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ドイツ生まれ、ニューヨーク在住90歳の現役セックス・セラピスト。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。ドクター・ルースが教えてくれる明るすぎる人生サバイバル術を描く映画『おしえて!ドクター・ルース』は、8月30日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開となります。
【イントロダクション】
1980年代のニューヨーク。日曜深夜、ニューヨーカーの密かなお楽しみはWYNY局から流れるトーク番組「セクシュアリー・スピーキング」だった。番組のホストは、強いドイツ語訛りのセックス・セラピスト、ドクター・ルース。誰もが知りたがっているくせに誰も教えてくれないセックスのお悩みを、性教育界の切り込み隊長が明瞭かつ学術的に一刀両断。
時代の先端を走るニューヨーカーでさえ話題にしづらかったリアルな性をあっけらかんと語るドクター・ルースに、人々は拍手喝采を送ったのだ。彼女の評判は全米を駆け巡り、84年にはまさかのテレビ番組が全国ネットでスタート。視聴者から寄せられる奇想天外なお悩みを身長140㎝で既婚者のドクター・ルースが瞬時に解決するギャップが大受けし、有名人が次々とパロディにしたほどだ。
番組の成功で手にした信頼と知名度を武器に、彼女は社会に蔓延する差別や偏見と戦い始めた。80年代に猛威を振るったエイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に心を寄せて、多くの人々を救ってきたのである。
という、アメリカの名物“お悩み相談”、ドクター・ルースの心温まるドキュメンタリー。
アメリカで最も有名なセックス・セラピストであり、司会者、作家として活躍。1928年6月4日にドイツのフランクフルト近郊で生まれるも、第二次世界大戦のホロコーストで両親と祖母、親戚を失います。パリ大学、コロンビア大学、コーネル大学で心理学、社会学、ヒューマン・セクシュアリティを研究した後、81年にセックス・セラピストとして開業。52歳の時「セク シャリー・スピーキング」で、ラジオデビューし、大人気に。91歳の現在も講演やメディア出演にと全米で活躍中です。
本作の日本公開にあたり、メガホンをとったライアン・ホワイト監督はこう語ります。
「1980年代のアメリカでは、ラジオやテレビで性についてズバズバと話すのはドクター・ルースが初めてでした。アドバイスの内容は専門的だったので信頼できましたし、性教育的なアプローチもありましたから、当時はタブー視されていた性の悩みにも躊躇せずに斬り込んでいけました。その他にも女性の権威向上や中絶の合法化活動、LGBTQの権利獲得、エイズ危機に対する誠意ある対応など、彼女が貢献した改革は多くあります。当時のアメリカ人は性に対して保守的でしたが、ドクター・ルースの小柄で強烈なドイツ訛りが“性について語ることは怖いことではない”と人々の心を解きほぐしたのだと思います。」
「ユダヤ人のドクター・ルースは大人になる前に家族親戚がホロコーストで殺され、天涯孤独になってしまった。でも、そんな悲劇を乗り越えて前向きに明るく人生を切り拓いて今がある。もし僕たちが彼女のように明るい将来を信じて自発的に行動したら、世界はもっとよくなるんじゃないかと思います。」
日々の生活や仕事に追われ、少しピリピリしがちな日本人には、清涼剤のような作品かもしれませんね。
密着ドキュメンタリーの依頼が殺到するドクター・ルース。数多くのオファーを断り続けてきた彼女をついに口説き落とした本作。そのアメリカが誇る“お悩み相談”、相談者のつもりでご覧ください。
■『おしえて!ドクター・ルース』
8/30(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
URL:https://longride.jp/drruth/
配給:ロングライド
監督:ライアン・ホワイト
出演:ルース・K・ウエストハイマー
今回、『おしえて!ドクター・ルース』8月30日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開を記念して、この記事をご覧いただいた方の中から抽選で5組10名様を試写会にご招待!この記事の「お気に入り」をクリック、タップしてからご応募ください!
▷ご応募はこちらから。
※応募期間:2019年7月27日(土)~2019年8月12日(月)
※ご当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせて頂きます。
■試写会概要
■日時:2019年8月21日(水) 13:30開場/14:00開映
■上映時間:100分
■会場:ユーロライブ
渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F