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【クアラルンプール 旅の最新事情】移動制限解除で賑わう繁華街「ブキッ・ビンタン」や聖地「バトゥ洞窟」の今を在住者がレポート

逗子 マリナ

逗子 マリナ

マレーシア特派員

更新日
2021年10月14日
公開日
2021年10月14日
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クアラルンプール郊外にあるヒンドゥー教の聖地「バトゥ洞窟」

マレーシアではワクチン接種率が成人の90%を達成。コロナと共生しながら、少しずつ日常を取り戻しつつあります。規定回数のワクチン接種完了者はデジタルワクチン証明書を提示することで、店内での飲食や映画など娯楽施設の利用、衣料品店・本屋・文具店・スポーツ用品店などでの買い物ができます。9月にはクアラルンプール首都圏内で移動が可能となり、10月11日からは州・地区をまたぐ移動や全州における観光活動を許可されました。
海外からマレーシアへ入国する場合には、10月4日以降、海外でワクチン接種をして取得した「ワクチン接種証明」を、マレーシアのコロナ追跡アプリ経由で直接反映させることが可能です。
1日あたりの新規感染者数も8月下旬には約2万5000人まで増えましたが、10月10日現在、7373人と減少傾向にあります。

クアラルンプール首都圏内の移動制限解除で賑わうKLCC公園

KLCC公園。ロックダウン中の8月中旬(写真上)と、クアラルンプール首都圏の往来が許可された9月中旬(写真下)

クアラルンプールのランドマークともいえるペトロナス・ツイン・タワー(Petronas Twin Towers)と市民の憩いの場KLCC公園。ロックダウン期間中は州や地区をまたぐ移動が許可されておらず、クアラルンプール在住者のみが健康維持のため限られたエリアを歩くことのみ許可されていました。
9月中旬にクアラルンプールと隣接するセランゴール州(Selangor)、行政新都市プトラジャヤ(Putrajaya)であれば、地域をまたぐ移動が許可されました。人口も多いエリア間での移動が可能となったため、人の流れが増えてきました。
KLCC公園前の噴水池で知られるレイク・シンフォニー(Lake Symphony)の遊歩道広場エスプラネード(Esplanade)にも、家族連れやグループなどがピクニックなどをして、のんびりと過ごす日常が戻りつつあります。

■KLCC公園(KLCC Park)
・最寄り駅: ケラナジャヤ線(Kelana Jaya Line)KLCC駅下車徒歩3分
・営業時間: 8:00〜22:00
・参考URL: https://www.suriaklcc.com.my/attractions/esplanade-lake-symphony/

クアラルンプールの繁華街ブキッ・ビッタンの今

10月になり交通量が増えてきたブキッ・ビンタン中心部の交差点
商業施設パビリオンの前の噴水広場では多くの人が集まり、賑やかさが戻ってきた。

クアラルンプールの繁華街ブキッ・ビッタン(Bukit Bintang)界隈には、ショッピングや食事などを楽しむ人々の姿が増えてきました。ただし、警察がソーシャルディスタンスをとっているか、巡回して確認している姿も見かけました。
ロックダウン中はフードデリバリーのバイクや商用車ばかりが目立っていて、人はほとんどいないような状況でしたが、10月に入りさまざまな社会活動が緩和されたため、交通量が増え周辺道路も渋滞しています。
商業施設も営業時間も平常に戻りつつあります。しかし撤退や閉店してしまった店やテナントもありました。
営業している店には入店するための行列ができています。国が定めたSOP(感染防止のための運用手段)に基づき、入場制限をかけているためです。そのため一部のレストランや美容院は予約のみとなっていました。
ワクチン未接種の場合はスーパー、食料品店、薬局などのみの利用しかできません。必要不可欠な業種以外は、規定回数のワクチン接種を終えていないと許可されません。飲食店の入口ではコロナ追跡アプリに反映された「デジタルワクチン接種証明書」を提示する必要があります。

■パビリオンKL(Pavilion KL)
・最寄り駅: スンガイブローカジャン線(SBK Line)ブキッ・ビンタン駅(Bukit Bintang)下車徒歩3分
・営業時間: 10:00〜22:00
・URL: https://www.pavilion-kl.com/

行動制限緩和で観光が再開した「バトゥ洞窟」

本来ならフォトスポットで自撮りする人があふれる階段前の広場には鳩が集まっていた
階段の前にはソーシャルディスタンス厳守の目印が貼られている
階段付近には観光客の食べ物や飲み物を狙う猿が出没するが、この日は姿がなかった

クアラルンプール観光でも屈指の人気を誇る観光スポットとして知られている「バトゥ洞窟(Batu Caves)」。移動が緩和されたことから、中に入れるようになりました。半日観光などで訪れる定番スポットであるため、コロナ禍以前には周辺道路に観光バスが停車していましたが、全く見かけません。またマレーシア最大級のヒンドゥー寺院のため、参拝客で参道も賑わっていましたが、私が訪れた10月9日は移動制限が緩和される直前でまだ閑散としています。
ヒンドゥー寺院へ続く広場はムルガン像とカラフルな階段を背景にした写真が撮れるため、いわゆる「映えるスポット」だったのですが、観光客がいないためか鳩が集まっていました。
周辺の参道にある土産物店、飲食店、参拝の時にお供えをする花を売る店などはすでに再開していて、人が戻ってくるのを待つばかりといった状況です。もちろん名物のココナッツジュース屋台も出ていました。
10月11日には移動制限が緩和され、いよいよ国内観光も可能となりました。海外旅行が再開すれば、世界中の観光客であふれ、活気あるバトゥ洞窟(Batu Caves)が見られる日も近いかもしれません。

■施設名
・住所: バトゥ洞窟(Batu Caves)
・最寄り駅: KLセントラル駅(KL Sentral)からKTMセレンバン線(Seremban Line)で約30分。バトゥケーブス駅(Batu Caves)下車徒歩5分
・URL: https://selangor.travel/listing/batu-caves/ ※セランゴール州公式サイト(英語)

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※当記事は、2021年10月11日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

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