷物の数などを伝えて前払いでチケットを購入するタクシーチケット制です。
目的地がゾーン制で料金が固定されており、高速料金も含まれるため、運賃トラブルなどがありません。タクシーチケットの支払いは、現金(マレーシアの通貨リンギットのみ)以外にクレジットカードも利用できます。
支払い後、チケットに印刷されている項目を確認して、タクシー専用のタクシーベイ(配車場)へ。係員にチケットを渡すと、乗車するタクシーに案内してくれます。スーツケースなどはドライバーが積み込んでくれます。この時に渡されるチケットの半券は、レシートになったり、トラブルがあった時に必要となるので、大事に持っていましょう。
メーター制タクシーでよく見かけるのは、赤いボディのタイプ。最近は減ってきましたが、メーター制なのに割高な請求をされてしまったり、乗車前に値段交渉が必要だったりといったトラブルがあることも。
そのほかには、現在、タクシー利用の主流となっている東南アジア版ウーバー(Uber)とも呼ばれるタクシー配車アプリのグラブ(Grab)。クアラルンプール国際空港でも利用でき、迎車前から運賃、経路、時間などがわかり、なおかつ場合によっては同じ距離でもタクシーチケットの半額程度となることがあります。
クアラルンプール国際空港(KLIA、KLIA2)から市内中心部にあるKLセントラル駅行きのチケットは、チケットカウンターで購入します。オンラインでの事前予約も可能ですが、飛行機が遅れたりする可能性もあるので注意しましょう。
バス予約サイトからは、予約や運行スケジュールが確認できます。KLIA発、KLIA2発ともに運賃は、RM12(約312円)。オンライン予約の場合、やや安くなりRM10(約260円)となります。車内はゆったりした座席で、無料Wi‐Fiも利用可能。ただし、エアコンが効きすぎていて、寒く感じることもあります。
KLIAからターミナル駅のKLセントラル駅までは、エアポートコーチ(Airport Coach)が運行されています。運行時間は24時間、運行間隔は約30分ごとですが、深夜早朝などは便数が少なくなります。
KLIA2からターミナル駅のKLセントラル駅までは、アエロバス(Aerobus)、スカイバス(Sky Bus)などが運行されています。そのほかにもトランスナショナル(Transnational)、ジェットバス(Jet Bus)など数社が乗り入れしていて、クアラルンプール近郊都市や市内ショッピングモールやマレーシア各地へ向かう長距離バスもでています。運行時間は24時間、運行間隔は約15分ごとですが、深夜早朝などは便数が少なくなります。
事故やラッシュ時の渋滞を除けば、タクシーは目的地まで、空港バスはターミナル駅や市内のショッピングモールや近郊エリアまで運行されているため、快適な移動が可能です。特に、空港バスは格安で移動ができるのがメリットです。ただし、日本へ帰る際は、帰国便に間に合うように時間に余裕をもつようにしましょう。
いかがでしたか。クアラルンプール国際空港からKLセントラル駅までのタクシー、バスを使った移動の仕方を紹介しました。スムーズに移動して、マレーシアの旅をたっぷりと楽しんでください。
※記事の運賃、料金は、2019年6月現在のものです。