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イギリスのスタジオ型アトラクション施設「ワーナーブラザース(以下ハリー・ポッターと記述)・スタジオツアー・ロンドン(Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter)」を紹介する記事の後編をお届けします。後編は見どころに加え、休憩スポット、おみやげ購入エリアを紹介します(2020年10月に訪れたレポートです)。観光目的の渡航が可能になったら、本記事のガイドをたよりにぜひ訪れてみてください!
ツアー中はところどころに休憩用のベンチが置いてありますが、興奮しながら夢中になっていると、疲れを忘れて歩きどおしになってしまうことがあります。そんなときにちょうどいいタイミングで現れるのが「バックロット・カフェ」。
名物バタービール(Butterbeer™)が飲めるのはこちらのカフェだけですので、ぜひ試したい!!と考えている方は「ツアー後のカフェで飲めばいいや」と通り過ぎないよう気をつけてください。
新型コロナ対策でカフェの軽食メニューが限られていますが、スタッフが人数を調整している座席エリアでは十分なスペースがとられ、安心して休憩できます。軽食を注文する場所とバタービール、アイスクリームだけの注文場所は別の列で分けられていましたが、どちらも人数は少なかったです。
バタービールは甘い炭酸飲料にホイップクリームがのせられたソフトドリンクですが、疲れた体に心地よく染みわたります。1杯£3.95で、持ち帰りができるおみやげ用のプラスチック・ジョッキは£6.95です。ソフトクリームは£4.95で、こちらもクリームが濃厚でおすすめです。
気分も新たにカフェを出ると、屋外展示のエリアが広がります。特筆すべきは「夜の騎士バス(Knight Bus™)」の実物大セット。現実の世界には存在しない3階建ての姿が不思議で、車内のベルを鳴らしたり寝台のセットを間近に見ることができます。
次に、ツアー後半部分となる屋内展示場に入ります。はじめは特殊メイクのコーナーで各種展示物のほかに、特殊マスクを俳優に装着している撮影現場の写真や、マスクの作り方などを撮影したビデオ映像が流れています。
特に登場頻度の高いゴブリンにいたっては、眉毛の形ひとつにもこだわった形跡が見られる付箋が写真に貼りつけられていたりと、作成者の苦労が伝わってきます。そのゴブリンといえば、スタジオツアー内でもっとも最近(2019年)にできた新エリア、グリンゴッツ銀行(Gringotts Bank™)の存在が欠かせません。
きらびやかなシャンデリアの美しさに息をのみながら通り抜けると、今度は一転ほの暗いダイアゴン横丁(Diagon Alley™)の通りが出現します。スタジオツアーではこのように明るいエリアと暗いエリアを交互に配置しており、そのメリハリをつけた設計もさすがです。
この日こちらのエリアにいたスタッフはとても親切で、ハリーが購入した杖の店「オリバンダー」では、より本格的に見せるために「1万7000もの杖の箱をディスプレイ用に作成した」といった豆知識を披露してくれました。スタジオツアーではスタッフのフレンドリーさとプロ意識が高く、ツアー最後にズラリと並ぶ大量の魔法の杖があるエリアでは、来場者からの「どの杖が誰のものか」といった細かい質問にも、レーザーポインターを使ってよどみなく答えていました。
そしてツアー最後の大トリ、ホグワーツ魔法魔術学校の全体模型です! 締めくくりにふさわしい、迫りくるかのような威厳をもった全貌は照明の効果もあり、神秘的ですらあります。裏も表も丸ごとぐるっと、全部を仔細に眺めることができます。
『ハリー・ポッター』シリーズには「バタービール」しかり、「百味ビーンズ(Bertie Bott’s Every Flavour Beans™)」や「蛙チョコレート」など、作中では想像を働かせるしかない食べものがたくさん出てきます。そんな一風変わった、けれどももはやスタジオツアーの定番みやげと言ってもいいこれらのグッズは、ツアー最後にたどり着くスタジオ・ショップで購入することができます。
まるでショーウインドウ・ケースに並んだ宝石を見るかのような眼差しで、どの魔法の杖にしようかと真剣に悩む親子もいました。ハードカバーの手帳や筆記用具といった文房具は、おしゃれで実用性も兼ねているので大人にもおすすめです。
ほかにおみやげを買えるところは、ホグワーツ特急の駅舎にある「Railway Shop」と、禁じられた森を出たところにある「Forbidden Forest Shop」です。1番大きい「スタジオ・ショップ」で売られている物と、一部重複した商品もありますがレイルウェイ・ショップには独自のグッズもありました。
今回紹介した「スリザリン(Slytherin™)」のテーマは、2021年9月15日まで見ることができます。そのあとは秋まで闇魔術の「Dark Arts™」が、冬には毎年恒例のホグワーツ魔法魔術学校といった舞台セットが雪に染まる、クリスマス仕様になります。そのほかハロウィンなど、季節ごとのイベントも盛りだくさんですので、新型コロナが落ち着いた頃にはぜひ、イギリス映画『ハリー・ポッター』シリーズの舞台裏を、本家本元の「スタジオツアー・ロンドン」で体験してみてはいかがでしょうか。
■ワーナーブラザース(ハリー・ポッター)・スタジオツアー・ロンドン(Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter)
・住所: Studio Tour Drive Leavesden WD25 7LR イギリス
・営業時間(一例): 8:00〜22:00
・アクセス: ワトフォード・ジャンクション駅(Watford Junction)より有料シャトルバス
・URL: https://www.wbstudiotour.co.uk/
※記事中の価格は、2020年10月現在のものです
※掲載写真はすべてWarner Bros. Studio Tour London.の許可を得ています
≫≫≫(関連記事)日本にも上陸予定!!ロンドンの「ワーナーブラザース(ハリー・ポッター)・スタジオツアー」攻略ガイド(前編)の記事はこちら
※当記事は、2021年5月26日現在のものです
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年5月23日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。