【NY観劇ガイド】本場ブロードウェイで見ておきたいミュージカルやパフォーマンスをピックアップ!チケットの取り方や観劇時のマナーも解説
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ニューヨーク旅行で、観光客の多くが訪れる「タイムズスクエア」。ショービジネスの中心地であるこのエリアは、24時間巨大な広告掲示板が輝き、世界各国からの観光客が集まり賑わう一大観光スポットです。あふれんばかりの人が行き交う様子は、まさに「世界の交差点」という呼び名にふさわしいでしょう。タイムズスクエアを訪れれば、ニューヨークへ来た!という実感が湧くこと間違いありません。今回はそんなタイムズスクエアについて、名前の由来や歴史、アクセス方法などの基本情報、現地での楽しみ方、そして気を付けるべきポイントを解説します。
目次
タイムズスクエアは、ニューヨーク市マンハッタンの中心、ブロードウェイと7番街が交差する42丁目から47丁目の一画を指します。地下鉄の最寄り駅“Times Square–42 St”から、徒歩約4分でアクセスすることができます。
タイムズスクエアは、もともとロングエーカー・スクエアと呼ばれていましたが、1904年に同エリアにある高層ビル、ワン・タイムズスクエア(英語名:One Times Square)にニューヨーク・タイムズ新聞社(The New York Times Company)が移転してきたことで、タイムズスクエアに名称変更されました。同社は2007年にマンハッタン・ミッドタウンのウェストサイドへ移転したため、現在はタイムズスクエアという名前だけが残っています。
ちなみにニューヨーク・タイムズ紙は、アメリカで最も影響力を持つメディアといわれています。
多くの人にとってニューヨークのイメージは、タイムズスクエアに立ち並ぶ巨大なビルボード(広告掲示板)ではないでしょうか。ミュージカルや世界中の企業広告がカラフルに街を彩る様子は、何度訪れても圧倒されるものがあります。
タイムズスクエアに広告を出すのは、世界で最も効果的な宣伝方法と言われますが、1日あたりなんと5000〜50000ドル(約67万円〜約672万円 2022年6月12日換算)の費用がかかります。
日本人に馴染み深いところでは、大晦日のボールドロップが行われるワン・タイムズスクエアに、10年間(1996年〜2006年)湯気を上げた日清カップヌードルの広告が設置されていました。
タイムズスクエアのカウントダウン(年越し)といえば、映画やドラマにもよく登場するため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。はじまりは1904年と100年以上も前で、今では世界中から100万人以上もの参加者が集まるようになりました。
コロナ禍以降は密集状態を避けるため、2021年はヴァーチャルで開催され、2022年はワクチン接種証明とマスク着用のうえ1万5千人に人数制限して開催されました。
2023年もカウントダウンイベントは実施予定のようです。詳細については以下の公式サイトをご確認ください。
タイムズスクエア 公式サイト カウントダウンについて
https://www.timessquarenyc.org/times-square-new-years-eve
タイムズスクエアのカウントダウンには、ボールドロップも欠かせません。ボールドロップは、ワン・タイムズスクエアで行われる世界的に有名なカウントダウンイベントです。毎年12月31日に、タイムズスクエア・ボールと呼ばれる色とりどりの報時球(時刻を知らせる装置)をカウントダウンに合わせて落下させ、新年を祝います。
ボールは、直径12フィート(3.65m)、重量11875ポンド(5トン386kg)。ボールの表面は合計2688のウォーターフォード社製の三角形のクリスタルで覆われ、LEDにより万華鏡のように輝きます。
2023年の開催有無は未定ですが、ボールドロップは世界で一番有名と言っても過言ではないカウントダウンイベントなので、ぜひ見たいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ボールドロップの様子は、例年テレビやWEBで配信されますが、どうしても生で見たい!という方は、12月31日の午前中から場所取りをすることをおすすめします。しかし、長時間並ぶことになり、一度場所取りしたエリアから出ると再入場ができませんので、事前にしっかりと空腹、トイレ対策を行いましょう。
※2023年のイベントスケジュールなどの詳細は現時点で未定です。参加を希望する場合は上記のタイムズスクエア公式サイトで必ず開催状況を確認しておきましょう。
タイムズスクエアを訪れたら「赤い階段」を見に行くことをおすすめします。ファーザー・ダフィー・スクエアにある2008年秋に完成したこの「タイムズスクエアの赤い階段」(英語名:Ruby-Red Stairs)は、タイムズスクエアを眺める観客席であると同時に、観光客が主役になるステージでもあります。
赤い階段はレッドカーペットをモチーフにしていますが、カーペットではなくガラスパネルでできています。一度に1500人が階段に上ることができ、毎日1万3000人が上り下りしているそうです。
コロナ大流行時にはタイムズスクエアはほぼ無人になり、階段内は立ち入り禁止になっていましたが、現在では観光客も増え、かつての賑わいを取り戻しつつあります。
タイムズスクエアといえば、ミュージカルの本場ブロードウェイがあります。ファーザー・ダフィー・スクエアの「赤い階段」の下にある「TKTS(チケッツ)タイムズスクエア」では、ブロードウェイ、オフ・ブロードウェイ、ダンス、音楽などの当日公演のショーチケットを割引で購入することができます。ブロードウェイでは「オペラ座の怪人」や「ライオン・キング」など有名な作品が上演され、オフ・ブローウェイではミュージカル「ストンプ」や、「ブルーマン・グループ」などのパフォーマンスが上演されています。(2022年12月現在)
ブロードウェイ、オフ・ブロードウェイ、オフオフ・ブロードウェイの違いについては、以下の記事を参考にしてみてください。
チケッツの取り扱い演目は赤い電子掲示板でチェック可能です。人気のものは早めに売りきれてしまいますので、できるだけ早くチケットを押さえておきましょう。
タイムズスクエア観光中、小腹が空いた時におすすめなのが、ブロードウェイ48丁目にあるクリスピー・クリーム・ドーナツの世界最大規模のストア。店内でドーナツを作っているので、出来立てが食べられます。オリジナルグレーズドはもちろん、ニューヨークチーズケーキ味や季節限定のフレーバーもあり、どれを食べようか迷ってしまいます。名物は真っ赤なりんごを模した「ビッグ・アップル・ドーナツ(The Big Apple Doughnut)」(箱入り限定品。1個約11ドル)。
店内は広々としていて解放感があるので、疲れたときに立ち寄ってひと休みするとよいでしょう。
また、こちらには店舗限定のニューヨークデザインのTシャツやマグカップなど、オリジナルグッズが取り揃えられています。
ニューヨーク土産にぴったりですので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。
観光客で賑わうタイムズスクエアですが、それゆえ観光客を狙ってスリやあらゆる種類の詐欺師(CDの押し売り、ワインボトルやメガネが壊れたと言いがかり)も集まってくるため、注意が必要なエリアでもあります。ダンスや演奏のストリート・パフォーマンスに見とれているうちに、背後からスリや窃盗に遭うことも少なくありません。
また、よくハローキティやミッキー、スパイダーマンなど有名なキャラクターの着ぐるみが立っていますが、一緒に写真撮影をすると高額なチップを要求されます。トラブルを避けるため、これらの着ぐるみには一切近づかないようにしましょう。
このように、タイムズスクエアは観光客が多いため、トラブルに遭いやすいエリアです。写真を撮ったら長居はせず、次の観光地へ移動することをおすすめします。タイムズスクエアにいる間は、特に貴重品からは目を離さず、トラブルに遭わないようまわりに注意して観光を楽しみましょう。タイムズスクエアにはニューヨーク市警(NYPD)の派出所がありますので、万が一トラブルに遭った時は、警察に相談しましょう。
タイムズスクエアはニューヨーク旅行で一番の目玉といっても過言ではない観光スポットです。一度訪れれば、たくさんのビルボード、世界中からの観光客でひしめき合うその風景や雰囲気から、「ザ・ニューヨーク」を感じられることでしょう。
タイムズスクエアの様子は、ライブカメラでチェックできます。ニューヨーク旅行の際は、家族や友人に知らせて、ライブカメラに向かって手を振るのもおもしろいかもしれません(日本との時差をお忘れなく)。
タイムズスクエア ライブ映像:
https://www.earthcam.com/usa/newyork/timessquare/?cam=tsrobo1
エキサイティングな世界の交差点、タイムズスクエアに立ってみたくなったら、ぜひニューヨークへいらしてくださいね。お待ちしています!
TEXT:ニューヨーク特派員 青山 沙羅
PHOTO:Hideyuki Tatebayashi *Do not use images without permission.
監修:地球の歩き方