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ローマやミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィアなど、イタリアで買うべきお土産を20アイテム紹介します。イタリア在住20年を超える筆者がおすすめできる、見つけやすく、買いやすいをポイントに厳選しました。本記事を読めば、イタリアのお土産に困ることはありません。ばらまき用のお菓子から女子ウケする雑貨まで紹介していきます。イタリアでしか買えないものもあるので、ぜひ最後までご覧ください。
世界中で知られるイタリア菓子で、お土産の定番といえば、青いパッケージに入った「バッチチョコレート(Baci PERUGINA)」です。
バッチとは、イタリア語で「キス」のこと。1922年、イタリア中部のペルージャでペルジーナ社により生み出されたチョコレートです。チョコレートのなかに、4ヵ国語で書かれた格言や諺の小さな紙が入っているのが特徴です。外側は、甘くまろやかなチョコレートでコーティングされ、内部はヘーゼルナッツをミックスしたチョコレートで、上部の膨らんだ部分にはヘーゼルナッツが丸ごと入っています。
現地イタリアでは、日本未発売のさまざまなフレーバーのバッチチョコレートを見つけることができます。ペルジーナ社のお膝元、ペルージャのヴァンヌッチ通りに本店がありますが、イタリア国内のスーパーマーケットやバール、食材店などで簡単に手に入れることができます。
また、バッチチョコレート好きの方は、春頃にイタリアを訪れるといいでしょう。イースター(移動祝祭日で毎年3~4月頃)の時期に、巨大な卵型のバッチチョコレートが登場するのです。この商品もスーパーマーケットやバール、食材店などに並びますので探してみてください。さらに、イタリアでは縫いぐるみやアクセサリーとコラボしたかわいらしい商品も売られていますので、こちらもおすすめです。
なお、バールなどではバラ売りもされていることがあります。
イタリアのトリノで1878年に誕生したチョコレートの専門店、「ヴェンキ(Venchi)」。日本で知られるようになったのは最近のことですが、イタリア人にはなじみのある老舗メーカーです。
おすすめは、ヌガティーネ。筆者のイタリア人の友人が子供時代を過ごした1940年代のこと。お父さんが会社の帰りにお土産として買ってきて、すぐに子供が全部食べてしまわないようにタンスの上に隠したというほど、イタリア人に愛されている“(食べたら)後を引く”チョコレートです。また、チョコレート味のジェラートもおすすめ。
なお、チョコレート類はバラ売りでも購入できます。欲しい量を備え付けの袋に入れて量りに乗せ、重さに応じた金額を支払います。
ヴェンキの店舗は、ローマではテルミ二駅の構内や旧市街のコルソ通り、イータリー(Eataly)本店、フィウミチーノ空港内などにあります。
イタリアにはヘーゼルナッツ入りのチョコレートが多く、金色の紙に包まれボート(船)を裏返したような形をした「ジャンドゥイオット (Gianduiotto)」チョコレートもそのひとつです。北イタリアのトリノ生まれのこのチョコレートは、今日ではさまざまなメーカーから発売されていますが、その元祖はイタリアの菓子メーカー・カファレル社が発売したものです。
18世紀の終わり頃、ナポレオンが出した大陸封鎖令などにより、南米からのカカオの輸入が難しくなって価格が高騰しました。そこでトリノのチョコレート職人たちは、手が届きやすい値段でチョコレートを販売し続けるために、ヘーゼルナッツを砕いたものをチョコレートの中に混ぜて“かさ増し”をすることに。すると、コストが抑えられた上においしいチョコレートにもなったのです。このようなピンチから生まれたカファレル社チョコレートは、ジャンドゥイオットという名がつけられました。
ジャンドゥイオットのヒットから、ほかの菓子メーカーなどが同様のチョコレートを作るようになりました。よって、イタリアではヘーゼルナッツ味のチョコレートがとてもポピュラーになったのです。ペルジーナ社のバッチチョコーレートや、1946年に誕生し国民的人気を誇るフェレロ社の「ヌテッラ」などがあります。ヌテッラは、ヘーゼルナッツペーストをベースにしたチョコレート味の甘いスプレッドです。その後、カカオ、ヘーゼルナッツ、砂糖を混ぜたものを総称して「ジャンドゥーヤ(Gianduja)」というカテゴリーが確立しました。つまり、ジャンドゥーヤの元祖がカファレル社のジャンドゥイオットなのです。
「カントゥッチ(Cantucci)」は、トスカーナ地方生まれの焼き菓子で、イタリア語で「切れ端」という意味です。小麦粉に卵や砂糖、アーモンドなどを混ぜたビスケット生地をスライスしてできた細長い形をしています。トスカーナ料理では食後のデザートとしても振舞われ、甘いワインのヴィンサントと組み合わされることが多いようです。カントゥッチは、中部イタリアのウンブリア州とローマのあるラツィオ州では「トッツェッティ(Tozzetti)」という名で呼ばれます。
カントゥッチはイタリア全土に流通しているので、スーパーマーケットやバール、食材店、青空市場、イタリア語で「パスティッチェリーア」と呼ばれるケーキ店・菓子店などで購入できます。スーパーマーケットでは、ひと袋€3(250g)くらいから。また、ローマのイータリー本店ではひと箱€4.7(250g)くらいからで販売されています。
おすすめはパスティッチェリーアで、専門の菓子職人が作る焼き立てのものです。パスティッチェリーアでの料金(ローマ中心部)の目安は、€20(1kg)前後です。店での購入の仕方は、カントゥッチの個数で注文してもよいですが、100g(1エットという)や500g(5エット)などのグラム単位で頼むのがメジャーな方法です。ローマの有名なパスティッチェリーアは、以下の2軒などがあります。
「タラッリ(Taralli)」は、南イタリアの伝統的な固焼きパンです。おもにカンパニア州とプーリア州のものが有名ですが、イタリアのどこでも購入できます。円形で大きさはさまざま。サクッとした歯ごたえで、一度食べ始めると止まらない不思議なおいしさがあります。
味は若干の塩気があって、小腹が空いた時のスナックとして食べられています。ペルージャの青空市場(11月1日の諸聖人の祝日=死者の日にピアン・ディ・マッシアーノ Pian di Massiano 広場で開催)では、オリーブの実を混ぜたものやペペロンチーノ(唐辛子)味、ゴマ味、ローズマリー味、ピザ味、フェンネル味などのフレーバーが€1.5(100g)から購入できました。もちろん、イタリア各地の青空市場でもタラッリを見つけることができるでしょう。
筆者は、日本へのお土産として必ず購入します。シンプルな見た目ですが、ひと口食べると後をひき、日本人の口にもよく合うからです。おすすめは、オーソドックスなローズマリー味(ローズマリーの葉が練り込まれている)や地中海風味(トマトとオレガノ入り)、ピリリと辛いペペロンチーノ味などです。
「パルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)」は、チーズの王様といわれます。北イタリアのパルマやレッジョ・エミリア、モデナなどの都市があるエミリア・ロマーニャ地方生まれのチーズです。
イタリアには数多くのチーズがありますが、どの店にも必ずパルミジャーノ・レッジャーノは置いてあるというほど、イタリアではポピュラー。水分の少ないハードチーズで、作られたのは12世紀頃といわれます。独特の旨味を醸し出す、料理に欠かせない万能チーズなのです。
パルミジャーノ・レッジャーノのおすすめの食べ方について、筆者の友人たちに聞きました。
●適当な大きさに切り、そのまま食べる(これがパルミジャーノ・レッジャーノの香りと、深い旨味を味わえる最もおいしい食べ方)
●適当に切ったチーズに、蜂蜜やバルサミコ酢、ジャムを添えて食べる
●小さく砕くか、粉にして料理の隠し味に使用。たとえば、フライの衣に混ぜる
●おろしたものをパスタやスープ、リゾットなどにかける
●薄く削ってスライス状にしたものをリゾットやカルパッチョなどに乗せる
●塊をざっくり豪快にかち割って、ワインのお供に
●市販のクラッカーの上に小さく切ったチーズを乗せ、トースターなどで焼く(酒の肴に最適)
次に、パルミジャーノ・レッジャーノの保存方法について。開封したものは冷蔵庫に入れましょう(早めに食べるようにしましょう)。イタリアでは、でき立てのパスタやリゾットにいつでもかけられるように粉にしたものをタッパーに入れ、冷凍庫に入れて常備しているマンマが多いようです。ただし、塊そのものを冷凍庫で保存してはいけません。なぜなら、チーズは冷凍すると風味が落ちるからで、生で食べてこそおいしいものだからです。おろしたものを少量、冷凍保存するのなら使い勝手もよいのですが、塊のまま冷凍保存することはおすすめできません。
また、真空パックの状態で販売されることが多いので、賞味期限は数ヵ月と長めです。筆者が日本へお土産として持ち帰る際も、7~8ヵ月はもちます。
日本では熟成期間の長いチーズは非常に高価なので、お土産として狙い目。ローマでは、下町の雰囲気がたっぷり味わえるローマのマンマの台所、カンポ・デ・フィオーリ広場(Piazza Campo de' Fiori)の朝市で必ず売られています。安価に購入したい時は、スーパーマーケットで。ひとつ€3ほど(100gのスティック状の食べ切り、おやつサイズ)で、ばらまき用のお土産に最適です。
イタリア料理で使用頻度が高いのが、バルサミコ酢とワインビネガーのふたつ。イタリアのスーパーマーケットの調味料コーナーで大きなスペースを占めているのは、黒い瓶に入ったバルサミコ酢(Aceto balsamico)です。
バルサミコ酢は、ブドウからつくられています。特にイタリア・モデナ産のものが有名で、黒酢の3倍のポリフェノールを含み強い抗酸化作用があるため、アンチエイジングにもよいとされています。
イタリアでは、ドレッシングの代わりに生野菜のサラダにバルサミコ酢をかけます。日本ではたくさんの種類の市販ドレッシングがありますが、スローフードの国、イタリアでは作り置きのドレッシングは好まれません。また、バルサミコ酢は肉やデザートにかけるなど、さまざまな使い方ができます。筆者の友人は毎朝ビスケットにつけて食べているそうです。さらに、煮詰めてクリーミーなソースにしたりと、いろいろな方法で頻繁に食卓にのぼります。
バルサミコ酢は、小さな瓶入りのものは250ml程度から。お土産として、スーツケースに入れてもスペースを取りません。値段はメーカーによりまちまちですが、スーパーマーケットでは、500mlの瓶で€1.4程度で販売している商品もあります。ブドウから作られた甘みのある酢なので、酸っぱいものが苦手な人にも喜ばれるでしょう。
オリーブオイル(Olio di Oliva)は、料理だけではなく、美容や健康にも欠かせません。
オリーブオイルは、母乳と似たような成分を含んでいるとされ、イタリアでは古くから赤ちゃんのミルクに混ぜたり、離乳食や幼児食にも使われてきました。健康を保ち、長寿に効果があるとされる“地中海式ダイエット(地中海式の食事スタイル)”は、オリーブオイルをふんだんに使うことを特徴としており、人類が後世に残していきたい文化のひとつとして、2010年に世界無形文化遺産にも登録されました。
イタリアでは、生野菜のサラダにはテーブルに置いてあるオリーブオイルと塩、ワインビネガー、バルサミコ酢などを個人の好みでかけます。オイルのおいしいさが重要なのです。
オリーブオイルはオレイン酸とポリフェノールがたっぷり。料理以外にもいろいろな用途に使えます。イタリアのお土産として自宅に1本、特に品質のよいエキストラバージン・オリーブオイルを持ち帰りたいものです。
ところで、ローマ県とそのすぐ隣のリエーティ県にまたがるサビーナ地方は、ローマ近郊では最も上質なオリーブが採れることで有名です。ローマ訪問時には、サビーナ地方のオリーブオイルを探してみてください。
オリーブオイルは、スーパーマーケットや食材店などで購入できます。スーパーマーケットがつくる独自ブランドのものが一番安く(カルフールなど)、€3.5(1リットル)くらいからあります。また、高級食料品店の「カストローニ」などで探してもよいでしょう。
■カストローニ(Castroni)
・URL: https://www.castroni.it/en
※ローマに13店舗。営業時間は各店により異なるので、詳細はホームページを参照
「リモンチェッロ(Limoncello)」は、レモンの果皮を主原料とした、甘くておいしいデザートリキュールです。イタリアでは冷やしたものを小さなグラスに入れ、食後酒として楽しみます。
産地は、南イタリアのカンパーニア州のナポリ湾からソレント半島、カプリ島などです。これらの地方では、リモンチェッロだけではなくパスタやケーキ、シャーベットなどでレモンを使います。
ところで、リモンチェッロは甘くて香りも爽やかで、口当たりがよいため、女性でもグビグビ飲めてしまいますが、アルコール度数が30%以上あるので飲みすぎにはご注意を。イタリアの家庭ではレモンを買って、自宅でリモンチェッロを造ることも多いようです。また、リモンチェッロに牛乳を加えたクリーム色のカクテル、クレーマ・ディ・リモンチェッロ やオレンジ色のメロンチェッロ、ピンク色のストロベリーチェッロなどもあります。瓶がかわいいことが多いので、お土産にすると喜ばれるでしょう。
スーパーマーケットで売られるものは1リットル入りなどの家庭用で実用的な大瓶のものとなっています。小さくてデザインのかわいい瓶のものは、町角の土産物店が品揃え豊富です。€3くらいから購入できます。
イタリアにはパスタの種類は何百とあって、数えきれないほど。大きく分けると乾燥パスタと生パスタとなりますが、日持ちがしてお土産におすすめなのは乾燥パスタでしょう。イタリアで市販されている有名メーカーとして、バリッラ(Barilla)やデ・チェッコ(De Cecco)、ヴォイエッロ(Voiello)、ガロファロ(Garofalo)などがあります。筆者がおすすめしたいのは、バリッラの「ブカティーニ(Bucatini)」で、ローマ名物のパスタ、アマトリチャーナ用の麺(€0.7前後、1箱500g)です。
有名なメーカーの商品でなくても、お土産用に美しくラッピングされたものもあります。かわいらしいパッケージのパスタは、町角の土産物店やカンポ・デ・フィオーリ広場の青空市場、イータリー、カストローニなどの食材店などで売られています。
■イータリー オスティエンセ本店 (Eataly Roma Ostiense)
・URL: https://www.eataly.net/it_en/
■カストローニ(Castroni)
・URL: https://www.castroni.it/en
※ローマに13店舗。営業時間は各店により異なるので、詳細はホームページを参照
お土産として、パスタソース(Salsa di pasta)もおすすめです。バジルの葉と松の実、パルミジャーノ・レッジャーノチーズ、オリーブオイルからつくるジェノヴェーゼソースやオーソドックスなトマトベースのもの、トリュフ入りソース(イタリアでは手頃な価格で購入できる)はいかがでしょうか。なお、上の画像のジェノベーゼソースは、食料品店「イータリー」で見つけました。
・URL: https://www.eataly.net/it_it/pesto-senza-aglio-180g-italpesto
パスタソースはパスタに絡めるだけではなく、ほかの料理にも使えます。小さな瓶は50g程度のものからあります。また、缶入りのパスタソースもあり、スター(STAR)というメーカーなどから出ています。
パスタソースは通常、スーパーマーケットに多くの品揃えがあります。高級食材店のイータリーやカストローニには、少し変わった種類のソースも置いてあるので、訪問してみては。
■イータリー オスティエンセ本店 (Eataly Roma Ostiense)
・URL: https://www.eataly.net/it_en/
■カストローニ(Castroni)
・URL: https://www.castroni.it/en
※ローマに13店舗。営業時間は各店により異なるので、詳細はホームページを参照
世界中から愛されるガラスの工芸品、ヴェネチアングラス(Vetro di Murano)。イタリア語では「ムラーノ島のガラス」として、製造業者が集まるヴェネツィアのムラーノ島やヴェネツィア本島などに質のよいものがあります。ガラスづくりの工程で鉛を含まないソーダ石灰を使用し、鉱物を混ぜることでカラフルな発色が実現しているのだとか。
ヴェネチアでは、サン・マルコ広場に、老舗の「パウリ―(Pauly)のショップがあります。
■Pauly (パウリー)
・住所: Piazza San Marco 73-77, Venezia
また、ヴェネチアングラスのふるさとムラーノ島にはガラス博物館もあります。
■ガラス博物館 Museo del Vetro(ムゼオ・デル・ヴェトロ)
・URL : https://museovetro.visitmuve.it/
ローマでもヴェネチアングラスを購入できます。ただし、残念ながら“まがい物”を売る店もしばしば散見されるので、特に高価なものはできるだけ信頼のおける正規店で購入しましょう。ローマ・フィウミチーノ空港の中にもヴェネチアングラスを売る店があります。また、ピアスやブレスレット、ネックレスなどの小さなアクセサリーもおすすめです。
■ムラーノ・ピュウ(Murano Più – Murano Glass Gallery)
・URL: https://www.murano-roma.com/en/
イタリアのフィレンツェで生まれた歯磨き粉、「マービス(MARVIS)」。基本フレーバーは、アクアティック・ミントやシナモン・ミント、ストロング・ミント、ジンジャー・ミント、ジャスミン・ミント、リコリス・ミント、ホワイトニング・ミントの7種類です。
歯磨き粉のチューブには、85mlと25ml入りのものがあります。通常、イタリアの薬局では85ml入りのものを購入できます。最も人気があるのが、ホワイトニング効果があるとされるホワイトニング・ミントです。ジャスミン・ミントも日本人の旅行者に人気があります。どこの薬局(緑色か赤色の十字の看板が目印)でも緑色のパッケージで最もクラシックなストロング・ミントは置いてあるようです。
ローマではテルミニ駅構内の薬局などで購入可能です。緑色のチューブのストロング・ミントは、€5(85ml入り)前後です。
■マービス(MARVIS)
・URL: https://marvis.jp/
革製品といえば、フィレンツェが有名です。「イル・ビソンテ(Il Bisonte)」など日本人に人気の革製品のブランドは、フィレンツェで生まれました。ブランドものでなくても、町を歩いていると路上に革製品をずらりと並べた店が出ているので、のぞいてみましょう。自分の好みに合ったお値打ちのものを見つけることができるかもしれません。
革製品でおすすめなのは、丸型のコインケースなどの小物類です。ハンドメイドで職人が仕上げたコインケースはひとつ€30くらいから。たとえばフィレンツェの革製品、特に小銭入れで有名な以下のような店があります。
■イル・ブセット・ディ・ジュセッペ・ファナーラ(Il Bussetto di Giuseppe Fanara)
・URL: http://www.ilbussettofirenze.com/ja/contatti.php
また、ローマでもフィレンツェの革製品を購入できます。「レザークラフトマン(Leather Craftsman)」では、革製品にイニシャルの焼き印を入れてくれるサービスも。この店の職人はフィレンツェ出身の方が多いとのこと。
■レザークラフトマン(Leather Craftsman)
・URL: http://www.leathercraftsman.it/
マーブル紙は、絵の具を水面に垂らしてできた模様を紙に写し取るハンドメイドペーパーです。いわゆる“墨流し”でつくることから、同じものはふたつとないといわれています。フィレンツェやローマでは、下記の文房具店、「イル・パピロ」などで購入できます。また、マーブル紙を使った手帳やノート、ブックカバーなどもあるので、チェックしてみて。
■イル・パピロ(Il Papiro)
・URL: https://ilpapirofirenze.eu/en/content/12-shops
※フィレンツェとローマに各6店舗
オリーブは古代よりイタリアの人々の生活に密着したものでした。特に、樹齢が200年以上のオリーブの木材は強固で、ナイフなどでも傷がつきにくいことからカッティングボードや調理用具に使われてきました。
イタリアのオリーブの木から作られた雑貨には、まな板やスプーン、フォーク、皿、調味料ストッカーなどのキッチン用品、家具やアクセサリーなどがあります。オリーブの木は使えば使うほどに馴染み、存在感が増していくようです。天然素材からつくられた雑貨なので、色や木目が一つひとつ異なり、個性や風合いが楽しめます。オリーブの木を使った製品は、雑貨などを扱う店またはデパート内に並べられることが多いです。たとえば、ウンブリア州にショップがある「アルテ・レーニョ(Arte Legno)」というメーカーがつくる製品は、ローマ三越で販売されています。ローマ三越でのまな板は、1枚€20程度から。
■ローマ三越(Mitsukoshi Roma)*2021年夏に閉店
・URL: https://www.mitsukoshi.it/
ローマ三越、閉店セール開催中!2021年6月12日まで
イタリアの文房具はおしゃれなデザインのものが多く、何となく机の上に置いておくだけでも絵になります。おすすめは、手漉き紙のノートや手帳、革製品の小物などです。それぞれの店で商品ラインナップやデザインに個性があるので、気に入ったものを探してみましょう。
■ファブリアーノ(Fabriano)
・URL: https://www.fabrianoboutique.it/shops
■パンテオンの文房具店/1910年から創業(Cartoleria Pantheon Dal 1910)
・URL: https://www.pantheon-roma.com/en/
※ローマに2店舗
KIKOは、ミラノ発のお手頃価格のコスメティック・ブランドで、イタリアでは若い世代の女性に人気があります。おもに北イタリアを中心にイタリア各地に約400店舗を展開しているので、旅行者でも見つけやすいでしょう。また、多くの主要な鉄道駅に店が入っています。
KIKOでの買い物のポイントは、ふたつ商品を買うと三つ目が無料になることがあるということ。いくつかまとめ買いをするのに重宝します。商品はひとつ€1からあり、ばらまき用に最適。品質も悪くはありません。
■KIKO MILANO
・URL: https://www.kikocosmetics.com/
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は、1612年にフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の薬局としてスタートしました。フィレンツェに咲く花や薬草などでつくられたコスメを扱っています。美しいパッケージのコスメは高級感があり、誰でも一度は使ってみたいと思わせる商品です。
日本でもその製品が知られるようになりましたが、イタリアの店舗で購入した方が安いようです。また、すべての店に日本語で書かれた商品リストが用意されているので、言葉が分からなくても心配はいりません。美術館のような美しい店内に漂う薬草の香りを楽しみながらショッピングできます。
店のスタッフによると、日本人旅行者に一番人気なのはハンドクリームとのこと。ペット用のお手入れコスメも充実しています。
■サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(Officina Profumo Farmaceutica di Santa Maria Novella)
・URL: https://www.smnovella.com/it/
※フィレンツェやローマに店舗あり
「プーパ(PUPA)」は、1976年にイタリアのミラノで設立された高品質のメイクアップとスキンケア用品を提供するブランドです。注目は、シーズンごとに発表される愛らしいデザインのコスメケース。過去には、日本文化を意識したメイクアップセット「こけしシリーズ」などが発売され、たいへんな人気となりました。
商品はイタリア国内のドラッグストアや薬局、コスメ店などで手軽に購入できます。赤い箱が目印。10代から50代まで、幅広い層に向けた商品があります。
■プーパ(PUPA)
URL: https://www.pupamilano.com/
「イタリアのおすすめお土産20選」いかがでしたか。今度のイタリア旅行の参考にしてみてください。ただ、紹介しきれない、おすすめのお土産がたくさんあります。おいしいイタリアワインやコーヒー、陶器なども……。
なお、ワインなどの重い商品は、日本に居ながらインターネットでイタリア土産が購入できるサービスの利用もおすすめです。また、旅行後に“あの人へのお土産を買い忘れてしまった”場合や会社用のばらまき用の土産の購入に利用してもよいでしょう。