【一般試写会招待】世界一大きな島“グリーンランド”の小さな村にデンマークからやってきた青年教師の物語。映画『北の果ての小さな村で』

世界一大きな島グリーンランドで出会ったのは、シンプルだけど豊かな、人々のあたたかい日常でした。北極に位置するグリーンランド東部の人口わずか80人の小さな村チニツキラークに、デンマークから28歳の青年教師アンダースが、子どもたちにデンマーク語を教えるために赴任した。過酷な自然と孤独な教師が教わるさまざまなものとは。映画『北の果ての小さな村で』が、7月より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショーとなります。

【ストーリー】
グリーンランド東部にある人口80人の村、チニツキラークの小学校に赴任した、デンマークの新人教師アンダース。極寒の地の慣れない生活にくわえ、言葉も習慣も異なる10人の生徒たちとうまく交流できず、教室はさんざんな有り様だ。さらに、“ヨーロッパのよそ者”への視線は厳しく、村人からは孤立気味…。

そんなある日、児童の一人、アサーが連絡もなしに学校を一週間欠席する。心配になったアンダースが、アサーの家を訪問し訳を聞くと、祖父のガーティと犬ぞりで狩りの旅にいっていたというのだ。

「犬ぞりは楽しいでしょうが、彼にとっては学校も大切です。勉強が遅れると、町の中学へ行ったときに苦労しますよ」。アサーを毎日学校に来させるよう祖母のトマシーネに伝えるが、「アサーの夢は猟師になること、人生に必要なことはすべて爺さんが教えるわ」と、アンダースの意見を受け入れない。デンマーク語を教える以外に、アサーのために何ができるのかアンダースは考えはじめる…。

この地で暮らす者に必要な生活の知恵だけでなく、しなやかに強く生きていくための哲学を学ぶ立場になった教師のストーリーです。

グリーンランドは、日本の約6倍の面積をもつ、世界一大きい島として知られています。人口は約56,000人(2019年)、島の80%以上が氷に覆われているため、人々は主に沿岸部に居住しています。現在は、デンマーク王国の自治領となっており、グリーンランド語（公用語）のほか、デンマーク語もつかわれています。

▷参考：外務省デンマーク基礎データより

本作の監督は、初長編作でヴェネチア国際映画祭批評家週間作品賞の受賞歴を持つフランスの俊英サミュエル・コラルデ。グリーンランドに魅せられ、2年の歳月をかけて国中を旅してまわり、チニツキラークにたどり着いた監督は、【狩る、食べる、学ぶ、楽しむ】のすべてがシンプルで、それでいて心豊かに暮らす村人たちと出会い、この村をロケ地に選びました。

その際、デンマークから新人教師が赴任するという話を聞き、その青年を中心に据えることに決め、1年の撮影期間を要して完成させたのが本作です。リアリティ溢れるキャラクターは、登場人物すべてを本人が演じるという、リアルとフィクションを縦横無尽に行き交う手法のため。異境の地で生きる術を学んで成長していく主人公を自身で演じたアンダース・ヴィーデゴーは、なんと今も村で先生として暮らしています。

地理的に孤立しているグリーンランドに生息する野生の陸上哺乳類は限られており、北極グマ、北極ウサギ、北極ギツネ、トナカイ、ジャコウウシ、レミング、オオカミの7種類のみといわれています。現地のひとびとの食料としてはもちろん、毛皮を衣類の材料にするなど、極寒の地を生きるために伝統的に使用されています。

「オーロラにむかって口笛をふくと死者と繋がることができ、オーロラがバチバチと音をたてて答えてくれる」と、作中、オーロラに纏わる言い伝えを話すシーンがあります。グリーンランドでは、オーロラは死者と生者をつなぐ神聖なものとして古くから伝えられています。

■『北の果ての小さな村で』
７月下旬より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
URL：www.zaziefilms.com/kitanomura/
©2018 Geko Films and France 3 Cinema
配給：ザジフィルムズ
監督・撮影・脚本：サミュエル・コラルデ

今回、『北の果ての小さな村で
※応募期間：2019年6月27日(木)～2019年7月10日(水)
※ご当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせて頂きます。

■試写会概要
■日時：2019年7月22日(月) 19：00開場／19：20開映
■会場：シネスイッチ銀座
URL：http://www.cineswitch.com/
東京都中央区銀座4-4-5 旗ビル