アメリカ入国時に必須、電子渡航認証システム「ESTA」記入の手引き
2023.5.8
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ビザ(査証)とは渡航先の入国許可証。パスポートを保有する旅行者がその国に入国する資格があることを裏付ける書類のこと。アメリカのESTAなど査証がないと入国できない渡航先があります。この記事では大使館でのビザの取得方法とサウジアラビアの例をとったE-Visa取得方法、ビザが必要な国について紹介します。
目次
日本人が海外へ渡航する際のビザについては、渡航先、渡航目的、滞在期間等によってビザの要否・種類が異なります。また、国によっては事前通知なしに手続きが変更される場合もあるので、詳細は日本にある渡航先国の大使館・総領事館に確認し、最新情報を入手するようにしましょう。
観光目的で入国する場合、ビザ取得に必要なものは下記の通りです。
申請書 各大使館・総領事館のビザ申請窓口に備え付けてあります。
パスポート 国によってパスポートの残存有効期間が違うことがあるので注意しましょう。
写真 サイズは国によって異なるので確認が必要。パスポートと同じサイズの写真を用意しておけば問題ない場合がほとんどです。
手数料 料金は、国ごとに異なります。通常は、申請時に納め、受領時に領収書を持参しましょう。
上記は一例で、渡航する国によって必要なものが異なるので、事前に必ず訪問先の大使館・総領事館に問い合わせることが重要になります。最近ではブラジルやサウジアラビアのようにウェブでビザを申請できたり、空港到着時にもビザ取得が可能なインドなどの国もあります。(インドは短期旅行者の場合ビザ免除制度がありますが、コロナなどで制度は流動的。必ず最新情報を調べてから訪れましょう)
ここではE-Visaの取得が可能なサウジアラビアを例にとって申請の流れを説明します。
1 サウジアラビアのE-Visa申請サイトにアクセスし、自身のE-Visaアカウントを作成する
2 Passport Typeは観光旅行の場合Regular Passport を選択し、国籍を入力(日本人の場合はJapanとなる)
3 認証画面を通過すると、名前やパスワード、秘密の質問などの項目を入力する画面に飛ぶので、入力する
4 登録したメールアドレスに認証メールが届くので、確認ボタンを押すと、アカウントが有効化される
5 ログイン画面でサイトにログインする(ログインのたびにメールで確認が求められるので厳重だ)
6 ここまで来てはじめてビザの種類の選択をします。個人申請の場合はAPPLY FOR INDIVIDUALを、グループ申請の場合はAPPLY FOR GROUPとなります(画像A)
7 以降の作業は支払いまでワンストップで進む。質問項目は以下の通り。
①代理申請か否か(自身のビザの場合はNoを選択)
②写真の添付(ファイルサイズが100キロバイトまでに指定されている所に注意。スマホで撮影し、サイズ調整するで十分だろう)
③国籍、名前、性別、誕生日、出生地、職業、居住地を入力
④パスポート情報、保険情報などを入力
⑤申請→支払 まで進む
以前はビザの必要な多くの国で各国の大使館や領事館に足を運び申請する必要がありました。しかし、E-Visa申請制度ができたことで、より簡単にビザを取ることが可能になりました。サウジアラビアのE-ビザ入国は2023年7月現在、アメリカやイギリス、韓国など計49の国・地域に及んでいます。(また、23年7月現在、リヤド空港現地でのE-Visa取得も可能で、実質アライバルビザになっており、さらに当地でのビザ発給の方がわずかに安いですが、トラブル回避のためにあらかじめ日本でE-Visaを取っておいた方が無難でしょう…)
サウジアラビア以外の国の場合でも、まずはビザ申請の要否を調べ、もし、必要となった場合は上記のようなE-Visaの制度の有無を確認し、ビザを取得しましょう。スムーズな旅のスタートを切りたいですね。
※アメリカに入国するにはESTAが必要です。(2023年からはヨーロッパで類似の制度「ETIAS」が始まる予定)
ESTAについてはこちらの記事も参照して下さい。
日本がビザなしで渡航できる国は前述のとおり193か国と世界最多(2022年時点)ですが、以下の国についてはビザの取得が必要です。
ブータン
北朝鮮
パキスタン
イラク
シリア
サウジアラビア
イエメン
キューバ
アフガニスタン
トルクメニスタン
アルジェリア
アンゴラ
ブルキナファソ
ブルンジ
カメルーン
チャド
中央アフリカ
コンゴ共和国
コンゴ民主共和国
コートジボアール
赤道ギニア
エリトリア
ガンビア
ガーナ
リビア
マリ
ニジェール
ナイジェリア
シエラレオーネ
南スーダン
ロシア
リベリア
ナウル
他に注意したいのは、インドや、カンボジアなど、到着時に空港でビザを申請する必要がある国(Visa on arrival)があります。こちらはお金さえあれば問題ないですが、ビザが不要という訳ではないので、注意しましょう。