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近江商人の家並みが残る城下町やラコリーナ近江八幡などで注目を浴びる滋賀県の人気観光都市・近江八幡市に、本格派クラフトビアカフェ「RABBIT HUTCH(ラビットハッチ)」が2019年2月にオープンしました。夏と言えばビール! ですが、たまには、グビグビ飲むだけでなく、ちゃんと味わいながら飲む本格的なクラフトビールはいかがでしょうか。ノドだけじゃなくココロも潤してくれる「RABBIT
HUTCH」のこだわりのクラフトビールを紹介します。
豊臣秀吉の甥っ子である秀次が治めた街、滋賀県近江八幡市。
当時、八幡山城のあった八幡山の麓には、城下町として発展した当時の雰囲気を色濃く残す町並みが広がり、歴史を感じる落ち着いたスポットとなっています。
城山を囲む堀は「八幡堀」と呼ばれています。当時の近江商人ともに発展した近江八幡の水運を支えた重要なインフラとして機能した堀なのです。その堀の周囲に建ち並ぶ白壁の土蔵との景観は、今も近江八幡のシンボルとなっています。
そんな歴史風情のある八幡堀沿いに建つ蔵に、こだわりのクラフトビールが飲める店が誕生しました。その名も「RABBIT HUTCH(ラビットハッチ)」です。ラビットハッチとは、兎の巣穴という意味。
1階は「遠久邑」という近江佃煮の店で、元はギャラリーとして使われていた2階部分をクラウドファンディングで資金を集めて改装されました。まさに巣穴のように目立たない店の入り口。蔵の2階に覗く小さな窓も、隠れ家的雰囲気を盛りあげます。
英国パブをイメージしたという店内には、大きな木製テーブルやベンチ、小窓の脇に置かれた2人席にはドシッと腰を下ろせるソファが。
1人でも、2人でも、またはたくさんで来ても、落ち着いた雰囲気のなかでゆったりとクラフトビールとの時間を楽しめるようになっています。天井には、古い蔵であったことを示す立派な梁が……。小さな窓の外の景色も含め、さりげなく姿を見せる和のテイストが素敵です。
常時8種類が用意される「ラビットハッチ」のクラフトビール。時には限定品がメニューにでることもあるそう。このクラフトビール、実は店から近い場所にあるブルワリーで作られています。つまり、作りたてのビールが、すぐに店に届く環境があるのです。
ここで飲めるクラフトビール達は、どれもホントに個性的。
オリジナルとクラシックの2シリーズで構成されており、クラシックシリーズは、スタンダードなタイプ。オリジナルシリーズは、ほかでは味わえないちょっと尖がった味わいのタイプが揃います。筆者は、オリジナルシリーズの「金柑ウィット」が大変気に入りました!
濁りの入った濃厚そうな見た目に反し、柑橘系のフルーティーさがかすかに感じられる味わいは、スッキリとしつつもまろやか。グビグビ何杯でもいけちゃいます。
水出しコーヒースタウトは、香ばしいコーヒーの香りがしっかりと感じられるどっしりとした味わい。でも、クドさはなく、水出しコーヒーらしく苦みが抑えられたスキっとした味わい。アイスコーヒーの代わりにこれ飲みたいかも。
ビールに合うフードも充実しています。
ブリティッシュパブと言えばフィッシュ&チップスですが、筆者自身そんなにおいしいものっていうイメージがありません……。ですが、こちらの店のフィッシュ&チップスは、真鱈をビールで作られた衣にくぐらせ、2度揚げしてカリっとサクサクに仕上がったもの。こだわりの旨さにビールどころかこちらも手が止まりません!
リンダのカレーパイは、オーナーの一人アヤコさんがオーストラリアで出会ったリンダさんから教わった本場の味。こちらもサクサクのパイ生地のなかに広がる本格的スリランカカレーの深い味わいが、カレー好きの胃袋もガッチリ掴みます。
たくさんの種類がある「ラビットハッチ」のクラフトビールですが、「TWO RABBITS BREWING」という作り手でもあるスタッフのみなさんが、大変ていねいに教えてくれるので味のイメージもしやすいです。自分たちの作った自慢のビールを、自分たちの手で売ることができ、飲む人の笑顔を見られるって素敵です。
滋賀県のおいしいものシーンに、新たな風を起こす「TWO RABBITS BREWING」。暑い夏は隠れ家の巣穴で、美味しいクラフトビールを頂きながら乗り切りたいですね!
<アクセス>
JR琵琶湖線近江八幡駅の北口を出て、近江鉄道バスを利用。北口6番乗り場から65長命寺線に乗り、新町バス停下車、徒歩約1分。
いかがでしたか。2019年2月にオープンしたクラフトビアカフェ「RABBIT HUTCH(ラビットハッチ)」を紹介しました。水郷の街・近江八幡市で本格クラフトビールを飲みながら、ノドだけじゃなくココロも潤してみませんか。